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「タイタンの妖女」カート・ヴォネガット・ジュニア

タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫SF)
カート・ヴォネガット・ジュニア 和田 誠
41501170048月は忙しかったのもあって、ほとんどコレで終わってしまった。
カート・ヴォネガットが亡くなったので何か読みたいと思って。

切なかったりバカっぽかったり、胸がきゅんとなったり。何故か懐かしい感じがしたり。ヴォネガットのお話しは遠いところに連れて行ってくれる。

ひとことで何が良かったとか言えないんだけど、ヴォネガットワールドなんだろうな。おとぎ話みたいな。

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「ガラパゴスの箱舟」カート ヴォネガット

ガラパゴスの箱舟 (ハヤカワ文庫SF)
カート ヴォネガット Kurt Vonnegut
4150111189
序盤読みにくく、時間がかかってしまった。
「猫のゆりかご」を思い出した。終末的な物語と片付けてしまうには乱暴な言い方かな。

現在過去未来を行ったり来たりする語り。語り手も何者なのか後半にならないと分からない。
しかしひとたび囚われるとその世界にスッポリとハマってしまう。
マンダラックスはディック的なアイテムだなぁ(ディックが影響受けてるんだけど)とか、にこ毛に覆われた赤ん坊ってどんな姿なんだろう。得体のしれない生物、動物も出てくるし。


小さなことに頭を悩ませてるのがバカらしくなってくるね。


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「パームサンデー ―自伝的コラージュ―」カート・ヴォネガット

パームサンデー ―自伝的コラージュ― (ハヤカワ文庫SF)
4150116970ヴォネガットのエッセイ集。
自身の講演原稿や手紙などに対し、ヴォネガットのコメントが入るとひとつの物語のように流れていくので飽きずに読める。

ルーツや家族についても赤裸々に公開しており、こういう背景を理解して作品を読むとまた違った感じ方が出来そうだ。



キリスト教の見解について。ヴォネガットの言いたい事も分かるけれど、自分がクリスチャンの家庭に育ちそれなりの信仰を持っているため、少々気分が悪い。
それも含めてヴォネガットのジョークをゲラゲラ笑える下地がないのが、残念。

そろそろヴォネガットの小説が読みたくなってきた!

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「ヴォネガット、大いに語る」カート・ヴォネガット

ヴォネガット、大いに語る (ハヤカワ文庫SF)
和田 誠
415011689Xヴォネガットのインタビューや講演録、エッセーを収録した一冊。
しかし私が生まれる前後の70年代のものなので、時代を感じる部分もある。
でも、彼の言葉の端々から愛情や哀しみを感じれるのが嬉しいし、根本的な部分は変わってないのだろうと思う。


「ビアフラ共和国」について語られたものが1番印象に残った。
知らないだけでこのような国や地域が今もあるのだろう。
淡々とした文面やおどけた言葉が彼の胸のうちを隠しているように思えるが、この表現方法が私の胸を締め付ける。


もう一つ印象に残ったのがこちら。

ぼくらはやる
ぐずぐずやる、ぐずぐずやる、ぐずぐずやる
やるべきことを
やりきれない、やりきれない、やりきれない
・・・
・・・
・・・

彼が書いたという詩の一部分。
言葉のリズムや表面上は可愛いらしくユーモアに満ちているように見えるが、深いところにチクリとした痛みが走る。


彼がいなくなってしまった事は悲しいが、彼の残した言葉を読む事でさらに悲しみが増すようだ。

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