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2008/06/20 / 00:00
ぶらんこ乗り (新潮文庫)
いしい しんじ
訳あって、声を失ってしまった弟。ぶらんこが上手で、お話しを作るのが巧く、頭もいい天才。姉である女の子が回想しながら物語が進んでゆく。
いしい しんじさんの作品を初めて読んだのは雑誌「ダヴィンチ」での連載。スゴクいい!って一目惚れしたわけではなく、柔らかい文体なのにブラックな部分もあって、何か心に引っかかるものがあった。
その後、本屋で見つけた「プラネタリウムのふたご」を読んで、いしいワールドに引き込まれてしまった。
ちょっぴり浮世離れした弟の存在さえ、みんなが自然と受け入れている楽しい世界がある一方、不幸な悲しい出来事から目を逸らせない現実を突きつけられたりもする。
優しくてふんわりとした雰囲気があるのに、実際書かれている事はそうじゃなかったりするし、淡々と書かれているようで、衝撃的な急展開を見せたり、ドキドキしっぱなし。
象徴的なことしか書けないけど、ネタバレしちゃうと面白みが半減してしまうので、書かない。是非手にとって読んでみて欲しい。
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2006/11/14 / 16:26
プラネタリウムのふたご
いしい しんじ
いしい しんじさんは、雑誌で連載していた他の作品を読んで気になっていた作家さんでしたが、私は、好きな作家やジャンルの本ばかり読むので、それ以外の事で、自ら手を伸ばして読むと言う事は非常に少ない。
なので、わざわざ買って読む、と言うのは、よっぽど”引っかかる”ものがないとないんだけど、”引っかかって”読んだ本は外れがない。
「プラネタリウムのふたご」も、その一冊。
買ってしらばく読まずに置いてあったんだけど、小笠原旅行に行くにあたり、持っていく本をチョイスしていた時に、この旅にピッタリなのでは?!と感じて旅行カバンへ。
(残念ながら天気が悪く、星空は見る事が出来なかったんだけど・・・)
星の見えない村のプラネタリウムで拾われ、彗星にちなんで名付けられたふたごの兄弟、テンペルとタットルは、プラネタリウムの解説員、泣き男の子供として育てられる。成長したテンペルは手品師に、タットルは郵便配達の仕事の傍ら、父親代わりである泣き男と一緒に、プラネタリウムで働く・・・。2人が再会したのは・・・。
いしい しんじさんの作品は、外気は凍えるように寒いのに、暖かい手で抱きしめられてほんわか、ウトウトしそうな優しさに溢れている。そして、時折、ハッと目が覚めるような言葉を綴ってゆく。
読み終えた後は、誰かに優しくしたくなる。そして、夜空を見上げて一緒に星を探したい。
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