「トゥルー・ストーリーズ」ポール・オースター

トゥルー・ストーリーズ (新潮文庫)
Paul Auster 柴田 元幸
4102451102オースターが体験した、聞いた、ウソのような本当の話しや、彼の若い頃の体験を綴ったエッセイもあり、非常に楽しめた。

まるでオースターの小説を読んでいるかのような、真実とは思えないエピソードの数々。
私なんてそんな不思議な経験をしたこともないし、聞いた事もないのに、何故こんなに多くの不思議が彼に集まるのだろうか。

オースターの子供の頃の事や、売れる前の貧乏話しなど初めて知ることもあり、今まで私が思っていたオースター像がずいぶん変わった。
物静かで大人しめな人なのかと思っていたら、行動力があり、多くの経験を経て今のオースターがあるのだという事が分かった。やっぱりスゴイ人だ。

全体を通して、優しく柔らかな風がふんわり漂っているような文体がたまらなくいい。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

「悪夢の平行世界」(上・下)マイクル・P・キュービー=マクダウエル


悪夢の並行世界〈上〉
マイクル・P. キュービー・マクダウエル 山高 昭
4150108463
悪夢の並行世界〈下〉
マイクル・P. キュービー・マクダウエル 山高 昭
4150108471
---1966年。アメリカ人ウォルター・エンディコットがフィラデルフィアのホテルに滞在中、部屋に異変が生じた。いきなり照明が消え、ラジオの音がとぎれ、フロントへの電話もまるで通じない。しかたなく下へ降りてみるとホテルの様子ががらりと変わっていた。設備はみすぼらしく老朽化しており、自分の泊まっていたホテルとは似ても似つかぬものだった。外に出てみると、そこにはホテルに着いたときとまるで違った風景がひろがっていた。そもそも、ここはフィラデルフィアなのか?真相を追求すべく、エンディコットは街をさまよい歩くが…?

エンディコットの入りこんだのは、彼自身の世界とは様相の異なる並行世界だった。並行世界の存在を知ったエンディコットはこの世界のアメリカ政府に、上院議員の地位と引き換えにその情報を売った。ほかの並行世界に通じるポイントを次々と発見したアメリカ政府は、各世界の資源・情報を収集すべく、現地に秘密工作員を送りこんだ。のみならず大統領ロビンソンは、並行世界の存在を利用して世界を破滅に導きかねない恐ろしい計画をひそかに進行させていた…。多重世界をめぐる国際的陰謀を背景に新鋭が壮大なスケールで描く傑作SF長篇。---


購入したのはいつだろうか。SFにハマり始めた頃だと思うから20歳前後かと思う。
古本屋で手に入れて、一度読んだきり、全く内容も覚えてないんだけど、引越しのたびに一緒に連れてきた一冊。本棚の整理をしようと思って、処分する前にもう一度読んでみようと、読み始めた。

正直、上巻は退屈だった。平行世界(パラレルワールド)っていうのも、SFではありふれた設定に感じたし。けれど、下巻に入って俄然面白くなってきた。
政治の話しは苦手だけど、アメリカ、イギリス、ソ連の駆け引きや、アメリカ内でも権力のある人物たちのやりとりなどもスリルがあったし、家族がいるにも拘らず、ブルー世界に魅了されてしまい、残留してトラブルに巻き込まれる連絡員など、多数の人物の視点から書かれているにもかかわらず、ゴチャゴチャした感じにならずにまとまっていて、読みやすかった。


もうちょっと捻りがあったり、バッドエンドでもいいからインパクトがあれば良かったのになぁと思った。

wiki見て今知ったけど、「スター・ウォーズ」の執筆なんかもしてるんだね。

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「突撃 三角ベース団」椎名 誠

突撃 三角ベース団 (文春文庫)
椎名 誠
416733416X椎名さんの最初のイメージは「冒険好きの汚いオッサン」。
前の会社でSF好きな方から椎名さんの書いたSFを勧めてもらい、こんなに素晴らしい作品を書く人だったのか!と、その後、あえてエッセイや普通小説ではない、SFや不思議小説のみを探して購入して何冊か読んで「エッセイや普通小説じゃなくて、SFだけ書けばいいのに」なんて思ってた。

ところが、不思議小説かと思った本に普通の小説が書かれていて、読んだらハマった(苦)
でもエッセイはいいやと思ってたのに、小説かと思って買ったらエッセイで、読んだらハマった(苦)

あちこち旅行して、ウマいものをたらふく食べて飲んで、キャンプして…って、話しを読んでると美味しい魚が食べたい、温泉に入りたいな~なんて影響されてしまう。
新幹線での携帯電話の音や利用にイライラを感じたり、ビールの入れ方がなってない!と立腹したり、愚痴っぽいのもいい。私も小さな事でイライラしたり頭にきたりするけど、言えなかったりするので、代弁してくれているようでスッキリする。

好きな作家はとことん収集したくなるんだけど、椎名さんもついにその1人になった。
集める楽しみが増えて嬉しい♪

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mari

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    P・K・ディック、J・G・バラード、ウィリアム・ギブソン、小松左京、ポール・オースター、F・カフカ、安部公房 etc…
    【好きな漫画家】
    ひろき真冬、小畑健、ゆでたまご、浦沢直樹、松本零士、手塚治虫、山根和俊、etc…

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