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「楽園への疾走」 J・G・バラード

楽園への疾走
J・G・バラード 増田 まもる
4488016472J・G・バラードの新刊。
私は文庫派だけれど(ハードカバーは重くて持ち歩けない、値段が高いので)、文庫にならなそうだし(苦)、今は仕事しておらず自宅で本が読めるので、買っちゃいました。


ひょんな事から環境保護活動を行っている中年女医のドクター・バーバラと行動を共にする事になった16歳の少年ニールは、アホウドリを救うべく、タヒチ沖に浮かぶサン・エスプリ島へ向かう。
賛同者も集まり、抗議活動も順調に進んでいるかと思われたが、世間との繋がりを絶った孤島の楽園は、ジワジワと狂気に蝕まれていく。


バラードの描く美しくも破滅に向かっていく世界にいつの間にか取り込まれてしまい、気づいた時には後戻り出来ず首根っこを掴まれ、逃れられなくなる。
バラードの代表作である「破滅三部作」(「燃える世界」「沈んだ世界」「結晶世界」)や、私が初めてバラードに出会った「夢幻会社」、最近読んだ「コカイン・ナイト」の流れを引継ぎつつ、更に強烈に迫ってくるリアルさに、誰が正気なのか、何が現実なのか、読みながら感覚が麻痺してゆく。

読み終えた時には、悪夢から目覚めて「ホッ」とした感覚を覚えた。

実際に起きてもおかしくないし、人間ってこうやって狂ってゆくのかもしれない。

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月の記憶―アポロ宇宙飛行士たちの「その後」 アンドリュー・スミス

月の記憶―アポロ宇宙飛行士たちの「その後」〈上〉
月の記憶―アポロ宇宙飛行士たちの「その後」〈下〉
月の記憶―アポロ宇宙飛行士たちの「その後」〈上〉月の記憶―アポロ宇宙飛行士たちの「その後」〈下〉美しい月の表紙、そしてロマンティックなタイトル、下巻の帯には『J・G・バラード絶賛!』の文字。
手に取らない訳にはいかないじゃないですか!


大好きなバラードが絶賛する「月の記憶」。原題が[Moondust]で、サブタイトルが『アポロ飛行士たちの「その後」』。興味はあるけれど、上下巻。
普段は、自分が好きな作家やジャンルの本しか買わないので、本屋で未知の本を衝動買いをする事はほとんどない。一冊ならともかく、上下二冊。リスクもあるのでその日は買わずに帰った…。けれど、気になって結局購入してしまった。


「ぼくらが生まれてくる前」に、闇夜を照らすあの月に向かい、降り立った人物は12人しかいない。
1969年に、アームストロングが「人類にとっての大きな一歩」を刻みつけ、1972年にアポロ17号が着陸したのが最後だ。
私は、リアルタイムでは見ていないけれど、宇宙も月も私にとっては憧れと言うか、夢を見させてくれる場で、叶うならば死ぬまでに宇宙から地球を眺めたいと願っている程だ。

しかし今まで、偉大な冒険をした宇宙飛行士たちにはさほど関心がなく、アポロの宇宙飛行士の名前と言ったらアームストロングくらいしか知らない程度の知識しか持ち合わせていなかった。同じような人は少なくないと思う。
でも、月面を歩くってどんな感じか興味はあるでしょ?月にいった彼らがその後どうなったか、ちょっと気にならない??『月』『宇宙』『アポロ』なんて単語に「ピンっ!」と引っかかる人には是非手にして欲しい。

途方もない計画を、目標を成し遂げてしまった後、彼らは様々な道を歩んでいる。
最後に月面着陸してから、34年もの歳月が経過している為、12人いたムーンウォーカー達は現在9人しかいない。
彼らの足取りを追いながらインタビューを行い、回想し、自問自答する作者のアンドリュー・スミスはイギリス人ジャーナリスト。少年時代に熱狂したムーンウォーカー達の足取りを、彼らがいなくなる前に記録したいと思い立ち取材を始めたと言う。アポロ計画とはなんだったのか、どんな意味があったのかを求めて。

ノンフィクションなのに、堅苦しさはまるでなく、まるでフィクション小説を読んでいるかのような…
いや、アンドリューの運転するレンタカーの隣に座り、埃っぽいハイウェイを走りながら、彼の語るムーンウォーカー達の物語を聞いているかのような、、、ドライブのあいだじゅう、おとぎ話に耳を傾けているようなワクワク感でいっぱいだった。

月に向かうという事とは、アポロ計画とはなんだったのか、アンドリューと旅しながら、貴方の答えも見つけて欲しい。

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「毎日かあさん3 背脂編」 西原 理恵子

毎日かあさん3 背脂編
西原 理恵子
4620770566旦那が西原さんファンなので、我が家には西原本が数多くありますが、その中も「毎日かあさん」は大好き♪
フルカラーで読みやすい(笑)
2人の子供への愛情が見え隠れしていて、毒づくシーンがあっても微笑ましく感じます。

今回は、連載の収録だけでなく、書下ろしや、やなせたかし氏!との対談もあり、盛りだくさん!!

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「フィリップ・K・ディック 我が生涯の弁明」

フィリップ・K・ディック 我が生涯の弁明
フィリップ・K. ディック ロランス スーティン Philip K. Dick
4757204469ディックは私が一番好きな作家。
出版されている(された)彼の本はほとんど読んでいるし、どれも好きな作品である。
が、読みきったがさっぱり楽しめず、挫折しかかったのが「ヴァリス」「聖なる侵入」の二冊。
内容を理解する事も出来ず、お手上げ状態。10年以上経過し、再読するにあたあって、これを読んでからにしようと手にしたのが、この「フィリップ・K・ディック 我が生涯の弁明」。

1974年に体験したと言う「神秘体験」?を境に、彼の作風が変化しているのだが、「ヴァリス」「聖なる侵入」を読んだ当初はその体験の事も良く知らなかった為、少々戸惑いながら読みきった記憶がある。

この本は日記として書かれている「釈義」をまとめたものだ。
前半部分はどう理解していいのか分からず、非常に読むのが困難で、投げ出してしまいたい!程だった。
その後は「自作の解釈」や「執筆中の作品のプロット概略」など、興味深い項目もあるが、全体として、難解で理解し難く、彼の「釈義」と呼ばれるものや体験についての解釈などが延々と続き、どう受け止めればいいか分からない部分が多い。これをまとめた編集者や訳者には脱帽だ。

ただ、彼の体験した事が、その後の彼の生活、作家活動に大きな影響を与える出来事であった と言う事が伝わってきた。それを踏まえてこれから「ヴァリス」に挑みます!

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「キン肉マン2世 究極の超人タッグ編 3」 ゆでたまご

キン肉マン2世 究極の超人タッグ編 3 (3)
ゆでたまご
4088574575発売日からだいぶ経っちゃったんですが・・・。
新しい超人が出てきたり、セイウチンの変貌があったり、ナツコさんが出てきたり、なかなか面白みがあるんですが、なんと言っても、初代の超人達(キン肉マン、テリーマン、ロビンマスク等)の若い姿が見れるのが嬉しいですね~。
二世だと、初代のレジェンド達は年老いた姿だから・・・。

他にも当時の超人達が見れるんでしょうか?? またアシュラマン見たい!っていうのは贅沢?( ̄ー ̄)

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