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2008/07/27 / 00:00
菜の花物語 (集英社文庫)
椎名 誠
エッセイかと思ったらフィクションのようなノンフィクションのようなシミジミした小説。
怒ってたり、あちこち旅行されてバタバタしたエッセイとは違って、柔らかな視線でフワフワ優しい気持ちになれる(エッセイも好きだけど)。
あとがきによると、実在の人物をモデルにしたモノガタリらしい。
奥様へのプロポーズの言葉なんて、椎名さんらしくて素敵。お義母さんが亡くなった時の話しとか、奥様が仕事を辞められて、チベットに旅立った時のこととか、ハッキリ書かれているわけではないけど、静かな深い愛情を感じる。見知らぬ人からの手紙に導かれて思わず出かけてしまったり、食事に招かれて自宅でごちそうになっちゃったり、自然体な感じもいい。
最近は椎名さんのエッセイを読むことが増えたけど、たまには小説も読みたいな。
■他に最近読んだ椎名さんのエッセイ■
モンパの木の下で (文春文庫)
椎名 誠
地球の裏のマヨネーズ (文春文庫)
椎名 誠
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2008/06/07 / 15:12
さらば国分寺書店のオババ (新潮文庫)
椎名 誠
知らずに読み始めたんだけど、なんとこの作品、椎名さんのデビュー作。30年近く前に出版され、文庫になったのは17年後。そのへんのエピソードはあとがきで。
この頃から世間に対して激しく怒ってたのだねぇ。そんなに言っちゃっていいの?と心配になるほどの怒りよう。国鉄や警察官などの公務員に怒り、マスコミ関係のパーティでお寿司が食べれなかった事に怒り、古本屋のオババに怒りを燃やす。頭の血管ブチキレちゃうんじゃないかと思う程怒り狂っている。
が、最後にやっぱり公務員は必要だよね、オババも実はいろいろな苦労があって…とフォローに回ってる。でもイヤミなフォローではなく、冷静に物事を見つめ直し、見方を変えて導き出された結論なのだ。
「古本屋のオババ、ムカつくね!」と一緒になって怒っていた私も、最後にはなんだか切ない気分になってしまった。
最近は大型チェーンの古本屋が増えて、昔ながらのこじんまりとした店舗でジーちゃんバーちゃんが経営している古本屋って少なくなったし、ネットで探せば欲しい古本も簡単に手に入れることが出来るようになった。でもあの薄暗い店内を隅々まで見回して、掘り出し物を見つけた瞬間の喜びは他では味わえない。
なんか古本屋に行きたくなってきた(笑)
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2008/05/09 / 00:00
地球どこでも不思議旅 (集英社文庫)
椎名 誠 
メキシコでルチャリブレ観戦、中国で万里の長城に行き、美味しいラーメンを求め、日本の田舎宿にブ〜たれる椎名さんの旅行記。
出版が1985年というからかなり古い。メキシコに行った時に出会ったのが、新日本プロレスの小林邦昭、ジョージ高野…なんて、いつの話しだ!?って感じで可笑しい。
日本の宿の名前なんかも実名で批判してるけどいいのかしら??かなり辛口ご立腹。でも、せっかくの旅行で宿が酷いとテンション下がるもんね。いい宿に泊まるのがいいって意見は私も同意。
文句ばっかり言ってるようで、不満なりに楽しんでいるのもいい。
椎名さんの本を読んでると、美味しい物を食べたり、旅行したくなるなぁ〜。
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2008/04/09 / 00:00
ニッポンありゃまあお祭り紀行
椎名 誠
先月、椎名誠さんのトークショー&サイン会に行った時に購入した一冊。(その日の日記はこちら)
基本的に本を買う時は、どーしても読みたい新刊や文庫にはならないと思われるもの以外は文庫本しか買わないので、この機会がなければ買わなかったかもしれない。
でもハードカバーではないので、通勤中にも読めたし、カラー写真もいっぱいで「お祭り」に興味がなかった私にも十分楽しめる内容だった。
うちの実家は茨城だけど、両親の代から住んでいるところだし、地域に長く根付いているお祭りも特になし。お神輿だってどこの祭りかも覚えてないけど、一回くらいしか担いだ記憶がない。それくらい無縁だったんだけど、椎名さんが取材した「ありぁまあ」なお祭りは、何百年も前から続いているものや、豊作の祈願や言い伝えなどがあって、騒いだり面白みのある祭りってだけじゃなく、歴史をちょぴっと遡って紐解いていくような楽しさもある。ただ、どこの地域も過疎化が進んでおり、若い人が少なくなって、規模が縮小しているものも多い。
たくさん掲載されている写真の人々も、いい顔をしている。こちらまで笑顔になってしまう。
1番インパクトがあったのは、沖縄のパーントゥというお祭り。全身を蔓草で覆い、腐敗した臭い泥をたぷりかけ、お面を被った神様に扮した3人が町の人に泥をつけて走り回る。泥は悪鬼祓いなどのご利益があるから、付けて欲しいけど欲しくない…。トークショーの時にも話されていたけれど、とにかく臭いそうだ。
祭りに関わらないのに勝手な言い分だけれど、引き継がれてこれからも残って欲しいなぁと思う。
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2008/03/10 / 00:00
突撃 三角ベース団 (文春文庫)
椎名 誠 
椎名さんの最初のイメージは「冒険好きの汚いオッサン」。
前の会社でSF好きな方から椎名さんの書いたSFを勧めてもらい、こんなに素晴らしい作品を書く人だったのか!と、その後、あえてエッセイや普通小説ではない、SFや不思議小説のみを探して購入して何冊か読んで「エッセイや普通小説じゃなくて、SFだけ書けばいいのに」なんて思ってた。
ところが、不思議小説かと思った本に普通の小説が書かれていて、読んだらハマった(苦)
でもエッセイはいいやと思ってたのに、小説かと思って買ったらエッセイで、読んだらハマった(苦)
あちこち旅行して、ウマいものをたらふく食べて飲んで、キャンプして…って、話しを読んでると美味しい魚が食べたい、温泉に入りたいな〜なんて影響されてしまう。
新幹線での携帯電話の音や利用にイライラを感じたり、ビールの入れ方がなってない!と立腹したり、愚痴っぽいのもいい。私も小さな事でイライラしたり頭にきたりするけど、言えなかったりするので、代弁してくれているようでスッキリする。
好きな作家はとことん収集したくなるんだけど、椎名さんもついにその1人になった。
集める楽しみが増えて嬉しい♪
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2008/02/12 / 00:00
ずんが島漂流記 (文春文庫)
椎名 誠 
椎名さんがお祖父さんから聞いた話を元にした冒険小説。
3人の子供たちが島から飛び出して船で旅をする物語。無人島での暮らしや見知らぬ島での人々との触れ合い。穏やかでワクワクドキドキ感もあり、読んでいて爽快だった。
椎名さん特有の不思議な食べ物や動物の表現、細かな小道具まで目に浮かぶよう。今は何でも手に入ってしまうし、どこへでも行かれてしまうけれど、先に何があるか分らず手探りで進み、自分たちで必要なものを作り出す想像力は失われつつあると思う。だからこそ自分に出来ない冒険に憧れるのかも。
それにしても、お祖父さんの体験はどこからどこまでなんだろうな〜。
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2007/02/18 / 12:50
ハマボウフウの花や風
椎名 誠 
6編の短編を収めた短編集。
あとがきによると、小説を書くときに私小説がかったフツー小説と、SFを含む超常的小説に分かれる。この短編集はフツー小説にあたる。(かなり前に書かれているので、現在はどうかなのかは不明)。
私が椎名誠の小説を読むようになったのは、会社の同僚に勧められたのがきっかけで、その時読んだのは超常的小説(SF小説)にあたる「アドバード」等、数冊。
冒険好きな小汚いオッサン…と言うイメージしかなかったので(失礼!)、かなり衝撃的だった。こんなに素晴しい小説を書く人だったのか!と。
その後も自分でそのタイプの小説のみ(エッセイや旅行記には興味がなかったので)を探し、読んで来たが、この作品のようにフツーの小説を読むのは今回が初めて。それと知らずに読んでしまった為、変な生き物は出て来ないし(苦)、淡々を語られていて「あれ?もう終り?」と拍子抜けしたのは、最初だけで、何故かどの話しもなんて事ない話しなんだけど、引きこまれてあっと言う間に読み終えてしまった。
この魅力を他の人にも知って欲しい!!
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