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「忍空-SECOND STAGE-干支忍編 1」桐山 光侍

忍空-SECOND STAGE-干支忍編 1 (1)
桐山 光侍
4088741188知らなかったー!!

あの「忍空」がウルトラジャンプで再連載していたなんて!
ホント、今日偶然本屋でコミックス発売のポスター見かけて「え!!??」
迷わず購入。

週刊少年ジャンプで連載している時、リアルタイムで読んでたし、コミックスも持ってるし、アニメも見てたし、大好きだったんだよね。
突然、連載が終わってしまって、どこかで再開するのかなーと思っていたら・・・。10年ですよ。長いなー。

独特の絵柄も、あんまり変わってなくて安心。
橙次や藍朓、ヒロユキと風助のまったりとしたやりとりが、たまんないんだよねぇ。でも、戦うとメチャクチャ強くてカッコイイ!
一巻では、風助しか出てこないんだけど、これからの展開が非常に楽しみ!!

昔好きだった漫画が復活したり、続編が出てたり(キン肉マンⅡ世、北斗の拳、グラスハートなど)嬉しい限りだ♪

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「塵よりよみがえり」レイ・ブラッドベリ

塵よりよみがえり
レイ・ブラッドベリ 中村 融
430946257Xブラッドベリは、「華氏451度」読んだのが、10年以上前だろうか。そのインパクトが強すぎで、その後に読んだファンタジーちっくな短編や「火星年代記」などにちょっぴり落胆してしまい、しばらく読んでなかった。
しかし、先日読んだ「何かが道をやってくる」に夢中になってしまい、またブラッドベリを手にするように。
映画の公開もあり、ちょっとしたプチマイブーム。

SFファンタジーとかファンタジーって聞くと、甘ったるくてメルヘンな子供だましのように感じてしまう事もあるけれど、ブラッドベリのそれは、どこか懐かしく、安らぎすら感じる部分と、ダークで見てはいけないものを覗き見るような好奇心や怖ろしさがある。

この物語は、小高い丘に建つ一軒の屋敷で繰り広げられる、魔力を持つ不思議な一族+一族と暮らす普通の人間の少年ティモシーたちの不思議な物語。
何千年も生きている(死んでいる)ミイラのおばあちゃんや、翼の生えた伯父、心をあらゆるものに飛ばす事のできる魔女のセシーなど、キャラも魅力的。
訳者の力もあるだろうが、ブラッドベリの文体や言葉使いが美しく、酔いしれそうだ。繰り返し同じ箇所を読み返すこともあったほどだ。ラストも悲観的でもなく、ベリーハッピーでもなく、この小説に相応しいラストで、これもまた心地良い読感を得られる。

そして、表紙はアダムスファミリーでお馴染みのチャールズ・アダムズ。この小説にピッタリの素晴らしい挿画だ!!

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「ハル」瀬名秀明

ハル
瀬名 秀明
4167679582短編集かと思ったら、連作中編5つの物語がリンクしているロボットと人間との関わりを書いた物語。
漫画や小説で悲しくて泣いた事はあるけれど、心が温かくなり、気持ちが溢れて涙になるのは初めての事だ。

作者の瀬名さんが「パラサイト・イヴ」でデビューし、ベストセラーになった時は、興味はあったけれど、敬遠してしまい、随分経ってから「八月の博物館」「Brain valley」、そして先日「パラサイト・イヴ」を読んだ。
どの作品にも衝撃を受け、楽しませてもらったが、今回読んだ「ハル」は今まで私が読んだ数多くの本の中でも、好きな一冊になるであろうと思う程、心に残った。

私は手塚治虫の描く未来の情景が大好き。温もりを感じるのだ。丸みのある建物や優しい顔のロボット達。
私はSFが大好きで、主に海外SFを好んで読む事が多いが、映画化されるSFの情景はなんともガッカリするものばかりだ。建物にも、人間にもロボット(アンドロイド)にも体温を感じない。

そんな事と比較してみても、この作品はSFや手塚治虫への愛情溢れるオマージュも伝わってきて、SFファンとしても嬉しい限りだ。ロボットと人間の関わりって、現実問題になるとこういう感じかな?と言うのがリアルだし、温かさを感じた。

うまく言葉に出来ないんだけど、普段読む事が多い海外SFは、古い物が多いし、日本人が主人公でもないから、非日常感がたっぷりで、非現実的なトリップ感が好きなんだけど、この作品は身近に感じるような事も多く、迫ってくる人々の感情も熱く、手塚治虫、アトムと言うキーワードが実体験と混ざり合って、様々な想いが駆巡った。

実際ロボットが生活に関わって、書かれているような世界になるのはあり得るだろうし、そうなって欲しいと願う。特に介護や危険地帯での作業をするようなロボットは、早く普及して欲しいと思う。

「八月の博物館」を読んだ時もそうだったけど、何処か懐かしく、見覚えのある風景のようで、でも、書かれている事は未来の事であったり、ファンタジーっぽいところもあったりする。
この感情はなんだろう。未来を見ているはずなのに哀愁を感じ、異常に共感してしまい、いろんな感情が溢れて止まらず、胸がいっぱいになるのだ。こんな作品を求めていた、待っていた!と言う気分なのだ。

これからの瀬名さんの作家活動に大いに期待したいし、このジャンルの作品をもっと読んでみたいと思う。              

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