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「ワイオミングの惨劇」トレヴェニアン

ワイオミングの惨劇 (新潮文庫)
トレヴェニアン Trevanian
4102139214「シブミ」「夢果つる街」と面白かったので手にしたこの作品。どれも作風が違っていて同じ作家が書いたとは思えない幅の広さ。

しかし好みの問題もあるだろうが、この作品は不愉快なシーンが多く、気分が悪くイマイチ。あと会話の口調が当時の表現を使っているのかもしれないけど、言い回しがウザい。前半は展開が遅くダラダラしてスッキリせず、クライマックスも悪い奴をやっつけてハッピーエンドと言うわけではなく、後味が悪い。 

基本的にバイオレンスとか殺戮シーンが多い小説や映画は嫌。この作品で何が言いたかったんだろう、何を表現したかったんだろうと思う。残念…でも、放棄したくなる内容ではなく、先が気になって仕方がなかったのは、さすが。

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「夢果つる街」トレヴェニアン

夢果つる街 (角川文庫)
トレヴェニアン 北村 太郎
4042450024初めて読んだトレヴェニアンの「シブミ」が今まで読んだ事のない面白さで、別の作品も読みたいと思い手にした一冊。

主人公はザ・メインという街を守るラポワント警部補。不器用で古臭いタイプの警察官だ。殺人事件の犯人を探るのが軸になって話しは進んでいくが、ラポワントの淡々とした語りや、汚い街のどうしようもない人々の雰囲気に魅了されてしまう。

「シブミ」の時もそうだったけど、先が気になって気になって早く読みたくなってしまって、先のページをペラペラ捲って犯人を知ってしまった(笑)。苦いような切ないラストだけれど、それも流れの一つでしかなく、また淡々とザ・メインの日常が始まっていく。

ミステリーとかハードボイルドっていうよりは、もっと緩い感じ。犯人探しが目的ではないというか。登場人物も個性があって街の雰囲気や人々のイメージが沸きやすいので、とても読みやすく感じた。

暖炉の前のソファーに座ってお酒でも飲みながら、時にウトウトしながら本を読みたくなる(笑)

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「シブミ(上)(下)」トレヴェニアン

シブミ〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)
トレヴェニアン 菊池 光
4150412340口コミでは前半が読みづらいような事を言ってる人があったが、全く最初から最後まで飽きずに読めた。

何だろうなぁ。深い。トレヴェニアンは何でこんなに日本の事を知ってるんだ!?渋すぎる。しかも間違った日本ではなく住んでたのかと日本人なのかと思うほど。1979年に出版されているが、古臭さも感じない。コンピューターの「ファット・ボーイ」なんて、この時代に!色々検索して情報を出していくんだけど、今に置き換えても違和感ないし。

ニコライ・ヘルの生涯的な話ではあるんだけど、途中までは何の話なのか良く分からず、でもグイグイ引き込まれて。まるで映画を見ているかのようだった。

もう亡くなっているし、翻訳されているモノが少ないので残念…

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