「瞬きよりも速く」レイ ブラッドベリ

瞬きよりも速く
21の短篇が収録されているボリュームのある1冊。
新装版よりこのイラストの本が好き。

表題作「瞬きよりも速く」をはじめ、タイトルが興味深いものが多い。
「何事もなし、あるいは、何が犬を殺したか」なんて何かと思うよね。
内容も幻想的やSFなのはもちろん、なんてことないような話しなのに語り口やテンポが心地良い。

「九年目の終わりに」「魔女の扉」「失われた街道」が好き。あと「あとがき」。自身の経験が物語になっていくんだね。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

「十月の旅人」レイ・ブラッドベリ

十月の旅人
レイ・ブラッドベリの初期の作品10篇が収められた短篇集。

1本目の「十月のゲーム」で心を鷲掴みにされる。ハロウィンの夜に起きた出来事、ホラーなんだけど不思議と嫌な気分にならないのは何故だろう!?ラストに至るまで恐怖を感じなかったからだろうか。

最後の「すると岩が叫んだ」は、戦争でアメリカ人(白人)が滅んでしまった中で生き残っている夫婦が逃亡する物語。最後は死んじゃったのかな…と思うけれど、まるで映画を見ているかのような臨場感。映像が目に浮かぶ。

SFだったりホラーだったりジャンルに拘らない、でもどこかゾックッとさせられる作品たち。それなのに読感がとてもいいんだ。不思議。

天才的なストーリーテラーって、彼のような作家のことをいうのだなぁ、と感心させられた。
最初に読んだのは何年前だろう。年を取って当時よりも深く感じることができたように思う。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

「塵よりよみがえり」レイ・ブラッドベリ

塵よりよみがえり
古本の整理をしていて、ブラッドベリはいいかな…と処分対象にしたので再読。
初めてよんだのは「華氏451度」。SF作家だと思っていて、他の作品も読み始めたんだけど、どうも違うぞ?と。

この作品はお化け一族の物語なんだけど、ホラーではなく、描写が細かくて美しい物語。翻訳大変そう。ファンタジーだね。子供の頃のピュアな気持ちも戻れるワクワク感もある。実写じゃなくて繊細なアニメーションで見てみたい。

表紙は「アダムス・ファミリー」で知られるチャールズ・アダムズ。

10年、20年後にまた読み返してみたい。

「火星年代記」レイ・ブラッドベリ

火星年代記 (ハヤカワ文庫SF)
レイ・ブラッドベリ 小笠原 豊樹
B009DELIMS火星シリーズ最後はオールタイムベストの「火星年代記」。
20代の頃に読んだ時には全く響かなくて、つまらないとまで思っていた。ブラッドベリは好きで何冊も読んだんだけど、これだけは自分の思う火星のイメージとかけ離れていたからからかな。

新版として新たに出版されたというのに興味が沸いて手に取った。ブラッドベリの作品は、おとぎ話なんだな。ファンタジーというよりもおとぎ話。優しくて切なくて、でも甘すぎない少しブラックで。

火星に探検隊がやってきて、やがて大人数が移住してくる。そんな火星の変化を短編で綴る年代記。地球における歴史を皮肉ってもいるのかな。自分たちの暮らしを脅かされた火星人が気の毒過ぎる。地球人の家族に擬態して、地球人の男性と暮らしていた火星人にホロリとした。人間って勝手だよね。

しばらく読んでなかったブラッドベリの他の作品も読みたくなった。


テーマ : SF小説
ジャンル : 本・雑誌

訃報 レイ・ブラッドベリ

レイ・ブラッドベリが亡くなった。91歳。

初めて読んだのは「華氏451度」。
初期の頃のダーク・ファンタジーが好きだったな。
久しぶりに読み返そう。

さよなら、ブラッドベリ。
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