「白い手」椎名 誠

白い手 (集英社文庫)
椎名 誠
4087498182椎名さんの少年時代の物語。
私小説とあるから、本当にこんな少年時代を過ごしたのだろう。

脚色されている部分があるにしても、正直、自分は小学校時代の事ってあまりよく覚えていない。友達の名前も。なので、こんなに素敵な子供時代があり、覚えている椎名さんを羨ましく思う。
頑張って思い出してみると、なんと不器用な子供時代だったのだろうかとイヤな事ばかり思い出してしまう。でも、楽しい事もいっぱいあったはず。

ちょっとした冒険や、子供同士での小さな駆け引き。子供故に深い事考えずに行動してしまったり、発言してしまったりする事もあるけれど、すぐに帳消しになってしまうのも子どもならではだろう。
思いついた時にまた読み返して、楽しかった子供時代を今度は思い出したい。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

「デカルトの密室」瀬名 秀明

デカルトの密室 (新潮文庫 せ 9-6)
瀬名 秀明
4101214360やっと読み終わった…というのが正直最初の感想。
分かりにくいシーンを読み返したり、考え込んだり。
更に、ボリュームがあるのはさることながら専門的な概念や用語が多く、読み飛ばし気味で、楽しさ、理解が薄まってしまった。

難解だけど面白いと感じるグレッグ・イーガンとはまた違った、分かりそうでやっぱり難しくて分からない難解さ。

同じロボットモノなら、瀬名さんの「ハル」が、生涯読んだ本ベスト10に入るくらい素晴らしかったので、同著も期待していただけに、残念。

でも、ロボットと人間の共存する世界観は好き。
ロボットのケンイチ君の葛藤や、対人間との関係とか。
瀬名さんの客観的だけど優しい視線を感じる。

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ジャンル : 本・雑誌

「スロー・ラーナー」 トマス・ピンチョン

スロー・ラーナー (ちくま文庫 (ひ7-2))
トマス・ピンチョン
4480424563ピンチョンの短編集。
「V.」や「ヴァインランド」を読んで相当頭を悩ませて読んでいたので、これは非常に読みやすい。難解には変わりないけれど。

なんと言っても、巻頭にピンチョン本人の序文が付いていることが非常に魅力的だ。最初に読んだ時はちょっと掴みきれなかったけど、最後まで読んで改めて序文を読むことで理解が少し深まった。初期の自作について語っている、言い訳しているんだけど、そこまで自己評価を下げなくてもいいだろう、誤った手法についてさらけ出さなくてもいいだろうと思うほど、赤裸々に語っている。

解説やあとがきもいい道標にはなるが、高度過ぎて付いていけない部分も多々。訳者も凄いなぁと思う。難解とはいえ、理解してないと訳も出来ないだろうし。

来年からピンチョンの作品が再販される。「重力の虹」ももちろん!
今まで読んだ作品も新訳になったら読みやすくなるのかなぁ。

<収録作品>
「小雨」「低地」「エントロピー」「秘密裡に」「秘密のインテグレーション 」

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「小松左京自伝―実存を求めて」小松 左京

小松左京自伝―実存を求めて
小松 左京
4532166535ハードカバーだから持ち歩けない時もあって、読むのに時間がかかった。日経新聞で連載されていた「私の履歴書」は紙面で読んでたけど、まとめて読むとまた理解が深まる。
他には自作を語るというコーナーがあって、主要作品をインタビュー形式で本人が語ってるんだけど、忘れちゃってる作品もあって、読み返しながらこれ読みたいな。

今まで小松左京の過去について深く掘り下げたものや、エッセイ等はほとんど読んだことがなかったので、改めて偉大な偉業を成し遂げてきたスゴイ方なんだと痛感。活躍は作家に留まらず、イベントプロデューサーや若い頃にはラジオをやっていたり、多才で精力的な才能あふれる人だったのだなぁ。

残念なことにもっとも活躍されていた頃は、私は幼すぎてTV等のメディアに出演されているところはほとんど見たことがない。

今は、体長悪くされて、やりたい事が思い通りに出来なく、若いものに任せる的な弱々しい発言もあるが、作品は無理でもまだまだ頑張ってほしい。

このような方がSF作家であり、SFを重要視してくれて、ジャンルとして高めてくれた事はファンとしても誇りだ。

小松作品を再読する時には、ガイドブックとしてまた読もう。

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    P・K・ディック、J・G・バラード、ウィリアム・ギブソン、小松左京、ポール・オースター、F・カフカ、安部公房 etc…
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