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「カフカ・セレクション 1」フランツ・カフカ

カフカ・セレクション 1 (1) (ちくま文庫 か 13-2)
平野 嘉彦
44804245123巻からなるシリーズの1冊目「時空・認知」。
年代とか関係なく並んでいて進んでいくにつれて一遍が長くなってゆく。

未発表のメモのようなタイトルすらないものや、未完の作品が多いのに、不満は全く感じない。むしろ途中で思考をぶち切られるのもカフカらしい気がする。
起承転結もなく淡々と語られるだけの話でも引き込まれてしまい、情景が読後も目の裏に残像として漂っている。

特に印象に残っているのが、最後に収録されている「あるたたかいの記」。
他のカフカ作品以上に、夢の中を彷徨い歩いているかのように方向感覚が掴めない。
大好きな安部公房の一番好きな作品「カンガルーノート」を思い出した。

ちくまさん、グットジョブ
2巻、3巻も楽しみ。

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「明日の約束」辻 仁成

明日の約束 (文春文庫 (つ12-5))
辻 仁成
4167612054まるで翻訳モノを読んでいるかのような感覚だった。
答えがあるわけではなく、ドラマの一場面を抜き出したかのような短編たち。ハッキリした結末を求める人にはシックリ来ないだろう。

読後になんだか空を見上げたくなるような気持ちになった。今までの辻さんの小説とは雰囲気の異なる短編集だと思う。とても心地よい。

・ポスト 
・明日の約束 
・ビジョンゲーム 
・隠しきれないもの 
・歌どろぼう 

辻さんがあとがきなんて珍しいと思ったら、あとがきに代えた物語。これも素敵

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