「運命の夜明け―真珠湾攻撃全真相」森 史朗

運命の夜明け―真珠湾攻撃全真相 (文春文庫)
森 史朗
4167717123ネットで購入したものの、かなり厚みのある本で、読み始めてからも最後まで読めないかも…と思ったが、気が付いたら夢中になって読んでいた。

半藤さんの「“真珠湾”の日」を読んだ後だったので、少し知識があった事もあり、読みやすかったのかもしれない。日米両方の資料を元に丁寧に事実関係を検証し、噛み砕いて分かりやすく書いてある。人物についても人柄や亡くなる最後の様子など知るうる限りの情報を感情移入し過ぎない、冷静な描き方をしていたのも良かった。

「全真相」に相応しい作品なのではないだろうか。疑問が残る歴史の闇もあるが、ここまで解明出来ているのを読むと、戦争は避けられたのでは…という気持ちもよぎる。

この夏に読んだ3冊の戦争関連本の中で一番良かった。

祖父東條英機「一切語るなかれ」東條 由布子

祖父東條英機「一切語るなかれ」 (文春文庫)
東條 由布子
4167369028東條英機氏のお孫さんが書かれた本。彼女が戦時中は小さな子供だった事もあったと思うし、一般の家庭と違って「東條」という名前に苦しんだ事もあるとは思うが、どこか他人事のように軽い感じがした。

なんだかんだ言っても裕福な家庭で、戦時中の苦労も一般のそれとは違うだろう。違和感を感じた。
後半は自慢話みたいな、自分の話しになってるし。

それでも東條英機氏が家庭では普通の父親であり、祖父であり、普通の人だったんだな、と言うのは分かった。奥様や息子さんら、より近い親族の方が簡単に語れないような苦労もあったのではないかと思う。

「“真珠湾”の日」半藤 一利

“真珠湾”の日 (文春文庫)
半藤 一利
4167483122毎年夏には戦争関連の本を読んでいる。半藤さんの本は「日本のいちばん長い日」を読んで、非常に読みやすかったので、手にしたんだけど期待を裏切らず読みやすかった。

史実の流れの中に、アメリカ側と日本側の資料を元にした情報と憶測も混ぜた語りは歴史を知る上でも勉強になった。

子供の頃、真珠湾攻撃は成功した奇襲攻撃だと教えられてきた。しかし、結果的には成果を収めたが、そこに至るまで戦争を回避する為の交渉や思惑、”もしも~”な、事が沢山あった事、歴史というのは、複雑で紙一重で変わりうるものだと感じた。
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