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2008/08/27 / 16:57
特攻 最後の証言
『特攻・最後の証言』制作委員会
「戦争廃墟」の写真集(感想はこちら)を買ったのがきっかけで、ここ本に辿り着いた。「戦争廃墟」はその名の通り、戦争の跡地の写真を集めたものなんだけど、収録されていた元特攻隊員のインタビューの方に激しい衝撃を受けた。
これを読むまで、特攻兵器ってゼロ戦くらいしか知らなかったし、無理やり特攻兵にさせられて、若い命を散らして可哀想…というイメージくらいしかなかった。
人間魚雷「回天」や、潜水具を身につけ、棒の先につけた機雷で敵艦船を突くという「伏龍」、「震洋」、「マルレ」といった兵器があったなんて知らなかったし、こんなもので戦っていたのか・・・と驚くような兵器。今ではありえない兵器だ。訓練だけでも亡くなった方が多くいるそうだが、装備を見ているだけでも無茶だと思ってしまう。
生き残った人たちの証言なので、リアリティもあるし、熱い想いも感じる。今まで見聞きしたどんな戦争映画よりも小説よりも、自分の中に深く刺さる重みがあり、”特攻”について今まで知りえた知識も一気に上書きされてしまった。
なんせ年月が経っている事なので、それぞれの方の中でも、美化されてる部分や所属していた部隊や環境などにもよって、感じ方や捉え方も違うと思う。それでも、そこにいた人たちにしか知りえない体験や想いを知ることは大変貴重であり、この本に出会えて良かったと心から思う。
自ら特攻志願した人もいるだろうし、成り行きで行く羽目になった人や意に反して命を捧げることになった人もいるだろう。
勝つための戦争ではなく、国を日本の文化を人々を守るために戦った、そのためだったら自分の命は惜しくないと語る言葉に、頭が下がる。本当に多くの犠牲の上に、今の我々の平和な日本があるのだと強く感じる。現在も紛争の絶えない国・地域があることを思うと、平和が当り前のことではないのだ。
多くの人に勧めたい。
何度でも読み返したい。
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2008/08/15 / 11:07
先月、「トルネードベース」というWEBマガジンについて記事を書いたが(こちら参照)、小松左京のエッセイがたまらない!非常に分かりやすく読めるし、氏の想いが詰まったエッセイだ。こういうのを読むと、また小説書いて欲しいなぁと思ってしまう。
WEBで配信された作品を収めた本がいよいよ発売される。楽しみだ。
サイエンス・イマジネーション 科学とSFの最前線、そして未来へ
小松 左京 
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2008/07/05 / 17:32
「トルネードベース」というWEBマガジンで、瀬名秀明、山田正紀、小松左京らの書き下ろし短編、エッセイが週一で更新掲載されている。
http://www.dot-anime.com/tb/a_songs/
瀬名さんの短編とインタビューを読んだ。
WEBで小説やら漫画やら読めるようになったけど、長文はどうにも見ずらい。
目がチカチカするし、ページを戻りたい時とかちょっと億劫。
しかし、面白い試み。
小松左京氏の回がラストなんだけど、早く読みたいなぁ。
8月には単行本が発売予定らしいので、これは買って改めてジックリと読んでみたい。
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2008/05/22 / 00:00
戦争廃墟
石本 馨 
「廃墟」写真が好きで、いつか写真集が欲しい…と思っていた。
ある本屋へ立ち寄った時に、廃墟、建築写真集などを集めたコーナーがあり、釘付けに。一冊だけ買おうと決めて手にしたのがこの本。
太平洋戦争にも関心があり、映画やドキュメンタリーやドラマなどではなく、歴史の真実、体験された方の証言などを知りたいと思っていて、目に留まったものがあった時には読んだりしている。
戦争跡地のカラー写真や説明が非常に豊富なのが決め手になったんだけど、読んでいて驚かされのは、中ほどのモノクロページ。知らずに買ったんだけど、1番衝撃を受けた。「人間魚雷 回天」「水上特攻 震洋」「人間機雷 伏龍」「人間爆弾 桜花」などの特攻兵器についての写真、イラスト、そして訓練をして生き延びた方の証言が収められている。
兵器の名前からして漫画ようだが、兵器のイラストや写真を見ると仰天するような作りだ。特攻兵器と言えばゼロ戦くらいしか知らなかったので、こんなお粗末なものに乗り込んで戦おうとしていたのか(戦っていたのか)と思うと言葉がない。
また証言している方が、自分1人の命で多くの日本人の命が救われるならば惜しくはないという気持ちだった という言葉を目にして、今の私たちの命があるのは、日本に平和があるのは、戦争で犠牲になった多くの人たちの命、想いの上にあるのだと痛感させられ、頭を下げたい気持ちになった。
ある方は、もしまた日本で戦争があって行くか?と聞かれたら、この歳で足手まといになるかもしれないけれど、志願したいと言っている。
今の日本で、国のため、日本の同胞のために自分の命は惜しくないと思える人たちがどれくらいいるのだろうか。自分勝手な言い分で人を殺めたり、凶行に及ぶ者のニュースや、自ら命を落とす若者のニュースが絶えないが、命の尊さについて改めて考えて欲しい。
あとがきに、収録しきれなかった特攻の話しをまとめた証言集があるというので、さっそくamazonで注文した。
私がなぜ廃墟が好きなのかというと、かつての活気があった時代を夢想し、建物の形状や色合いを想像し、そこにいた人々の息遣いなどを感じ取りたいと思うからだ。
今まで旅行したことのある場所(長崎、小笠原)も載っていたので、また行くことがあった時には、是非体感したい。
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2008/02/13 / 00:00
かぼちゃの馬車 (新潮文庫)
星 新一 
以前読んだ星新一はさほど興味をひくような本ではなかったけど、このショートショート集は面白かった。さすがショートショートの星新一と言われるだけある。
SF作家のショートショートといえば、私にとっては小松左京なんだけど、それと近いユーモアとよりブラックが強い感じ。最後の「墓標」は少し前に読んだブラッドベリのパクリ(「黒いカーニバル」収録の「棺」)?かと思ったけど、知ってか知らずか。知って書いたのなら分る人にクスっとさせるいたずら心だろうか。
どういう作家に影響受けたとか、星新一の事は良く知らないので、こういう発見も楽しい。また読んでみたい。
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2007/12/11 / 00:00
S-Fマガジン 2008年 01月号 [雑誌]
この日をどんなに待ちわびた事か!テッド・チャンの作品が読める!
「あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)」で虜になってしまい、新作を待ちわびていたが、一向に出る気配がなく、やっと だ。
SFマガジンがテッド・チャンの特集をやると聞いて、10年ぶり?くらいに、SFマガジンを購入。
「商人と錬金術師の門」の他にインタビューやエッセイが収録されている。
タイムパラドックス、タイムマシンなんて聞くと時代遅れなアイテムで、古臭さを感じるかもしれないが、テッド・チャンにかかると洗練されたおとぎ話になってしまうから不思議。読後は満足感と温もりに包まれて、物語をジックリと噛みしめたくなる。
通勤中に読んでいて、夢中になり過ぎて電車を乗り過ごしてまった。また、一度読んだ作品をすぐにまた読み返すことはほとんどないんだけど、一通りチャンに関する記事などに目を通したあと、「商人と錬金術師の門」を読み返した。
SF好きじゃない人に薦めたくなる作品だ。
んー。読んでしまうと欲が出てしまう。早く次の作品が読みたい・・・。
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2006/01/30 / 18:34
人間失格
太宰 治
もっと若い時に読んでおけば良かった・・・。
今の私には、この作品を素直に受け止めるピュアな感受性がなくなってしまったのかな。
学生の頃に読もうとした事があったんだけど、友人に今読まないほうがいいと引きとめられた事や、読んだら自殺したくなるんじゃないか(笑)と変な思い込みもあり、10数年経過してようやく手にしたが、遅すぎたようだ。
彼の自伝とも言うべき作品であるが、人間失格と言うか、ダメじゃん、しっかりしろよ〜と妙に冷めた気分で突っ込みたくなってしまう。
全く共感も出来なかった。
太宰治は好き嫌いがハッキリ分かれるらしいが、私は嫌いと言うよりも、合わないかも。
そう言えば、学生の頃から日本の文学は暗くてジメジメしているのがイヤで、外国文学を読んでいたっけ。
「走れメロス」は感動したし、好きだったんだけどなぁ。
10代の悩み多き年頃に出会っていたら、また違っていただろう。
ちょっと残念。
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2005/08/29 / 23:48
サイレントリー
鈴木 光司 
鈴木光司・・・ とはあのホラー小説
で有名な鈴木光司 さんだ。「リング」「らせん」を書いた人。
私はホラーは苦手。想像力が豊かなので(苦)映画やドラマよりも小説は怖さが増すので絶対駄目なのだ。
しかし、そんな怖い小説を書く鈴木さんがファンタジーや普通の小説を書いており、私が最初に出会ったのは「光射す海」。
私は時々表紙買いをする事があるが、これも表紙に惹かれて購入し、魅了されてしまった。それ以来、今回の「サイレントリー」を合わせて4冊読んできた。
今まで読んできた小説には海が舞台であったり、自然の描かれているシーンが多いダイナミックな長編だったが、今回は身近な事が書かれている7つの短編だ。
彼いわく、「執着だらけの世界を様々な無機物に視点を据えて描いた作品」だそうだ。
すべてに共通しているように思うのは、家族との関わりのなかで、苦い思いや哀しみを克服していこうと言う姿・・・ と書くと堅苦しい感じがするかもしれない。
でも、読後はしっとりと優しい気分になれる。透明な膜がキラキラ柔らかい光を放っているような 短編たちだ。
ホラー小説は読んだ事がないけれど、あの怖い「リング」の原作者とは到底思えない・・・。
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2005/08/27 / 00:29
神の子どもたちはみな踊る
村上 春樹 
最初に…
私はベストセラー作家の作品や、○○賞受賞作なんてコピーが苦手で、読まず嫌いではないけれど(実際読んだ事もあるから)、敬遠しがち。
実際読んでも、なんで売れてるのか、人気があるのか分からない事が多々。
村上春樹も、村上龍との区別がつかないような私(ファンの方ゴメンナサイ
)が、初めて読んだ村上春樹作品が「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」。
前に勤めていた会社を辞める時に、本の好みが近いAさんから餞別に頂いたの。素直に面白く読めて、他の作品も読んでみたいと思いつつ、今日に到る(苦)
前置きが長くなってしまったけど、今回「神の子どもたちはみな踊る」を手にしたのは、会社の昼休みに読む本を持っていくのを忘れて、本屋で選んだ一冊。
「地震のあとで」と言うテーマの連作で6つの短編が収められている。地震(阪神淡路震災)と直接的な関わりはないが、それ無しでは語れない。
サラリと読めたけれど、サラリとし過ぎて?????
私のポイントには引っかからなかった。
うーーん。誰か読んだ事ある人に感想を聞いて見たい。
読み足りなくて理解出来ないのか な。
それとも、普段はSFや歪んだ小説を好んで読んでいるので、物足りなく感じているのか?
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