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「星を継ぐもの」ジェイムズ・P・ホーガン

星を継ぐもの (創元SF文庫)
ジェイムズ・P・ホーガン 池 央耿
448866301X昔からオールタイムベストとして名が知られていた作品だったが、やっとやっと読んだ。
なぜもっと早く読まなかったのか!と後悔したくなる素晴らしい作品だった。

月面で宇宙服を着た死体が発見される。この死体は死後五万年を経過している地球人と判明。ガニメデでも大型の宇宙船が見つかる。推測だけではなく研究して精密な結果を出したり、謎解きの要素もあるけど納得できる答えもあるので、リアルな感じがした。

タイムスリップものかな?と思った。けど、結末がぶっ飛んでいて、いい意味で裏切られた!
これはSFファンの友達にも勧めたくなるな~
続編もあるので、読んでみたい。

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「タウ・ゼロ」ポール アンダースン

タウ・ゼロ (創元SF文庫)
ポール アンダースン Poul Anderson
4488638058去年読み終わってるのに更新するのをスッカリ忘れていた。

スケールが大きすぎて口あんぐりなハードSF。小松左京の小説に似たような感覚になった作品があったなぁ。寒くて暗い宇宙に一人で漂ってるんだけど、心細さよりも得体のしれない満足感にニンマリしている感じ。

事故で減速できなくなってしまった高速宇宙船がどんどん加速して銀河系飛び越えてしまう。地球に残してきた知り合いはとうの昔に死んでいる。もう地球もなくなっているだろう…。想像し難いよなぁ。

50人の男女の人間関係もなかなか面白い。でも人が多すぎて誰が誰とくっついたり離れたりが分かりにくいところもあった。結局、狭い空間に長いこといると精神的に崩壊しそうになったり、人間関係がもつれたり当然あるんだろうな。

恒星間旅行が出来るようになるにはどれくらいかかるんだろうか。せめて宇宙から地球を死ぬまでに見れたらいいなぁ。

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「きょうも上天気 SF短編傑作選」

きょうも上天気 SF短編傑作選 (角川文庫)フィリップ・K・ディック カート・ヴォネガット・ジュニア 他 大森 望
4042982131翻訳家の浅倉久志さんを偲んで彼の翻訳した作品を集めた短編集。

翻訳者の事なんて彼に出会うまでは考慮した事がなかった。ディックやバラード、カート・ヴォネガットらの作品との出会いと浅倉さんの素晴らしい翻訳は無関係ではない。浅倉さんが翻訳している作品を見つけると、間違いなく安心して読めるし、絶対面白いと嬉しくなったものだ。

収録作品は既に何度も読んでいるものもあったが、全く初めてで知らない作家もいた。たまに知らない作家の作品読むのも面白いし、ハマればその作家の他の作品も読みたくなったりして いいよね。


「オメラスから歩み去る人々」(アーシュラ・K・ル・グィン)
ル・グィンの翻訳をしているのは知らなかった。ユートピアとも思える街が維持されている秘密。何となく後味が悪い。

「コーラルDの雲の彫刻師」(J・G・バラード)
何度も読んでるけど、やっぱりいい作品。雲に彫刻を施していくシーンを想像する。美しくて荒廃したイメージ。バラードらしい引っかかりや薄暗さがあるのもいい。

「ひる」(ロバート・シェクリイ)
昔のSFって感じ。宇宙からきた?生物が地球上のあらゆるものを吸収して巨大化していく話し。

「きょうも上天気」(ジェローム・ビクスビイ)
SFホラー?超能力を持った少年に気を使って生活している村の人々。ミステリーゾーンにありそうな話し。こんなビクビクした生活するなら死んだ方がマシと思うかもしれない。

「ロト」(ウォード・ムーア)
戦争が始まって車に荷物を詰め込んで逃げる家族。運転手のお父さんが一刻も早く安全な場所へとイライラしながら運転してる気持ちが良く分かる。協力的でない他の家族に確かにイラつく。ラストはいい事ではないんだけど、ちょっと爽快。まぁどこに逃げても一緒なんだろうけどね。

「時は金」(マック・レナルズ)
タイムマシンを使って過去に預けた金でお金持ち。そしてそのお金でタイムマシンを稼働させる電力を手に入れるという。単純な話しだけど、タイムパラドックスとかタイムマシンものは結構好き。

「空飛ぶヴォルプラ」(ワイマン・グイン)
自分が育てた生物が有能になっちゃって、隠しきれず…最後のオチが好き。

「明日も明日もその明日も」(カート・ヴォネガット・ジュニア)
ヴォネガットしばらく読んでないな。
不老薬のおかけでみんな長生き。人口過密となりぎゅーぎゅーの住宅で大家族が暮らす。最年長のおじいちゃんが権力を振るっているので、早く死んでほしいと思ってるが… ヴォネガットらしいユーモア。ラストは何だかホッコリ。

「時間飛行士へのささやかな贈物」(フィリップ・K・ディック)
何度も読んでいる作品。同じ時間を繰り返しその輪から抜け出せないって、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」みたい。でもこっちの方が救いようがなく重い。

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「ブラインドサイト」ピーター ワッツ

ブラインドサイト〈上〉 (創元SF文庫)
ピーター ワッツ
4488746012本好きの友達に借りた。テッドチャンが解説をしているというのも驚いたが、批判めいているとか。
ネタバレ読まない程度にレビューもチェックしたが、賛否両論。大絶賛という訳でもない。

読み始めて思っていたよりも読みやすいと思った。キャラクターも多重人格や吸血鬼やら…最先端のハードSFかと思ったらファンタジー??

下巻の途中から意識の問題で混乱したが、物語としては十分楽しめた。

異性人とのファーストコンタクトという点で言うと、本当のファーストコンタクトってこれに近いものになるんじゃないか、って前から思っていたのでこれは興味深かった。だって、ハッピーなファーストコンタクトなんてそうそうないと思う。侵略する事しか定義されていない生物だったら交渉の余地なんかないだろうし、コンタクトする事に関心がない場合もあるだろうし。意思の疎通なんてそうそう取れるもんじゃないと思う。

テッドチャンは大好きだけれど、解説はどうなのかな…。翻訳のせいかずいぶん冷たい印象も受けるけれど、難しくて正解なんて分からないし、だから議論が起きるんだろう。

新しい形のSFなのかな。面白かった!最高!ではなかったけど、色々考えさせられたし、これはこれで面白い試みだと思う。

吸血鬼のイメージがなぜか、吸血鬼ハンター“D”の天野喜孝さんのイラストが頭から離れなくて。

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「夏への扉」ロバート・A. ハインライン

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)
ロバート・A. ハインライン Robert A. Heinlein
415011742X昔のSF読んでたら、これが急に読みたくなって再読。何年ぶりだろう。内容もウル覚え。

主人公のダンが騙されて可愛そう過ぎてピートが可愛くて。タイムマシンと冷凍睡眠を使ったタイムパラドックス!混乱した~。同じ時間には同時に存在出来ないので、もう一人の自分の存在が…ってどこかでと思ったらヴォークトの短編だったかな。

テンポも良く意外とシンプルで、古き良き…でも今読んでも色褪せない名作。ワクワクハラハラさせられて、自然とページを捲る手も早くなる。SFでこんなホンワカするハッピーエンドもなかなか無い。

SF読み始めた高校生の頃から20代前半くらいかな。ハインラインにハマって古本で集めた。ほとんど売ってしまって、残ってるのは本書と「月は無慈悲な夜の女王」だけ。これも読みたいな。「宇宙の戦士」「輪廻の蛇」短編集も面白かったな~。また読みたいな。

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