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「殺す」J・G・バラード

殺す (創元SF文庫)
J・G・バラード 山田 順子
4488629148
アマゾンの紹介だと
「ロンドン郊外の高級住宅地で発生した大量殺人事件。三十二人の大人全員が惨殺され十三人の子供が誘された。精神分析医グレヴィルは迷宮入りしかけた事件の調査に乗りだす。鬼才作家が現代社会の病に挑んだ予言の書。」

100ページちょっとと短いが、バラードらしいクールでゾクゾクさせられる内容で。
SFというかミステリー?でもない、やっぱりバラードワールド。
犯人もすぐ分かってしまうんだけど犯人たちの声が全く聞けない為、不気味さが残る。

読み終わったばかりの時はイマイチだったかなぁ~と思ったけど、あとからジワジワきた。

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「ブラック・ダリア」ジェイムズ エルロイ

ブラック・ダリア (文春文庫)
ジェイムズ エルロイ James Ellroy
4167254042本好きのお友達にいただいた一冊。
あまりミステリーは読まないし、グロいシーンがあるのはちょっと嫌だな~と思ってたけど全然大丈夫だった。厚みのある作品だったけど長さも感じず。完成度の高さと怒涛の畳みかけに唸らされた。

ネタばれあり。

前半はバッキーとリーの元ボクサーコンビの活躍ややり取りが痛快で、2人で犯人逮捕に向けていくのかと思ってた。
2人のキャラが魅力的で素晴らしい。若くてカッコイイ訳ではなく、過去に傷があったり女にだらしなかったり、人間味に溢れているところに魅力を感じた。

あと最初は、登場人物が多くて戻って確認したりしちゃって、なかなか読み進める事が出来なかったのがもどかしかった。でも慣れてきたら面白さにページをめくる手が止まらなるほど。

まさかまさか、リーが死んでいたことが分かった時は衝撃。主役クラスの人物をあのように無残に殺してしまうなんて…

そしてラストに向けてのこれでもか!これでもか!な展開に圧倒。
伏線や物語にちりばめられていた設定が1本に束ねられていく技は凄いとしか言いようがない。

意外な人物が犯罪に関わっていた事にもビックリしたし、その理由付けも丁寧に語られているので読後もスッキリ。

いやぁ。ただのミステリーかと思いきや、いい意味で裏切られた


未体験の面白い作品ってたくさんあるな!と。
偏ったジャンルばかり読んでるので、人に薦められて面白い作品に出会うと嬉しい。

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