「地には平和を」小松 左京

地には平和を (1980年) (角川文庫)
小松 左京
B000J88BE0以前読んだことがあったけど、久しぶりに小松左京が読みたくなって手にした。
表題の「地には平和を」と「日本売ります」「ある生き物の記録」が収められている。私が持っているのは角川から出版されている文庫本で流通していないので、古本屋で手に入れたもの。
「地には平和を」は初期の作品。第二次世界大戦で日本が降伏していなかったら・・・という歴史を書いたSF。彼の描く”戦争もの”は実体験に基づいているためか、真に迫った臨場感があり、恐怖を感じる。

ユーモアのあるショートショートや、壮大なスケールの大作、そしてあの戦争を彷彿させる作品、エッセイ・・・。どの作品を読んでも溢れ出る彼の才能に未だに驚かされ、飽きることなく楽しむことが出来る。
出版されている(された)作品の大半を読んでしまったため、最近はあまり手にしていなかったんだけど、また再読してみようと思う。

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「かぼちゃの馬車」星 新一

かぼちゃの馬車 (新潮文庫)
星 新一
410109828X以前読んだ星新一はさほど興味をひくような本ではなかったけど、このショートショート集は面白かった。さすがショートショートの星新一と言われるだけある。
SF作家のショートショートといえば、私にとっては小松左京なんだけど、それと近いユーモアとよりブラックが強い感じ。最後の「墓標」は少し前に読んだブラッドベリのパクリ(「黒いカーニバル」収録の「棺」)?かと思ったけど、知ってか知らずか。知って書いたのなら分る人にクスっとさせるいたずら心だろうか。
どういう作家に影響受けたとか、星新一の事は良く知らないので、こういう発見も楽しい。また読んでみたい。

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ジャンル : 本・雑誌

「ずんが島漂流記」椎名 誠

ずんが島漂流記 (文春文庫)
椎名 誠
4167334178椎名さんがお祖父さんから聞いた話を元にした冒険小説。
3人の子供たちが島から飛び出して船で旅をする物語。無人島での暮らしや見知らぬ島での人々との触れ合い。穏やかでワクワクドキドキ感もあり、読んでいて爽快だった。

椎名さん特有の不思議な食べ物や動物の表現、細かな小道具まで目に浮かぶよう。今は何でも手に入ってしまうし、どこへでも行かれてしまうけれど、先に何があるか分らず手探りで進み、自分たちで必要なものを作り出す想像力は失われつつあると思う。だからこそ自分に出来ない冒険に憧れるのかも。

それにしても、お祖父さんの体験はどこからどこまでなんだろうな~。

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「八点鐘」モーリス・ルブラン

八点鐘―ルパン傑作集〈8〉 (新潮文庫)
Maurice Leblanc 堀口 大学
4102140085ルパンがセルジ・レニーヌ公爵として、オルタンスと繰り広げる8つの冒険の物語。
くさいセリフも仕草も、この時代だからこそでもあるけれど、女性は優美で可憐だし、男性はジェントルマンで逞しい。読んでいると自分もセレブな感じに(苦)。

初めてモーリス・ルブランを読んだのは、小中学生の頃だったと記憶しているけど、その頃感じたワクワク感は色あせない。
トリック自体は古臭いのかもしれないけれど、普段から推理小説読んでいるわけじゃないし、謎解きの楽しさだけでなく、物語の背景や二人のロマンスを楽しむだけでも十分堪能できる一冊。

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mari

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