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S-Fマガジン 2011年 09月号

S-Fマガジン 2011年 09月号 [雑誌]
B005AY68E8引っ越し作業でこれを見つけて、買っただけで満足して読んでいなかったので、やっと目を通した。

購入したのは「SFスタンダード100ガイド」目的だったと思う。
読んだことある本も多かったけど、昔から目にしてるのに読んでないものも多いし、ガイドを読んで興味持った本もあるので、久しぶりに新規開拓をしようかな。

もう一つの目玉が「サミュエル・R・ディレイニー再入門」。名前は知ってるけど、たぶん…読んだことない。
「ダールグレン」のあらずじというかネタばれ的に丁寧に概要が書かれているのを読んだら、読みたくなった!けど高い…収録されていた作品が「時は準宝石の螺旋のように」。色々な名前を持っている主人公がのし上がっていく話しなんだけど、テンポも良く思っていたよりも全然読みやすいし、面白くて他の作品も読んでみたい!と調べたのだけれど、手に入るものは少ない…

ディレイニーが黒人で詩人、ミュージシャン、ゲイってのに驚き…


その他、読んだもの。
「アルファ・ラルファ大通り」 コードウェイナー・スミス/浅倉久志訳
浅倉さんの訳…(涙)
コードウェーナー=スミスはあちこちで短編読んでる気がする。

ファンタジーっぽいような廃墟ものの幻想的な感じ。何かに管理されて支配されて生きているよりも、理不尽なことが起きたり、思い通りにいかなくても、自由でいれる方がいいよね。


「輝きの七日間 第5回」 山本 弘
連載の途中だけれど、面白そうだったので読んでみた。山本さんは以前「アイの物語」を読んだことがあるんだけど、イマイチ…だった。が、これはオチがどこに行くのが気になるがなかなかいい。翻訳もの読んでいるような感じもした。

全人類の知能が突然上がったが、期限付き…という話し。


いつも同じ作家ばかり読むので、たまには違うものに触れると刺激があって面白い。

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SFマガジン 2011年 01月号

S-Fマガジン 2011年 01月号 [雑誌]
B004BG3EE8テッド・チャンの「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」を読むために購入。やっと読めた。
大興奮するような作品ではなかったけれど、やっぱりいいな。


AIの成長の物語。ネット上で育成ゲームとか自分の分身のアバターで遊ぶなんてゲームが流行ってるけど、それの進化した近未来って感じ。楽しい部分だけじゃなくて、会社が潰れちゃうとか問題が起きたり、将来の事も考えなくちゃだったり…なんだけども、解決していく過程やオーナーだけじゃなく、AI自身も一生懸命考えているのが可愛らしい。ただのオモチャじゃない。サーバー上だけでなく、ロボットの筐体に入れて一緒に外に出たり。楽しそう。近い将来、ありうると思う世界。

テッド・チャンが好きなのは、小難しそうな内容でも非常に読みやすいし、眼差しがとても優しい。それは緩い、甘いという意味ではなく、深い愛情を感じる。

これがテッド・チャンの作品の中で最長の中編との事。
もっとガンガン書いて発表して欲しいなぁ。もっともっと読みたい。あと、イラストはいらなかったなぁ。申し訳ないけど。

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「スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選」

スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
グレッグ・イーガン ジェフリー・A・ランディス メアリ・スーン・リー ロバート・J・ソウヤー キャスリン・アン・グーナン デイヴィッド・マルセク デイヴィッド・ブリン ブライアン・W・オールディス ロバート・チャールズ・ウィルスン マイクル・G・コーニイ イアン・マクドナルド チャールズ・ストロス 山岸真
415011787X

ポストヒューマンを題材にしたSFを集めたアンソロジー。12篇収録。

お目当ては初訳のイーガンの作品。これだけの為に購入したと言ってもいい。
が、全編楽しめた。読んだことのある作家もいるし、初めての作家もいたけど、普段偏った読書をしているので色々な作品が読めるのは新たな発見もあって面白い。


・死がふたりをわかつまで  ジェフリー・A・ランディス
すれ違ってるようで最後には結びつく。短いながらも深い一遍。

・技術の結晶  ロバート・チャールズ・ウィルスン
自分の体を高価なパーツに付け替えていくが、うきうきは最初だけ。虚しい。

・グリーンのクリーム   マイクル・G・コーニイ
いつの時代も旅は楽しいもの。そして五感で感じ、共有できる人がいるとなお楽しい。
時間を短縮する乗り物だけではなく、こんな風に未来の旅行は変わるのかもしれない。しかし切ないなぁ。

・キャサリン・ホイール(タルシスの聖女)   イアン・マクドナルド
ファンタジーっぽい。機関車が疾走する美しい”絵”が目に浮かぶような作品。

・ローグ・ファーム   チャールズ・ストロス
ちょっと気持ち悪い。昔のSFみたい。

・引き潮   メアリ・スーン・リー
本を読んでいて涙腺が緩むことが時折あるが、これはもうどうしようもなく悲しい気持ちになった。電車じゃなかったら泣いてたかも。
誰がいいとか悪いとか決められない。わが子を愛するが故に悲しい決断をしなくてはならない。もうSFってジャンルで括られいては勿体ないほどの作品と思う。
アメリカとイギリスの対比も面白い。入国審査官の対応に泣けた。

・脱ぎ捨てられた男   ロバート・J・ソウヤー
自分をコピーしたら、そのコピーの意識はどうなるんだろう。
ディックの自分は何者か?とはちょっと違うけど、自分は自分なのにコピーって!という感覚は恐ろしい。オチがいまいち。

・ひまわり   キャスリン・アン・グーナン
なんとなくヤクやってるようなイメージの話しで、まぁ近いモノはあるのかもしれないけれど、ちょっと嫌悪感。

・スティーヴ・フィーヴァー   グレッグ・イーガン
やっぱりイーガン最高。
少年が家族のもとを離れてアトランタに向かう計画をする。毎晩そのルートや計画を夢で復唱していく。が、それは操られていただけ。
脱出に失敗するも祖母とともに 出発する事に…。
続きがあったらいいな、と思った。しばらくイーガン読んでないので手にしようかしら。

・ウエディング・アルバム   デイヴィッド・マルセク
最初はベタな結婚とか恋愛関係の話しかと思ったら、次第に話しが大きく展開。
自分のコピーが写真の数だけあるみたいなのって、「脱ぎ捨てられた男」もそうだけどコピーの人格とか意識を考えると、なんだか悲しい気持ちになってしまった。

・有意水準の石    デイヴィッド・ブリン
自分が神のような存在になり世界を作っている。試練を与えたりご褒美あげたり。小松左京の小説でも似たようなものがあったな。実は…っていうオチも一緒。

・見せかけの生命    ブライアン・W・オールディス
ブライアン・W・オールディスといえば「地球の長い午後」。20年くらい前に読んだ時はつまらなく感じたんだけど、今読んだら違った受け止め方するだろうか。
銀河系博物館っていう舞台は面白いと思ったけど、噛み合わない愛のささやきは退屈に感じた。

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「S-Fマガジン 2010年 08月号」

S-Fマガジン 2010年 08月号 [雑誌]
B003QJ7RT4浅倉久志さんの追悼号。読んでいたのはディックやギブスン、ヴォネガットだけど、それ以外の作家も興味があって買ってみた。偏った読書ばかりしているので、知らない作家を読むのは新しい何かを掴むきっかけになって面白い。名前は知ってるけど読んだことない作家もいるし。SFってやっぱり最高。それを広めてくれた浅倉さんに感謝。
全翻訳作品リストの量が膨大。読んだことある本がいっぱい。追悼エッセイにも胸を打たれた。

「信号手」キース・ロバーツ
信号手を目指す少年の物語なんだけど、淡々としているのに引き込まれる。風景のイメージもしやすく、心がほっこり、そしてちょっぴり切ない。
「田園の女王」R・A・ラファティ
遺産で鉄道かゴム会社(自動車のタイヤ)のどちらに投資するか?という話しがどう発展するかと思ったら、車が憎むべき存在に。クスっとするユーモアは昔の手法かな。
「ドローテの方程式」リチャード・グラント
数学は苦手どころかさっぱりなんだけど、方程式を解くという話しだけで読ませてしまうなんて不思議は話し。汽車にゴトゴト揺られているのどかな雰囲気が好き。
「このあらしの瞬間」ロジャー・ゼラズニイ
収録作で1番好き。ロジャー・ゼラズニイはディックとの共著である「怒りの神」しか読んだことがないんだけど、コレは面白い!機会があったら他の作品も読んでみたい。
「自転車の修繕」ジェローム・k・ジェローム
なんだろうなぁ。自転車壊されるだけの話しなんだけど(笑)

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SFマガジン 2010年1月号

S-Fマガジン 2010年 01月号 [雑誌]
B002X8EIJ6やっと読み終わった。買う時は2500円って高いな~と思ったけど、好きな作家以外も面白くて値段以上の満足度。
いつも同じ作家ばかり読んでいるので、刺激にもなるし、興味も広がる。
巻末の執筆者紹介に浅倉さんが。病床でのコメントに涙…。

期待していたテッド・チャンは今ひとつ。でも期待度が高すぎたからかな。グレッグ・イーガンの短編は美しい。
久しぶりに読んだギブスンも良かったし、ディックとヴォネガットは初めて読んだので嬉しい。しかも浅倉さん訳!
他の作品も読んでみたいと思える作家もいっぱい。


・テッド・チャン「息吹」
期待していたけれど、ちょっと物足りない感じ。ディックらのエントロピーを意識したとか。ロボット達の世界で気圧が上昇し続け生きる事が出来なくなるっていう話し。
どこかで読んだような読んでないようなテーマというか、目新しさは感じられないけど、柔らかな雰囲気が全体を覆っていて悲壮感のあるべき物語なのに安らいでしまう。中編を執筆中で完成間近とのこと。早く読みたい!

・グレッグ・イーガン「クリスタルの夜」
イーガンの短編は本当に素晴らしい。テッド・チャンかイーガンかってくらい2人の短編が自分にとっての宝物。
意識を持つAIを生み出す研究をしている話しなんだけど、確か瀬名さんだっけ?も似たような話し描いてたが、AIが成長していく過程やダニエルが傲慢になっていく様子にワクワクさせられた。専門的な難しい事は分からないけど、面白く読めてしまうから不思議。特に短編はホントに素晴らしい。ここまで読んで興奮。お値段高い(2500円)けれど、もう元を取った感じ。

・テリー・ビッスン「スカウトの名誉」
初めて読んだ作家。ネアンタール人の起源?を探るような話しなんだけど、最後のオチが途中で分かってしまったが読みやすく面白かった。他の作品も読んでみたい。

・ジーン・ウルフ「風来」
ジーン・ウルフって大昔に天野さんの表紙の「太陽の書」を買ったんだけどたぶん読まずに弟にあげて、実家にもあるはず。ファンタジーっぽくてイメージとちょっと違ったけど、読みやすかった。「新しい太陽の書」の広告が入っていて、小畑健が表紙描いてる!読んでみようかな~。

・シオドア・スタージョン「カクタス・ダンス」
こういう作品を読むと、どこまでSFとして定義されるんだろうかと考えてしまう。SFというよりはファンタジーや幻想小説って感じがする。ラストは美しい。

・ブルース・スターリング「秘教の都」
ブルース・スターリングといえば、ギブスンとの共著である「ディファレンスエンジン」を思い浮かべる。ダンテの神曲の現代バージョンのようであり、オカルトの要素もあるので不気味さもあるが、目の前の景色が次々と変わり、あちらこちらに風のように移動していくのは、まるで夢を見ているかのようだ。

・コニー・ウィルス「ポータルズ・ノンストップ」
「犬は勘定に入れません」というタイトルが気になってた作家なんだけど、暖かみのある話しで大森さんの訳も素晴らしいと思う。是非、他の作品も読んでみたい。

・ラリイ・ニーヴン「≪ドラコ亭夜話≫」
多種多様の異星人が集まる酒場「ドラコ亭」の連作。70年代のモノが多いんだけど、古臭さは感じず、ほのぼのしていて面白い。もっとこのシリーズを読んでみたいと思わされた。

・フィリップ・K・ディック「凍った旅」
偶然にも先日亡くなった浅倉さんの訳。冷凍睡眠での旅の途中、覚醒してしまった1人と宇宙船とのやりとり。やっぱりディックはいい。浅倉さんの訳も安心して読める。

・カート・ヴォネガット「明日も明日もその明日も」
こちらも浅倉さん訳。ほのぼのの中にスパイスが効いていて、心地よい。

・R・A・ラファティ「昔には帰れない」
おとぎ話のような柔らかい色合い。タイトルの通りなんだけど、子供の頃に素晴らしかったものが実はたいしたものではなかった…って良くあること。大人になって真実を知らなかったほうが良かったこともあるだろうし、本当にスゴイ体験だったこともあるだろう。幼いころの記憶を揺すぶられた。

・ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「いっしょに生きよう」
これもステキ。タイトルもステキ。異星人?に乗っ取られてしまう恐ろしい結末になるかと思いきやハッピーな感じで。途中まで話しの展開が読めず戸惑ったけれど、面白かった。

・ウィリアム・ギブスン「記憶屋ジョニイ」
初めて文庫で読んだ時は全く情景がイメージできず、雰囲気だけで読み切った。そのあと、ひろき真冬さんが漫画化したものを読んでようやく理解出来た…って思い出のある作品。
今読み返すとどうしても時代を感じてしまう部分はあるけれど、当時は刺激的だった。時代が彼を追い越してしまった。それでもやっぱり名作。映画はガッカリするから見てない。

・アレステア・レナルズ「フューリー」
メチャメチャ面白かった!キャラが魅力的で“絵”がハッキリ目に浮かぶので読みやすかった。漫画化したらよさそうな感じ。他の作品も読んでみたい。こういう発見があるともっと幅広く色々な作品を読まないといけないなぁ~と感じる。

・ジョン・スコルジー「ウィケッドの物語」
宇宙船が人工知能で自意識を持って行動する…ってありがちな設定のように思えるけど、グイグイ読めて面白かった。

・パオロ・バチガルピ「第六ポンプ」
読みやすかったし、明るい未来だけじゃなく、こういう腐敗していく未来も可能性としてはあるな…と思った。この作家も他の作品を読んでみたい。キャラもいい。

・ダン・シモンズ「炎のミューズ」
スペースオペラって特に好きな訳じゃないし、劇団の巡業の話しでシェイクスピアも分からないしなぁ…と読み始めたのに、いつの間にか夢中になって読んでいた。壮大なスケールに圧倒される。ラストに相応しい読感。

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