フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ「よそ者を殺せ」

トータルリコール

いよいよラストの1本。
気が付かないところでみんなと違う考え方が芽生えていた…いや自分が正しいはずなのに!…ディックっぽい内容だった。政治家の女性がディック作品に出てくる女性エリートっぽい感じ。

原作はちくま文庫『人間狩り』に「ハンギング・ストレンジャー」として収録されているものを読んだ。『トータルリコール』にも収録されている。どうやらドラマとは少し意味合いが違っている。異星人がやってきて…はそのまま使えなそうだから仕方ないか。吊るされる理由がドラマの方が怖い。

字幕のドラマを10本見終わった。吹き替えでもう一度見てみよう。
「自動工場」「人間らしさ」「父さんに似たもの」「ありえざる星」「地図にない町」が好き。
二度と見たくない!クソだ!みたいなものはなかったし、ディックらしさを意識して製作したのが伝わってきたし、短編をドラマ化してこんなにたくさん見れるなんて!ありがとう!の感謝の気持ちが大きい。シーズン1って事は続きもあるのかなぁ。

「瞬きよりも速く」レイ ブラッドベリ

瞬きよりも速く
21の短篇が収録されているボリュームのある1冊。
新装版よりこのイラストの本が好き。

表題作「瞬きよりも速く」をはじめ、タイトルが興味深いものが多い。
「何事もなし、あるいは、何が犬を殺したか」なんて何かと思うよね。
内容も幻想的やSFなのはもちろん、なんてことないような話しなのに語り口やテンポが心地良い。

「九年目の終わりに」「魔女の扉」「失われた街道」が好き。あと「あとがき」。自身の経験が物語になっていくんだね。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

「十月の旅人」レイ・ブラッドベリ

十月の旅人
レイ・ブラッドベリの初期の作品10篇が収められた短篇集。

1本目の「十月のゲーム」で心を鷲掴みにされる。ハロウィンの夜に起きた出来事、ホラーなんだけど不思議と嫌な気分にならないのは何故だろう!?ラストに至るまで恐怖を感じなかったからだろうか。

最後の「すると岩が叫んだ」は、戦争でアメリカ人(白人)が滅んでしまった中で生き残っている夫婦が逃亡する物語。最後は死んじゃったのかな…と思うけれど、まるで映画を見ているかのような臨場感。映像が目に浮かぶ。

SFだったりホラーだったりジャンルに拘らない、でもどこかゾックッとさせられる作品たち。それなのに読感がとてもいいんだ。不思議。

天才的なストーリーテラーって、彼のような作家のことをいうのだなぁ、と感心させられた。
最初に読んだのは何年前だろう。年を取って当時よりも深く感じることができたように思う。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

「塵よりよみがえり」レイ・ブラッドベリ

塵よりよみがえり
古本の整理をしていて、ブラッドベリはいいかな…と処分対象にしたので再読。
初めてよんだのは「華氏451度」。SF作家だと思っていて、他の作品も読み始めたんだけど、どうも違うぞ?と。

この作品はお化け一族の物語なんだけど、ホラーではなく、描写が細かくて美しい物語。翻訳大変そう。ファンタジーだね。子供の頃のピュアな気持ちも戻れるワクワク感もある。実写じゃなくて繊細なアニメーションで見てみたい。

表紙は「アダムス・ファミリー」で知られるチャールズ・アダムズ。

10年、20年後にまた読み返してみたい。

フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ「地図にない町」

地図にない町

9話目。同タイトルの『地図にない町』の最後に収録されている。

見始めて、あれ?映像化されたの見た事あったっけ?と思うほど、自分のイメージに近くて驚いた。これも原作に沿った内容だったけど、あの女性はあまり出てこなくても良かったかな。少しやり過ぎな感じ。

電車から飛び降りるシーン、薄暗い草原が好き。主人公の男性の愛想笑いと心からの笑顔にも惹きつけられる。演技力もこの作品を光らせている魅力の一つだ。

ここまで見てきて、ディックはSFだけど人間ドラマなんだよなぁと思い出した。そして私はそれが好きなのだ。権力持ってる人なのに神経衰弱だったり、クスリ漬けだったり弱くて悩んでる人も多い。自分が弱ってる時に読むと引っ張られて落ち込んじゃう時もあったなぁ。

現実に立ち向かう事にした主人公は幸せになれたのだろうか。

フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ「ありえざる星」

地図にない町
原作は『地図にない』に収録されている。

ツアー会社に年代物のロボットを伴ってやってきた300才を超えた老婆。すでに滅びた地球に行きたいと言う。金に目がくらんだスタッフたちが地球に似た星を探して連れて行くのだが…

昔のSF映画風に作られている古くて新しい映像。こういうの好き。オチはファンタジーっぽい。たぶん死んでしまって幻覚なのかなぁ~とは思うけど、ハッピーな気分にさせられる。

原作にもかなり近い。ラストは違うけど、老婆の自分の死を悟っての行動や地球に対する憧れ、想いは一緒かなと思う。
スポンサードリンク
プロフィール

mari

  • Author:mari
  • 【好きな作家】
    P・K・ディック、J・G・バラード、ウィリアム・ギブソン、小松左京、ポール・オースター、F・カフカ、安部公房 etc…
    【好きな漫画家】
    ひろき真冬、小畑健、ゆでたまご、浦沢直樹、松本零士、手塚治虫、山根和俊、etc…

    ◆日記ブログ
    此処ではない何処か
    ◆多肉植物日記
    多肉を愛して夢を見よ
    ◆私が行ったライブハウス情報
    Live House Note
    ◆スイーツブログ
    Musee du Chocolat
カテゴリ
月別アーカイブ
ブログ内検索
リンク