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「火星年代記」レイ・ブラッドベリ

火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)
レイ・ブラッドベリ 小笠原 豊樹
B009DELIMS火星シリーズ最後はオールタイムベストの「火星年代記」。
20代の頃に読んだ時には全く響かなくて、つまらないとまで思っていた。ブラッドベリは好きで何冊も読んだんだけど、これだけは自分の思う火星のイメージとかけ離れていたからからかな。

新版として新たに出版されたというのに興味が沸いて手に取った。ブラッドベリの作品は、おとぎ話なんだな。ファンタジーというよりもおとぎ話。優しくて切なくて、でも甘すぎない少しブラックで。

火星に探検隊がやってきて、やがて大人数が移住してくる。そんな火星の変化を短編で綴る年代記。地球における歴史を皮肉ってもいるのかな。自分たちの暮らしを脅かされた火星人が気の毒過ぎる。地球人の家族に擬態して、地球人の男性と暮らしていた火星人にホロリとした。人間って勝手だよね。

しばらく読んでなかったブラッドベリの他の作品も読みたくなった。


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訃報 レイ・ブラッドベリ

レイ・ブラッドベリが亡くなった。91歳。

初めて読んだのは「華氏451度」。
初期の頃のダーク・ファンタジーが好きだったな。
久しぶりに読み返そう。

さよなら、ブラッドベリ。

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「よろこびの機械」レイ・ブラッドベリ

よろこびの機械 (ハヤカワ文庫 NV 112)
レイ・ブラッドベリ 吉田 誠一
4150401128ブラッドベリの短編集。21作品が収められている。

幻想的で歌うような言葉たち。
見たこともない場所の景色が目に浮かぶような描写。
SFというよりファンタジーですね。

美しい言葉に触れると、心も浄化されるように思う。
表題の「よろこびの機械」、1度読んだ時にはよく分からなかったけど読み返して納得。

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「黒いカーニバル」レイ・ブラッドベリ

黒いカーニバル (ハヤカワ文庫 NV 120)
レイ・ブラッドベリ 伊藤 典夫
4150401209

初期の短編24編。
1940年代に発表されたものが多いんだけど、古臭さはほとんど感じず、童話のような温もりや懐かしさと、ゾクっとさせられる奇怪さ、紡ぎだされる言葉の美しさは色あせない。
この短編集は、パルプ雑誌等に発表されたあと、埋もれて忘れ去られていた作品を集めて一冊にしたものだという。初期の作品という事で、勢い、大胆さが感じられるように思う。ファンタジーなブラッドベリもいいけれど、ダークなのに後味があまり悪くない・・・けど、頭の隅っこがチクリとするような短編が個人的には好き。なので、この短編集を作ってくれてありがとう!と言いたい。

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「太陽の黄金の林檎」レイ ブラッドベリ

太陽の黄金の林檎
レイ ブラッドベリ Ray Bradbury 小笠原 豊樹
4150411077「サウンド・オブ・サンダー」の映画化に伴い、再版された短編集。映画は見に行かなかったんだけど、読んだ事がなかったので購入。

22編の短編たちは、どれもどこか懐かしい香りがする。お伽話のような、聞き憶えのある物語のような。
そんな中にも、ピリッとしたスパイス的要素や、陰影が後ろに見え隠れしているのは、ブラットベリならではだ。ホンワカと温かい気持ちになれるんだけど、何故か不安にかき立てられるような。

一番素敵だな、と思ったのは表題にもなっている「太陽の黄金の林檎」。冷えきった地球を救う為、太陽の炎を持ち帰ろうとす宇宙船の話しなんだけど、ありえない設定の話しなのに乗員たちのやりとりで楽しめてしまう。太陽の炎を取りに行く、という発想がいい。

ジョゼフ・ムニャーニによる幻想的なイラストが1編につき1枚づつ収録されているが、SF小説のイラストってどうもダサいものが多くて、ゲンナリする事もあるんだけど、これはなかなかカッコ良くて楽しめた。

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