BookBook blog

お気に入りの本の紹介


Entry.

2008/02/08 / 23:11

八点鐘―ルパン傑作集〈8〉 (新潮文庫)
モーリス ルブラン Maurice Leblanc 堀口 大学
4102140085
ルパンがセルジ・レニーヌ公爵として、オルタンスと繰り広げる8つの冒険の物語。
くさいセリフも仕草も、この時代だからこそでもあるけれど、女性は優美で可憐だし、男性はジェントルマンで逞しい。読んでいると自分もセレブな感じに(苦)。

初めてモーリス・ルブランを読んだのは、小中学生の頃だったと記憶しているけど、その頃感じたワクワク感は色あせない。
トリック自体は古臭いのかもしれないけれど、普段から推理小説読んでいるわけじゃないし、謎解きの楽しさだけでなく、物語の背景や二人のロマンスを楽しむだけでも十分堪能できる一冊。

海外 その他 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP

2006/05/30 / 10:58

月の記憶―アポロ宇宙飛行士たちの「その後」〈上〉
月の記憶―アポロ宇宙飛行士たちの「その後」〈下〉
月の記憶―アポロ宇宙飛行士たちの「その後」〈上〉月の記憶―アポロ宇宙飛行士たちの「その後」〈下〉美しい月の表紙、そしてロマンティックなタイトル、下巻の帯には『J・G・バラード絶賛!』の文字。
手に取らない訳にはいかないじゃないですか!


大好きなバラードが絶賛する「月の記憶」。原題が[Moondust]で、サブタイトルが『アポロ飛行士たちの「その後」』。興味はあるけれど、上下巻。
普段は、自分が好きな作家やジャンルの本しか買わないので、本屋で未知の本を衝動買いをする事はほとんどない。一冊ならともかく、上下二冊。リスクもあるのでその日は買わずに帰った…。けれど、気になって結局購入してしまった。


「ぼくらが生まれてくる前」に、闇夜を照らすあの月に向かい、降り立った人物は12人しかいない。
1969年に、アームストロングが「人類にとっての大きな一歩」を刻みつけ、1972年にアポロ17号が着陸したのが最後だ。
私は、リアルタイムでは見ていないけれど、宇宙も月も私にとっては憧れと言うか、夢を見させてくれる場で、叶うならば死ぬまでに宇宙から地球を眺めたいと願っている程だ。

しかし今まで、偉大な冒険をした宇宙飛行士たちにはさほど関心がなく、アポロの宇宙飛行士の名前と言ったらアームストロングくらいしか知らない程度の知識しか持ち合わせていなかった。同じような人は少なくないと思う。
でも、月面を歩くってどんな感じか興味はあるでしょ?月にいった彼らがその後どうなったか、ちょっと気にならない??『月』『宇宙』『アポロ』なんて単語に「ピンっ!」と引っかかる人には是非手にして欲しい。

途方もない計画を、目標を成し遂げてしまった後、彼らは様々な道を歩んでいる。
最後に月面着陸してから、34年もの歳月が経過している為、12人いたムーンウォーカー達は現在9人しかいない。
彼らの足取りを追いながらインタビューを行い、回想し、自問自答する作者のアンドリュー・スミスはイギリス人ジャーナリスト。少年時代に熱狂したムーンウォーカー達の足取りを、彼らがいなくなる前に記録したいと思い立ち取材を始めたと言う。アポロ計画とはなんだったのか、どんな意味があったのかを求めて。

ノンフィクションなのに、堅苦しさはまるでなく、まるでフィクション小説を読んでいるかのような…
いや、アンドリューの運転するレンタカーの隣に座り、埃っぽいハイウェイを走りながら、彼の語るムーンウォーカー達の物語を聞いているかのような、、、ドライブのあいだじゅう、おとぎ話に耳を傾けているようなワクワク感でいっぱいだった。

月に向かうという事とは、アポロ計画とはなんだったのか、アンドリューと旅しながら、貴方の答えも見つけて欲しい。

海外 その他 / TRACKBACK(0) / COMMENT(0) / PAGETOP

2006/01/08 / 17:36

停電の夜に
ジュンパ ラヒリ Jhumpa Lahiri 小川 高義
4102142118私は好きな作家やジャンルばかり読む偏った読書をしているので、人に勧められて本を読むのが実は楽しみだったりする。新しい発見があるかもしれないからだ。
旦那のお義父さんから譲り受け、短編で読みやすいし、面白いと言う事で、毎晩1編づつ、読み始めた。




カルカッタ出身のベンガル人、インド系作家・・・
と聞いてどんなイメージがありますか??
正確には彼女はロンドン生まれで、インドには住んだ事がないそうだが。

アメリカやヨーロッパの作家や作品は良く読むけれど、インドって特に興味もなく、インド系の作家なんて聞くと違和感を覚える。
実際、登場人物の名前も聞き慣れないものだし、食生活、宗教、習慣なども、TVや雑誌などのマスコミを通して知ったインドのイメージと同じものもあったし、初めて知る事もあった。

全9編の中で、夫婦の関係や人種の異なるもの達の異文化の交流などが多く書かれているが、一歩間違えたら後味の悪いものになりそうな話しも、サラリと描かれており、読後に不思議な爽快感がある。
寝る前に読むにはもってこいだ(笑)。

一番好きな作品は最後に収録されている「三度目で最後の大陸」。
インドを離れ、ロンドンで学び、アメリカで職に就く事になる主人公。
その間に、家族が決めたお嫁さんと特に愛情もなく、夫婦となり、アメリカで生活する事になる。

お嫁さんがアメリカに来るまでの間、ひとり異国で暮らす事に慣れるまでの過程や、愛情や特別の感情もなく共に生活をする事になった嫁との関係の変化など、実に興味深い。
そして、その風景を映画を見ているかのように鮮やかにイメージする事が出来る。作者の細やかな描写や洗練された文章によるものだろう。

すこーしだけ、インドが身近になったように感じた。

海外 その他 / TRACKBACK(1) / COMMENT(5) / PAGETOP

前へ 「本好きRING」のホームページへ 次へ
一覧表示 ランダム

HOME