「バルタザールの遍歴」佐藤 亜紀

バルタザールの遍歴 (文春文庫)
佐藤 亜紀
4167647028一度感想書いたのに消えてしまって、書き直す気力がなく放置してしてた(^^ゞ

普段、好きな作家やジャンルばかり読むので、それ以外の作品を読む場合は人に勧められるか、本屋で一目惚れするかくらいで、冒険しない。

これは雑誌で紹介されているのを読んで非常に興味を持ち、レビュー読んでみたら私好みの内容っぽかったので購入してみた。


日本人でしかも女性でこんな小説を書ける人がいるんだ!と衝撃を受けた。
序盤は、1人なのか2人なのか多重人格なのか??と掴めるまで読みづらかったけれど、波に乗ったらページをめくる手が止まらず、でも読み終えるのが惜しい程の面白さだった。

舞台が日本ではなかった事もあるけれど、翻訳物を読んでいるような感覚だった。

偏らずに色々読んでみるのは大事だなーと思った。
他の作品も読んでみたい!

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「夢の逃亡」安部公房

夢の逃亡 (1977年) (新潮文庫)
安部公房の初期の作品。暗くて重いものが多い。読んでると気が滅入ってくる。ページがなかなか進まなかった。

表題の「夢の逃亡」が物語的要素が強くて1番印象に残った。

・牧草 ・異端者の告発 ・名もなき夜のために ・虚構 ・薄明の彷徨 ・夢の逃亡 ・啞むすめ

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「土星を見るひと」椎名 誠

土星を見るひと (新潮文庫) 椎名 誠
椎名さんの不思議小説だな~と思いながら読み進めているうちに、私小説…というよりも私小説風に。どこまでがホントでどこまでが創作なのか分からないけれど、そんな曖昧さも心地良い。

椎名さんが子供の頃を回想して書いた小説をいくつか読んだ事があるが、自分の事じゃないのに懐かしく、そして自分の記憶も掘り起こされて忘れていた事をふっと思い出したりもする。

表題の「土星を見るひと」は、土星観測をしている人の取材に行くだけの話しなのに、奥さんの事とかおうちのワンコの事とかが織り交ぜられる事でイメージがやけに鮮明になる。
あと、男ってみんなこんなんなのかな、うちの旦那も似たような感じだけど…。ヤダな…と思った(笑)

・うねり ・壁の蛇 ・クックタウンの一日 ・桟橋のむこう ・コッポラコートの私小説 ・ボールド山に風が吹く ・土星を見るひと

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「S-Fマガジン 2010年 08月号」

S-Fマガジン 2010年 08月号 [雑誌]
B003QJ7RT4浅倉久志さんの追悼号。読んでいたのはディックやギブスン、ヴォネガットだけど、それ以外の作家も興味があって買ってみた。偏った読書ばかりしているので、知らない作家を読むのは新しい何かを掴むきっかけになって面白い。名前は知ってるけど読んだことない作家もいるし。SFってやっぱり最高。それを広めてくれた浅倉さんに感謝。
全翻訳作品リストの量が膨大。読んだことある本がいっぱい。追悼エッセイにも胸を打たれた。

「信号手」キース・ロバーツ
信号手を目指す少年の物語なんだけど、淡々としているのに引き込まれる。風景のイメージもしやすく、心がほっこり、そしてちょっぴり切ない。
「田園の女王」R・A・ラファティ
遺産で鉄道かゴム会社(自動車のタイヤ)のどちらに投資するか?という話しがどう発展するかと思ったら、車が憎むべき存在に。クスっとするユーモアは昔の手法かな。
「ドローテの方程式」リチャード・グラント
数学は苦手どころかさっぱりなんだけど、方程式を解くという話しだけで読ませてしまうなんて不思議は話し。汽車にゴトゴト揺られているのどかな雰囲気が好き。
「このあらしの瞬間」ロジャー・ゼラズニイ
収録作で1番好き。ロジャー・ゼラズニイはディックとの共著である「怒りの神」しか読んだことがないんだけど、コレは面白い!機会があったら他の作品も読んでみたい。
「自転車の修繕」ジェローム・k・ジェローム
なんだろうなぁ。自転車壊されるだけの話しなんだけど(笑)

「SF魂」小松 左京

SF魂 (新潮新書) 小松 左京
4106101769
小松左京の半生記としては「小松左京自伝―実存を求めて」(感想はこちら)を読んでかなり詳しく知ることが出来た。それと少し内容が被る部分もあるけれど、これはコンパクトな分読みやすかった。先生の経歴は何度読んでも面白いかも。

私が小松左京を知った時は全盛期を少し過ぎた頃だったけれど、作家としての活動に留まらず、万博に関わっていたという話しなど改めて読むと、凄いバイタリティーと才能に溢れた人だなぁと感じる。

印象に残った言葉。

なぜ日本沈没を書いたか…。
戦争、日本人とは何か。「一億玉砕」「本土決戦」の引っかかりがあったから。
戦争末期のあの空気を肯定出来ないと言う。本当に日本人がみんな死んでもいいのか。日本という国がなくなってもいいのか。
SFだったらifの物語を書ける。国を消す、日本列島を沈めることで、日本人とは何か登場人物に考えさせるという発想が浮かんだという。

そいういった想いがあったのなら、映画はその考えからはかけ離れたものになってしまったのかなぁ…と。まぁ、時代もあるし仕方ないかな。


いったい人類はなぜ生まれたのか。宇宙にとって知性とは何なのか。文学とは何なのか…。
永遠の問い。先生はそれを小説を書くことで答えに近づこうとしていたように思うし、読者としては読めば読むほど近づいているような気分にもなった。久しぶりに長編読んでみようかな。

そして最後に書かれている「SFとは」…。
SFとは希望である。SFって難解な諸問題を簡単に解決する事が出来る手段であり、不可能を可能にする魔法のようだ。夢もあり、希望だよね。

本当にSFに出会えて良かったと思うし、若い頃に偉大なSF作家、小松左京に触れることが出来て良かったと心から思う。

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    P・K・ディック、J・G・バラード、ウィリアム・ギブソン、小松左京、ポール・オースター、F・カフカ、安部公房 etc…
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