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1年振り返り

・読書メーターを使い始めた。

・8月から読んでいる「アウシュヴィッツ後の反ユダヤ主義」が、読み終わらない・・・。途中で飽きてしまった。
あとちょっとで読み終わるんだけど。

・4/19 J・G・バラード 78歳で死去。

・ウィリアム・ギブスンスの久々の新刊「プーク・カントリー 」発売。

・ピンチョンの作品が再販されると聞いていたのに、結局出なかった・・・。

・椎名さんの本を読んだのが1番多かった。9冊。


来年もいい本がいっぱり読めますように☆

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「飢餓同盟」 安部公房

飢餓同盟 (新潮文庫)
4101121044安部公房がカフカ的・・・とは今まであまり感じた事がなかったんだけど、これは日本版カフカだなぁ~と感じた。

寂びれて薄暗く偏った行政がなされている町、という舞台で雪の季節。
異動してきたはいいが診療所もなく患者を診る事も出来ない医師、故郷に戻ってきて自殺を図る織木、宣伝部長の仕事が紙芝居しながらキャラメルを配るという矢根。

登場人物の多くが逃れられない過去の事情や、思うようにいかないもどかしさを抱えている。
もがいているけど雪に足を取られて動けず、なんとなく後ろから押されてダラダラ前へ進む・・・みたいな怠惰感と、夢に向かっての狂気じみた行動に翻弄されていく。

飢餓同盟(ひもじい同盟)ってネーミングもいいよね。

前回読んだ「方舟さくら丸」は痛快な面白さだったけど、「飢餓同盟」のブラックユーモアな陰鬱さもたまらない。

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「方舟さくら丸」 安部公房

方舟さくら丸 (新潮文庫)
4101121222地下採石場跡の洞窟に、方舟という名の核シェルターを作った「ぼく」。
適格な乗船者を探し出し、切符を渡さなくてはいけないのだが、ひょんなことから3人の男女と方舟で生活を共にする事になる。

まず、ユープケッチャに心鷲掴みにされてしまった。自分の糞を餌にして生き続ける虫。なんてキュートで切ないんだろう。
そして巨大な便器。この便器に「ぼく」は片足を吸い込まれて抜けなくなってしまうのだ。可笑しすぎるw 船長ー!

洞窟内の生活空間ってシチュエーションは冒険モノみたいで、ワクワクしちゃうんだけど、3人+「ぼく」のぎこちないやり取りや、後半部分のたたみかけから今までのドタバタが夢のようなラストのシーン。


安部公房の作品では「カンガルーノート」が大好きなんだけど、これも好きな一冊になりそう。何度でも読み返したくなる。

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