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お気に入りの本の紹介


Entry.

2008/03/19 / 15:31

スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302)
カート・ヴォネガット・ジュニア 伊藤 典夫
415010302X
前からタイトルも作者名も良く知っていて、ずっと読んでみたいと思っていた。たまたま入った本屋で平積みにされていたので、購入。

SFと思ってたんだけど、これは・・・どう解釈したらいいんだろう。
予備知識全くない状態で読み始めて、戸惑ってしまった。なんだか頭の整理がつかなくて、何度か読み直したりした。

確かに宇宙人が出てきたり、時間を行ったり来たりするのはSF的だけれど、第二次世界大戦時のドレスデンの大虐殺の事が背景にある作者自身の自伝的小説で、重いテーマも含まれている。第二次世界大戦の傷痕は日本だけでなく、多くの国で、多くの人の心に深く刺さっているのだなと改めて思わされた。
戦争の体験を元にかかれたSFといえば、自分で読んだものでは小松左京が浮かぶが、違った角度(国)から読むことも必要だなと思う。

他の作品もタイトルを良く目にしていたものもあるので、読んでみたいとは思うけれど、重く引きずるような後味がいまだに残ってるので、それが落ち着いてからにしたい。

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2008/03/15 / 11:24


悪夢の並行世界〈上〉
マイクル・P. キュービー・マクダウエル 山高 昭
4150108463
悪夢の並行世界〈下〉
マイクル・P. キュービー・マクダウエル 山高 昭
4150108471


---1966年。アメリカ人ウォルター・エンディコットがフィラデルフィアのホテルに滞在中、部屋に異変が生じた。いきなり照明が消え、ラジオの音がとぎれ、フロントへの電話もまるで通じない。しかたなく下へ降りてみるとホテルの様子ががらりと変わっていた。設備はみすぼらしく老朽化しており、自分の泊まっていたホテルとは似ても似つかぬものだった。外に出てみると、そこにはホテルに着いたときとまるで違った風景がひろがっていた。そもそも、ここはフィラデルフィアなのか?真相を追求すべく、エンディコットは街をさまよい歩くが…?

エンディコットの入りこんだのは、彼自身の世界とは様相の異なる並行世界だった。並行世界の存在を知ったエンディコットはこの世界のアメリカ政府に、上院議員の地位と引き換えにその情報を売った。ほかの並行世界に通じるポイントを次々と発見したアメリカ政府は、各世界の資源・情報を収集すべく、現地に秘密工作員を送りこんだ。のみならず大統領ロビンソンは、並行世界の存在を利用して世界を破滅に導きかねない恐ろしい計画をひそかに進行させていた…。多重世界をめぐる国際的陰謀を背景に新鋭が壮大なスケールで描く傑作SF長篇。---


購入したのはいつだろうか。SFにハマり始めた頃だと思うから20歳前後かと思う。
古本屋で手に入れて、一度読んだきり、全く内容も覚えてないんだけど、引越しのたびに一緒に連れてきた一冊。本棚の整理をしようと思って、処分する前にもう一度読んでみようと、読み始めた。

正直、上巻は退屈だった。平行世界(パラレルワールド)っていうのも、SFではありふれた設定に感じたし。けれど、下巻に入って俄然面白くなってきた。
政治の話しは苦手だけど、アメリカ、イギリス、ソ連の駆け引きや、アメリカ内でも権力のある人物たちのやりとりなどもスリルがあったし、家族がいるにも拘らず、ブルー世界に魅了されてしまい、残留してトラブルに巻き込まれる連絡員など、多数の人物の視点から書かれているにもかかわらず、ゴチャゴチャした感じにならずにまとまっていて、読みやすかった。


もうちょっと捻りがあったり、バッドエンドでもいいからインパクトがあれば良かったのになぁと思った。

wiki見て今知ったけど、「スター・ウォーズ」の執筆なんかもしてるんだね。

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2007/12/29 / 11:26

月世界へ行く (新装版) (創元SF文庫)
ジュール・ヴェルヌ 江口 清
4488606075186X年、フロリダ州に造られた巨大な大砲から、アメリカ人とフランス人の乗員3人を乗せた砲弾が打ち上げられた。ここに人類初の月旅行が開始されたのである。だがその行く手には、様々な障害があり・・・。


前から気になってて読んでみたいと思っていたヴェルヌを、古本屋で見つけて、やっと読んだんだ。

正直ガッカリ。退屈過ぎて、半分ほどなんとか読んだんだけど、後半部分をパラパラ見ても、同じような調子で続いているので、我慢しきれず断念した。小説読んでて、挫折する事なんてほとんど記憶にないくらいなのに。(今思い出せるのは、父に勧められて読んだはいいが、途中で挫折した「大江健三郎」)。

ただ、これが書かれたのが1869年、アーム・ストロングが月に一歩を踏み出したのが1969年だから、それを考えるとこの空想力は当時の読者にしてみたらセンセーショナルだったのかもしれない。残念ながら今読むと、突っ込みどころが満載で、数値の事や科学の事は詳しく分からないけど、それでも「ありえないだろう!!」って設定が多く、アメリカのコメディーでも見ているかのようなドタバタのやりとりなどに辟易してしまう。

このドタバタを”楽しむ”ことが出来れば、また違うんだろうなぁ。
先日読んだ、光瀬 龍の「百億の昼と千億の夜」と同様に、若い頃に読んでいたら、また受け止め方が違うかも知れないと思うと、若い頃に多くの作品に触れることは大切なんだと痛感する。

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2005/11/16 / 16:18

宇宙戦争
H.G. ウェルズ H.G. Wells 中村 融
448860708X


H・G・ウェルズの作品は「透明人間」「タイム・マシン」は過去に読んだ事があり、透明人間は映画も見たが、とにかく100年以上前にこのような小説が書かれていたと言う事に驚く。当時の人々がどれだけ興奮して読んだのだろうか。

宇宙戦争が映画化され、公開されるまでは全貌が明らかにならないと言うニュースを聞き、あまり映画を見ない私だがこれは是非見たい!と思い、公開されてすぐに映画館へ見に行った。

ただのSF映画ではなく、私にとって衝撃的な映画だった。
侵略者(宇宙人)に対する人々の恐怖感、作りこまれた映像、トム・クルーズ演じるレイとその家族の感情・・・。
高ぶる気持ちを抑えられない何かが 私を捉えた。原作を読みたい!DVDも買いたい!もっと「宇宙戦争」に浸りたい!と。



映画化に合わせて、いろいろな出版社から文庫本が出ていたが、初出誌「ピアスンズ」の挿絵が掲載されている、創元SF文庫を購入。
小説の舞台はイギリス。静かな街が火星人に侵略されていく様を、主人公が一人称で淡々と語っていく。
大抵の場合、原作のファンで原作を読んでから映画を見る事がほとんどだけれど、今回は映画を見て原作を読むと言う逆のパターンだったので、映画のシーンを思い出しながら読んだ。内容は同じではないが、原作の雰囲気や細かいところは忠実に映像化されていると思う。宇宙人から逃れるため、身を潜めるシーンや、人々がパニックになり逃げ惑う様、極限状態に狂う人々の様子は映画も原作もドキドキさせられた。


そして、DVDを見た!映画のDVDを買ったのは初めて。特典映像付の2枚組。
宇宙戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション
トム・クルーズ H.G.ウェルズ スティーブン・スピルバーグ
B00067HDWU

内容は分かっているけれど、やっぱりドキドキしながら見たので体に力が入ってしまった(苦)
映画を見て、小説も読んだ人なら分かると思うが、内容は同じではないが、忠実に作られていると感じて、なんだか嬉しい。
ウェルズの小説も素晴らしいが、映画は原作を大切にし、現代に相応しいものに仕上がっていると思う。

こんなに一つの作品にハマったのは初めてで、自分でビックリしている。
原作も訳者によってかなり違うようなので、比較もしてみたい。

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2005/09/11 / 18:59

虎よ、虎よ!
アルフレッド・ベスター 中田 耕治
4150102775

不朽の名作とか傑作と聞いていたので興味はあったんだけど、流通していない古い本なのでようやくネットの古本屋で見つけて購入。

ジョウントと言うテレポテーションにより人々が空間を飛び回り、世界のあらゆる場所へ移動できるようになったが、惑星間の戦争が勃発し混沌とした時代。
「ノーマット」号と言う宇宙船が攻撃を受けて唯一生存していたフォイルが近くを通った「ヴォーガ」号に助けを求めたけれど、見捨てられてしまう。怒りに燃えたフォイルの復讐が始まり・・・。

宇宙船への復讐で話しがもつのだろうか・・・と要らぬ心配をしてしまったけれど、助けられなかった理由が次第に明らかになり、フォイル自身の秘密も暴かれる。

読んでいて、私が好きなA・E・ヴァン・ヴォークト(代表作「スラン」「非(ナル)Aの世界」「宇宙船ビーグル号の冒険」等)ににおいが似ているな〜と思ったら、活躍した時代が50年代前後であった事が分かった。

今読むと目新しいものではないように思うが、50年前に読んだ人々にはセンセーショナルな作品だったのではないだろうか。
アポロ11号が有人月面着陸を初めて果たしたのが1969年である。

内容はもちろんだけれど、古い小説を読むと50年前に書かれたものが時を経て、海を越えて自分が手にしていると言う現実にときめいてしまう(苦)。名作ではあると思うけれど、私の中でのベストにはならないかな・・・。

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