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「動く人工島」ジュール・ヴェルヌ

動く人工島 (創元SF文庫)
ジュール・ヴェルヌ 三輪 秀彦
4488517056タイトルの通り、人工で作られた島が様々なハプニングを乗り越えながら航海する物語。
これが書かれた当時の事を思うと、凄いアイディアだと思う。読んだ人たちがどれだけ興奮したことだろう。

途中、島の様子を絶賛するばかりで退屈な部分もあったけれど、島の中での抗争や外部からの侵入など事件もありなかなか楽しめた。

差別用語や見下した描写などもあるけれど、それは仕方ない。

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「日本のいちばん長い日」半藤 一利

決定版 日本のいちばん長い日 (文春文庫)
半藤 一利
4167483157昭和20年8月15日前後の一日を追ったノンフィクション。
玉音放送を阻止するクーデターがあったことをTVドキュメンタリーを見て知った。もっと当時の事を知りたいと思い、この本に出会った。

学生の頃、歴史が嫌いだった。年号や人の名前などを覚えないといけないというプレッシャーや過去の出来事としか受け止められなかったから。太平洋戦争についても、日本は原爆を落とされた被害国、東條は悪い奴という植え付けしかなかった。今は、歴史を知りたくてたまらない。

30歳過ぎてから何故戦争が起きたのか、と言うことに興味を持つようになり色々な映像や書物を目にしてきた。そして40手前にしてこの本に出会い、当時の事を知った。今までこんなに大事なことを今まで知らなかったのかと日本人として恥ずかしくなった。

ポツダム宣言を受諾するにも玉音放送の原稿を作るにもたくさんの人々の思考があり、議論に議論を重ねて和平の道が開かれた。戦争を継続したい人たちの熱い気持ちも分かる、犠牲を増やしたくないという終戦に動いた人たちの気持ちも分かる、天皇のお気持ちも痛いくらい伝わってくる。

登場人物が多いが、非常に読みやすく映像が目に浮かぶドキュメンタリー映画のようだった。偏った描写はなく、事実や文献から時系列で進んでいくので流れも分かりやすかった。

阿南陸相の事も戦争継続したがってる兵隊さんというイメージしかなかったが、国や部下や天皇の事を想うが故の言動であったのだと知った。


歴史を知る上でも勉強になるし、当時の人々の熱い思いも知ることが出来た。
そして日本は平和になったけど、ずいぶん変わってしまったんだなぁ…とも感じた。

もっともっと知りたい。

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「水木しげるのラバウル戦記」水木しげる

水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)
水木 しげる
448003286X以前から読んでみたかったんだけど、母に買ってくれと頼まれて先に読んでみた。
戦後に書いたイラストと後から添えた文章。後半にはデッサンも載っている。

最近、CSで放送していた「ザ・パシフィック」全10話のドラマを見た。太平洋戦争の激闘を実話を元に作られた作品。ガダルカナル、ペリリュー、硫黄島など島での戦いが多く、戦闘シーンが凄すぎて具合悪くなるほど。それだけではなく、米兵たちの個人個人にスポットをあてて苦悩したり病んでしまう姿などを描いている。

それを見つつの水木しげる作品。イラスト入りというのもあるのだろうけれど、先生の性格やイラストがそうさせるのだろうけれど、悲壮感が薄い。同じ戦争とは思えない。後半になれば亡くなる人がいたり、辛い経験もしているのだけれど、前向きで明るいのだ。島に着いて間もない頃はとても楽しそうだし、戦後は住みたいとまで言っている。島の様子や人々との交流について読んでいると、とても人間的に思えるが同時に関係のない人々まで巻き込んでの戦争にうんざりもする。

他にも戦争関連の本を出しているので読んでみたい。

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