「大暗室」江戸川乱歩

大暗室 (角川文庫)
江戸川 乱歩

表紙が宮田雅之氏の切り絵。表示されないのが残念。昭和な感じと恐怖感がいい。

・大暗室
スリリングで展開が読めず、やっぱ乱歩凄いな!と。しかも主役の2人がイケメン(笑)

ところが、大暗室の描写が始まったところから大暴走。人魚やら天使?天女?やら出てきて困惑。そしてあれだけ内緒にしていたのに、あっけなく場所を見つけられてしまう。
乱歩凄いな!(笑)


・毒草
貧乏子沢山だった昔は、そういうこともあったんだろうな…と。


・百面相役者
オチが酷い(笑)
安部公房の「他人の顔」思い出した。顔の肉を剥いて仮面に使うとか気持ち悪すぎる。


・疑惑
「大暗室」以外でこれが一番面白かった!
父親が何者かに殺されて犯人は誰だ?家族らしい?って話なんだけど、次男の怯え具合やオチが素晴らしい。


・鏡地獄
前に映画で成宮くんが主演のものを見たことがあるんだけど、鏡張は狂うを思う。
それ以上に彼自身が元から狂ってるんだ…よ。


久しぶりに乱歩読んでまた色々読みたくなってきた。

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「フィルム旅芸人の記録」椎名 誠

フィルム旅芸人の記録 (集英社文庫)
椎名 誠
4087483541映画「うみ・そら・さんごのいいつたえ」の制作から興行までを日記形式で書いたもの。

私、椎名さんの映画を一本も見たことがない。全盛期?だった頃は彼に興味なかったからかな。後追いなので。

多忙な椎名さん、美味しいもの食べたり愚痴ったり、でも充実してて楽しそうな様子。
映画見てみたいな~

気楽に本が読みたい時はこれくらいの軽さがいい。

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「人生の奇跡 J・G・バラード自伝」J・G・バラード

人生の奇跡 J・G・バラード自伝 (キイ・ライブラリー)
J・G・バラード 柳下 毅一郎
448801528XSF作家としてのバラードが好きだった私は、「太陽の帝国」はあえて目にしなかった。しかし、彼のバックボーンとして当時の体験は外せないものと知ったのは「J・G・バラードの千年王国ユーザーズガイド」を読んでから。

「人生の奇跡」は彼の生涯を綴った自伝。上海で子供時代過ごし、戦争中には日本軍の収容所に抑留される。結婚し作家デビュー。奥さまを亡くし一人で子供を育てる。といった内容を淡々描いている。ともすれば退屈に感じてしまうかもしれないけれど、彼の文章に引き込まれてぐいぐい読んだ。

中でも興味深かったのはやはり収容所の話し。これを知って彼の作品を読むといかにこの時期の体験が強烈に染みついているか知ることが出来る。
「原爆のおかげで日本人以外の命も救われた」(81p)。日本人としてだけではなく違った角度から原爆を語ると世界が見えてくる。戦争が早く終われば日本だけでなく他国の罪のない人々の命も助かるということだ。ここでは原爆の是非ではなく。

あとは家族への愛情深さ。亡くなった奥さまへの愛。3人の子供たちへの愛。こんなにも愛情深い人だったのかと。

ますますバラードが好きになった。読む前から十分好きなんだけど。もう新作が読めなくとも彼の作品も大好き。「太陽の帝国」も見たくなった。

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    P・K・ディック、J・G・バラード、ウィリアム・ギブソン、小松左京、ポール・オースター、F・カフカ、安部公房 etc…
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