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お気に入りの本の紹介


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2008/07/05 / 17:32

「トルネードベース」というWEBマガジンで、瀬名秀明、山田正紀、小松左京らの書き下ろし短編、エッセイが週一で更新掲載されている。
http://www.dot-anime.com/tb/a_songs/

瀬名さんの短編とインタビューを読んだ。
WEBで小説やら漫画やら読めるようになったけど、長文はどうにも見ずらい。
目がチカチカするし、ページを戻りたい時とかちょっと億劫。

しかし、面白い試み。
小松左京氏の回がラストなんだけど、早く読みたいなぁ。
8月には単行本が発売予定らしいので、これは買って改めてジックリと読んでみたい。

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2008/06/29 / 00:00

いたずらの問題 (創元SF文庫)
Philip K. Dick 大森 望
4488696112
先日、実家に帰省する時のお供にチョイス。前回読んだのは99年だから9年前。全然内容覚えてなくて、ストレイター大佐の銅像にいたずらを・・・くらいしか記憶になかったので、新鮮な気持ちで読めた。しかも面白くて手が止まらない。最近なかなかそこまでの気持ちにさせてくれる本ってないからね。わくわくしながら読んだ。

これは初期の作品で「ジョーンズの世界」と同じ年に描かれている。調べたら、ディック読むのは今年初で、前回読んだのは去年の12月「ジョーンズの世界」だった。同じ流れは感じる。プロットもしっかりしてるし、激しく脱線してしまうこともなくラストもハッピーエンド。それはそれで面白いけど、ハチャメチャなディックも読みたくなるな。

自分がいる世界とは別の世界があって、そこで暮らすことも可能だけど制約の中で生きるのか、自由だけど何もないような地で暮らすのがいいのか。自分が夢遊病者のように知らぬ間に何かしでかしたりしていても気づいてないんじゃないかとか、読後に空想して楽しむひと時が幸せ♪

苦悩し振り回され、でも自分で道を開いて解決しようとする主人公のアレンは、ディック作品の中ではまともな人間に見える。妻の方が臆病で薬なしじゃ精神を保てない弱さがあってディックワールドの住人っぽい。

なんにしてもディックはやっぱり最高だ!何度読んでも何を読んでも最高に面白い。

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2008/06/28 / 00:00

ジェイルバード (ハヤカワ文庫 SF (630))
カート・ヴォネガット 浅倉 久志
4150106304
ヴォネガット作品2冊目。たまたま古本市で見つけた。
前回読んだ「スローターハウス5」は、こういうスタイルの作品なんだと思って読んだんだけど、これがヴォネガットのスタイルなんだな。

ウォーターゲート事件の巻き添えをくって囚人(ジェイルバード)となったウォルター・F・スターバックの回想録。
歴史に詳しくないので、現在や過去を行ったり来たりする構成に、どこまでが史実でどこまでが創作なのか分からないけど、背景を知っているともっと理解できるんだろうなぁ。セーラと再会してからは、物語的な要素が強くなって読みやすくなって、グイグイ読み進んだ。

読み慣れるまでは取っつきにくかったけど、面白さが分かってヴォネガットにハマってきた。

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2008/06/27 / 00:00

スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302)
伊藤 典夫
415010302X海外SFに興味を持ち始めた10代の頃から気になりつつも、購入する機会がなく、たまたま本屋に並んでいるのを発見してやっと購入する事が出来た。

SFと思って読み始めたんだけど、これは・・・どう解釈したらいいんだろう。戸惑いながら読み進め、何度かページを遡り読み直したりした。今までに読んだことのない文体、展開の仕方で、頭に入っていかないのだ。

確かに宇宙人が出てきたり、時間を行ったり来たりするのはSF的だけれど、作者自身の自伝的小説ともとれるし、第二次世界大戦時のドレスデンの大虐殺の事が背景にあるので、重いテーマも含まれている。その重いテーマをユニークな表現で笑い飛ばしたり、ピリ辛な皮肉で語ったりするので、振り回されるというか、どう受け止めればいいのか消化しきれない。

偏った読書をしているので、たまに違った作家を読むと、新たな発見や衝撃があるのでいろいろ読むのは大事だなと痛感した。

他にもタイトルだけ知ってる有名な作品もあるので、読んでみたいとは思うけれど、「超面白い!」って内容の作品ではなかったので、重く引きずるような後味がいまだに残ってる。
第二次世界大戦の傷痕は日本だけでなく、多くの国で、多くの人の心に深く刺さっているのだなと改めて思わされた。

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2008/06/20 / 00:00

ぶらんこ乗り (新潮文庫)
いしい しんじ
4101069212
訳あって、声を失ってしまった弟。ぶらんこが上手で、お話しを作るのが巧く、頭もいい天才。姉である女の子が回想しながら物語が進んでゆく。

いしい しんじさんの作品を初めて読んだのは雑誌「ダヴィンチ」での連載。スゴクいい!って一目惚れしたわけではなく、柔らかい文体なのにブラックな部分もあって、何か心に引っかかるものがあった。

その後、本屋で見つけた「プラネタリウムのふたご」を読んで、いしいワールドに引き込まれてしまった。

ちょっぴり浮世離れした弟の存在さえ、みんなが自然と受け入れている楽しい世界がある一方、不幸な悲しい出来事から目を逸らせない現実を突きつけられたりもする。
優しくてふんわりとした雰囲気があるのに、実際書かれている事はそうじゃなかったりするし、淡々と書かれているようで、衝撃的な急展開を見せたり、ドキドキしっぱなし。

象徴的なことしか書けないけど、ネタバレしちゃうと面白みが半減してしまうので、書かない。是非手にとって読んでみて欲しい。

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2008/06/11 / 00:00

代筆屋 (幻冬舎文庫 つ 1-7)
辻 仁成
4344411129
小説家としてまだ一人前でない主人公が、「代筆屋」として手紙を書くことを依頼され、依頼主の想いを汲み取り、受け取る相手の事を想い、代筆するいくつかのエピソード、手紙が収められている。

人に代わって手紙を書くって、相手にバレないのかなぁ。分からないもんだろうか。
本来ならば自分で書いて当たり前と思うことだけれど、こういう事を必要としている人もいるんだろうな。
読み終わって温かい気持ちになった一方、こんなにうまくいく事ばかりじゃないだろう…と捻くれた考えも沸いてしまった。

メールが普及した今では、手紙を書く機会はめっきり減り、受け取る事も少なくなった。
中高生の頃、文通していた友達が何人かおり、手紙を書く楽しみ、ポストを覗き手紙を待つ楽しみがあったなぁ。
手紙って、声に出して伝える事がテレ恥ずかしい事や、うまく言葉に出来ない事などを相手に伝える事が出来るし。
そう分かっていても、忙しいの一言で不精になってしまうが、また手紙を書いてみようかな、と思った。

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2008/06/07 / 15:12

さらば国分寺書店のオババ (新潮文庫)
椎名 誠
4101448175
知らずに読み始めたんだけど、なんとこの作品、椎名さんのデビュー作。30年近く前に出版され、文庫になったのは17年後。そのへんのエピソードはあとがきで。

この頃から世間に対して激しく怒ってたのだねぇ。そんなに言っちゃっていいの?と心配になるほどの怒りよう。国鉄や警察官などの公務員に怒り、マスコミ関係のパーティでお寿司が食べれなかった事に怒り、古本屋のオババに怒りを燃やす。頭の血管ブチキレちゃうんじゃないかと思う程怒り狂っている。
が、最後にやっぱり公務員は必要だよね、オババも実はいろいろな苦労があって…とフォローに回ってる。でもイヤミなフォローではなく、冷静に物事を見つめ直し、見方を変えて導き出された結論なのだ。

「古本屋のオババ、ムカつくね!」と一緒になって怒っていた私も、最後にはなんだか切ない気分になってしまった。

最近は大型チェーンの古本屋が増えて、昔ながらのこじんまりとした店舗でジーちゃんバーちゃんが経営している古本屋って少なくなったし、ネットで探せば欲しい古本も簡単に手に入れることが出来るようになった。でもあの薄暗い店内を隅々まで見回して、掘り出し物を見つけた瞬間の喜びは他では味わえない。

なんか古本屋に行きたくなってきた(笑)

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2008/05/22 / 00:00

戦争廃墟
石本 馨
481302047X
「廃墟」写真が好きで、いつか写真集が欲しい…と思っていた。
ある本屋へ立ち寄った時に、廃墟、建築写真集などを集めたコーナーがあり、釘付けに。一冊だけ買おうと決めて手にしたのがこの本。

太平洋戦争にも関心があり、映画やドキュメンタリーやドラマなどではなく、歴史の真実、体験された方の証言などを知りたいと思っていて、目に留まったものがあった時には読んだりしている。

戦争跡地のカラー写真や説明が非常に豊富なのが決め手になったんだけど、読んでいて驚かされのは、中ほどのモノクロページ。知らずに買ったんだけど、1番衝撃を受けた。「人間魚雷 回天」「水上特攻 震洋」「人間機雷 伏龍」「人間爆弾 桜花」などの特攻兵器についての写真、イラスト、そして訓練をして生き延びた方の証言が収められている。

兵器の名前からして漫画ようだが、兵器のイラストや写真を見ると仰天するような作りだ。特攻兵器と言えばゼロ戦くらいしか知らなかったので、こんなお粗末なものに乗り込んで戦おうとしていたのか(戦っていたのか)と思うと言葉がない。
また証言している方が、自分1人の命で多くの日本人の命が救われるならば惜しくはないという気持ちだった という言葉を目にして、今の私たちの命があるのは、日本に平和があるのは、戦争で犠牲になった多くの人たちの命、想いの上にあるのだと痛感させられ、頭を下げたい気持ちになった。
ある方は、もしまた日本で戦争があって行くか?と聞かれたら、この歳で足手まといになるかもしれないけれど、志願したいと言っている。
今の日本で、国のため、日本の同胞のために自分の命は惜しくないと思える人たちがどれくらいいるのだろうか。自分勝手な言い分で人を殺めたり、凶行に及ぶ者のニュースや、自ら命を落とす若者のニュースが絶えないが、命の尊さについて改めて考えて欲しい。


あとがきに、収録しきれなかった特攻の話しをまとめた証言集があるというので、さっそくamazonで注文した。


私がなぜ廃墟が好きなのかというと、かつての活気があった時代を夢想し、建物の形状や色合いを想像し、そこにいた人々の息遣いなどを感じ取りたいと思うからだ。
今まで旅行したことのある場所(長崎、小笠原)も載っていたので、また行くことがあった時には、是非体感したい。

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2008/05/10 / 16:59


99才まで生きたあかんぼう
辻 仁成
4087462641 99才まで生きたあかんぼう

左側が文庫本、右側が単行本。
文庫化されて購入したのだけれど、単行本の表紙のイラストが印象に残っていたので、ずいぶんと違うイメージになってしまって残念。このイラストと内容がとても良くあっているのに。

1人の男が生を受け、99才で亡くなるまでを、1才ごと2ページの内容で淡々綴ってゆく。1人の男の生涯を書いただけ?と最初は思っていたんだけど、いい意味で裏切られた。

人の数だけ人生の物語があり、幸福な時期もあれば、死にたくなるような辛い時期もある。でも、人にせいに世の中のせいにすることなく、自分に真っ直ぐ生きる事が自分自身を幸福にするのだなと感じた。

ホコホコ温かい気持ちにさせられる。読む時の自分の状態でも受け止め方が違うかも。
短い時間で読めるので、また改めて読んでみたい。

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2008/05/09 / 00:00

地球どこでも不思議旅 (集英社文庫)
椎名 誠
4087490130
メキシコでルチャリブレ観戦、中国で万里の長城に行き、美味しいラーメンを求め、日本の田舎宿にブ〜たれる椎名さんの旅行記。

出版が1985年というからかなり古い。メキシコに行った時に出会ったのが、新日本プロレスの小林邦昭、ジョージ高野…なんて、いつの話しだ!?って感じで可笑しい。

日本の宿の名前なんかも実名で批判してるけどいいのかしら??かなり辛口ご立腹。でも、せっかくの旅行で宿が酷いとテンション下がるもんね。いい宿に泊まるのがいいって意見は私も同意。

文句ばっかり言ってるようで、不満なりに楽しんでいるのもいい。
椎名さんの本を読んでると、美味しい物を食べたり、旅行したくなるなぁ〜。

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