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「宇宙嵐のかなた」ヴァン・ヴォクト

宇宙嵐のかなた
アルフレッド・エルトン ヴァン・ヴォクト A.E. Van Vogt 浅倉 久志
415011563Xヴォクトの作品は’40年~70年位の間に書かれたものが多いので、絶版になっている本が多く、私も持っている蔵書のほとんどが古本屋&オンラインの古本屋で購入。

「宇宙嵐のかなた」は今年5月に復刊したのですが、あえて古い本の方で読みました↓。表紙を見ても分かる通り、ブックカバーをつけないと電車では読めません(>_<) 途中に同じタッチのイラストも盛り込まれているので、レトロな雰囲気を楽しみつつ、コソコソと(-_-)

地球から離れた大星雲での星図作成の大任を果たした宇宙戦艦スター・クラスター号は、その帰途、謎の亜人類の痕跡を発見。女艦長グロリアは、亜人類の惑星の位置をつきとめようとするも、人類との接触をかたくなに拒否する亜人類の抵抗にあう。そんな中、二重思考能力者モルトビーと渡り合ううちに、グロリアの心の変化が・・・。

ヴォクトの作品には、苦難を乗り越えて世界を救い、秩序を保つ超人的ヒーローが多く出てくるが、この作品のモルトビーもそんなタイプ。都合良過ぎるようなところもあるけれど、それが嫌味ではなく痛快。また、グロリアはワガママで自己チュー気味な女王様タイプであるが、そんな彼女の心情の変化も面白い。

大宇宙を舞台にしたスケールの大きい話しではあるが、登場人物が魅力的でプロットもしっかりしているので、話しが広がり過ぎず、うまくまとまっていて安心して読む事が出来るのもいい。

しかし、このSF作家をこのままにしておくのは惜しい。多くの人の目に触れるように、他の作品も復刊して欲しいものだ。

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