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「太陽の黄金の林檎」レイ ブラッドベリ

太陽の黄金の林檎
レイ ブラッドベリ Ray Bradbury 小笠原 豊樹
4150411077「サウンド・オブ・サンダー」の映画化に伴い、再版された短編集。映画は見に行かなかったんだけど、読んだ事がなかったので購入。

22編の短編たちは、どれもどこか懐かしい香りがする。お伽話のような、聞き憶えのある物語のような。
そんな中にも、ピリッとしたスパイス的要素や、陰影が後ろに見え隠れしているのは、ブラットベリならではだ。ホンワカと温かい気持ちになれるんだけど、何故か不安にかき立てられるような。

一番素敵だな、と思ったのは表題にもなっている「太陽の黄金の林檎」。冷えきった地球を救う為、太陽の炎を持ち帰ろうとす宇宙船の話しなんだけど、ありえない設定の話しなのに乗員たちのやりとりで楽しめてしまう。太陽の炎を取りに行く、という発想がいい。

ジョゼフ・ムニャーニによる幻想的なイラストが1編につき1枚づつ収録されているが、SF小説のイラストってどうもダサいものが多くて、ゲンナリする事もあるんだけど、これはなかなかカッコ良くて楽しめた。

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「クマのプーさんの世界」 ブライアン・シブリー

クマのプーさんの世界
ブライアン シブリー 早川 敦子
4001156784クマのプーさん好きを公言しているものの、ディズニーのキャラクターとしてのプーさんにしか興味がなく、原作がある事はもちろん知っていたけれど、読もうと思った事はなくて。
で、私のプーさん好きを知っていて、誕生日に旦那からプレゼントされたのがこの本。

プーさんの誕生秘話や、生みの親であるA.A.ミルン、挿絵を描いたE.H.シェパードについても知る事が出来るし、絵本仕様なので読みやすく、写真やシェバードのイラストもたくさん載っていて、大変興味深い。
クリストファーロビンの持っていたぬいぐるみたちの写真などもあります。

読み終えたら、すっかり原作のプーさんが好きになってしまいました。

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「プラネタリウムのふたご」 いしいしんじ

プラネタリウムのふたご
いしい しんじ
4062755254いしい しんじさんは、雑誌で連載していた他の作品を読んで気になっていた作家さんでしたが、私は、好きな作家やジャンルの本ばかり読むので、それ以外の事で、自ら手を伸ばして読むと言う事は非常に少ない。

なので、わざわざ買って読む、と言うのは、よっぽど”引っかかる”ものがないとないんだけど、”引っかかって”読んだ本は外れがない。
「プラネタリウムのふたご」も、その一冊。
買ってしらばく読まずに置いてあったんだけど、小笠原旅行に行くにあたり、持っていく本をチョイスしていた時に、この旅にピッタリなのでは?!と感じて旅行カバンへ。
(残念ながら天気が悪く、星空は見る事が出来なかったんだけど・・・)

星の見えない村のプラネタリウムで拾われ、彗星にちなんで名付けられたふたごの兄弟、テンペルとタットルは、プラネタリウムの解説員、泣き男の子供として育てられる。成長したテンペルは手品師に、タットルは郵便配達の仕事の傍ら、父親代わりである泣き男と一緒に、プラネタリウムで働く・・・。2人が再会したのは・・・。

いしい しんじさんの作品は、外気は凍えるように寒いのに、暖かい手で抱きしめられてほんわか、ウトウトしそうな優しさに溢れている。そして、時折、ハッと目が覚めるような言葉を綴ってゆく。

読み終えた後は、誰かに優しくしたくなる。そして、夜空を見上げて一緒に星を探したい。

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