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「市に虎声あらん」フィリップ・K・ディック

市に虎声あらん
フィリップ・K・ディック 阿部 重夫
4582835287ディックのSFではない、普通小説。初期の作品。

しかし、ファンならニヤニヤしてしまうようなテイスト満載。さすがディック。

いい奥さんと可愛い赤ちゃんがいるのに、家庭でイライラ。仕事も不満タラタラ。宗教にハマりそうになり、関係者と接触するも自分から突き放す。発作のような暴力、逃避。後半はこちらが心配になるような破壊衝動で病院送り。酷いダメ男。奥さんが気の毒過ぎる。

ディックとはいえ、普通小説はなぁ~と思いながら読み始めた。今まで読んだSFじゃない小説はイマイチだったので。しかし夢中になって読んでしまった。当時、出版社に相手にされず、ずっと日の目を見なかったなんて信じられない。訳者の解説にもあったけど、差別用語が多かったりするからなのかな。タイトルの意味も、読み終わるとなんとなく分かる。

しばらく続けてディックを読んでいたけれど、やっぱり最高だな。これからも繰り返し読み続けるだろう。

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「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」フィリップ・K・ディック

パーマー・エルドリッチの三つの聖痕 (ハヤカワ文庫 SF (590))
フィリップ・K・ディック 浅倉 久志
4150105901「パーキー・パットの日々」を読んで、エルドリッチが読みたいな~と再読。何度読んでも面白い!

悪夢の中からやっと目が覚めたと思ったら、また夢の中…的な恐ろしさ。チューZ恐ろしさ。キャンDなんて目じゃない。

メイヤスンのダメなとこ、女に弱い、精神的に内向きでポジティブのようで脆い。そんな彼はディック作品にありがちな登場人物。パートナーのフューゲイトはありがちな気の強い女性。いい。

後半のグルグルするとこは眩暈がしそうな、でもちょっと体験してみたいような悪夢続き。

エルドリッチは結局、何者なんだろうな~。

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