「太陽の炎」「電脳砂漠」ジョージ・アレック エフィンジャー



太陽の炎 (ハヤカワ文庫SF)
ジョージ・アレック エフィンジャー 浅倉 久志
4150109133
電脳砂漠 (ハヤカワ文庫 SF (992))
ジョージ・アレック・エフィンジャー 浅倉 久志
4150109923

3部作、読み終わった。
1作目の「重力が衰えるとき」は初めての作者なので、お試し的な感じで読んだ。
良かったので、残り2冊は一気読み。
当時読んでいたらもっと衝撃的だったか、難しくて理解できなかったかなぁ。

SFの要素をアラブに持っていくという発想が斬新。サイバーパンクとイスラム。
かけ離れているようで意外とシックリ。
生活習慣とか宗教とかイメージでしか知らないけれど、違和感なく読めた。
ミステリー、ハードボイルドの要素もありワクワク。
今読んでも色褪せない名作だろう。

主人公のマリードがだんだんいい人になっちゃうんだけど
事件に巻き込まれて解決していくうちに成長している姿に応援したくなってくる。

敵同士の腹の探り合いなのに、ちゃんと挨拶を交わしたりお祈りしたり。
マリードを取り巻く人々もキャラが濃くて愛着が沸いてしまう。

作者は病気を抱えていて早くに亡くなり、続編も書かれなかった。
出版数も少ないのが残念だ。

浅倉久志氏の訳、表紙はひろき真冬氏。ザ・SFだよなぁ~
また数年後に読み返したい。

テーマ : SF小説
ジャンル : 本・雑誌

火星縦断

火星縦断 (ハヤカワ文庫SF)
ジェフリー・A. ランディス Geoffrey A. Landis
4150115621「火星の人」の多人数バージョン。

開拓されていない火星は「火星の人」で勉強済みだったので、イメージしやすかった。

作者はNASAで勤務されている研究者。だからと言って小難しい小説ではない。絵空ゴトの火星探検ではなく科学に裏打ちされたデータを元にしており、リアリティーがある。

登場人物それぞれをクローズアップしている章もあり、極限の状態にあって なぜこの行動をするのか、こう考えるのか、人間関係の絡みもあって面白く読めた。

みんな優秀なのはもちろんだけど、暗い過去があったり、悩みがあったり普通の人たち。宝くじに当選して火星に行けるチャンスがあるなんてユニーク。私も当たったらすべて捨てても訓練に参加して火星に行きたい!

いつか人類も火星に行ける日が来るのかな~。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

「星を継ぐもの」ジェイムズ・P・ホーガン

星を継ぐもの (創元SF文庫)
ジェイムズ・P・ホーガン 池 央耿
448866301X昔からオールタイムベストとして名が知られていた作品だったが、やっとやっと読んだ。
なぜもっと早く読まなかったのか!と後悔したくなる素晴らしい作品だった。

月面で宇宙服を着た死体が発見される。この死体は死後五万年を経過している地球人と判明。ガニメデでも大型の宇宙船が見つかる。推測だけではなく研究して精密な結果を出したり、謎解きの要素もあるけど納得できる答えもあるので、リアルな感じがした。

タイムスリップものかな?と思った。けど、結末がぶっ飛んでいて、いい意味で裏切られた!
これはSFファンの友達にも勧めたくなるな~
続編もあるので、読んでみたい。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

「タウ・ゼロ」ポール アンダースン

タウ・ゼロ (創元SF文庫)
ポール アンダースン Poul Anderson
4488638058去年読み終わってるのに更新するのをスッカリ忘れていた。

スケールが大きすぎて口あんぐりなハードSF。小松左京の小説に似たような感覚になった作品があったなぁ。寒くて暗い宇宙に一人で漂ってるんだけど、心細さよりも得体のしれない満足感にニンマリしている感じ。

事故で減速できなくなってしまった高速宇宙船がどんどん加速して銀河系飛び越えてしまう。地球に残してきた知り合いはとうの昔に死んでいる。もう地球もなくなっているだろう…。想像し難いよなぁ。

50人の男女の人間関係もなかなか面白い。でも人が多すぎて誰が誰とくっついたり離れたりが分かりにくいところもあった。結局、狭い空間に長いこといると精神的に崩壊しそうになったり、人間関係がもつれたり当然あるんだろうな。

恒星間旅行が出来るようになるにはどれくらいかかるんだろうか。せめて宇宙から地球を死ぬまでに見れたらいいなぁ。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

「きょうも上天気 SF短編傑作選」

きょうも上天気 SF短編傑作選 (角川文庫)フィリップ・K・ディック カート・ヴォネガット・ジュニア 他 大森 望
4042982131翻訳家の浅倉久志さんを偲んで彼の翻訳した作品を集めた短編集。

翻訳者の事なんて彼に出会うまでは考慮した事がなかった。ディックやバラード、カート・ヴォネガットらの作品との出会いと浅倉さんの素晴らしい翻訳は無関係ではない。浅倉さんが翻訳している作品を見つけると、間違いなく安心して読めるし、絶対面白いと嬉しくなったものだ。

収録作品は既に何度も読んでいるものもあったが、全く初めてで知らない作家もいた。たまに知らない作家の作品読むのも面白いし、ハマればその作家の他の作品も読みたくなったりして いいよね。


「オメラスから歩み去る人々」(アーシュラ・K・ル・グィン)
ル・グィンの翻訳をしているのは知らなかった。ユートピアとも思える街が維持されている秘密。何となく後味が悪い。

「コーラルDの雲の彫刻師」(J・G・バラード)
何度も読んでるけど、やっぱりいい作品。雲に彫刻を施していくシーンを想像する。美しくて荒廃したイメージ。バラードらしい引っかかりや薄暗さがあるのもいい。

「ひる」(ロバート・シェクリイ)
昔のSFって感じ。宇宙からきた?生物が地球上のあらゆるものを吸収して巨大化していく話し。

「きょうも上天気」(ジェローム・ビクスビイ)
SFホラー?超能力を持った少年に気を使って生活している村の人々。ミステリーゾーンにありそうな話し。こんなビクビクした生活するなら死んだ方がマシと思うかもしれない。

「ロト」(ウォード・ムーア)
戦争が始まって車に荷物を詰め込んで逃げる家族。運転手のお父さんが一刻も早く安全な場所へとイライラしながら運転してる気持ちが良く分かる。協力的でない他の家族に確かにイラつく。ラストはいい事ではないんだけど、ちょっと爽快。まぁどこに逃げても一緒なんだろうけどね。

「時は金」(マック・レナルズ)
タイムマシンを使って過去に預けた金でお金持ち。そしてそのお金でタイムマシンを稼働させる電力を手に入れるという。単純な話しだけど、タイムパラドックスとかタイムマシンものは結構好き。

「空飛ぶヴォルプラ」(ワイマン・グイン)
自分が育てた生物が有能になっちゃって、隠しきれず…最後のオチが好き。

「明日も明日もその明日も」(カート・ヴォネガット・ジュニア)
ヴォネガットしばらく読んでないな。
不老薬のおかけでみんな長生き。人口過密となりぎゅーぎゅーの住宅で大家族が暮らす。最年長のおじいちゃんが権力を振るっているので、早く死んでほしいと思ってるが… ヴォネガットらしいユーモア。ラストは何だかホッコリ。

「時間飛行士へのささやかな贈物」(フィリップ・K・ディック)
何度も読んでいる作品。同じ時間を繰り返しその輪から抜け出せないって、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」みたい。でもこっちの方が救いようがなく重い。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

スポンサードリンク
プロフィール

mari

  • Author:mari
  • 【好きな作家】
    P・K・ディック、J・G・バラード、ウィリアム・ギブソン、小松左京、ポール・オースター、F・カフカ、安部公房 etc…
    【好きな漫画家】
    ひろき真冬、小畑健、ゆでたまご、浦沢直樹、松本零士、手塚治虫、山根和俊、etc…

    ◆日記ブログ
    此処ではない何処か
    ◆多肉植物日記
    多肉を愛して夢を見よ
    ◆私が行ったライブハウス情報
    Live House Note
    ◆スイーツブログ
    Musee du Chocolat
カテゴリ
スポンサードリンク
月別アーカイブ
ブログ内検索
リンク