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重力の虹

トマス・ピンチョンの「重力の虹」が読みたい。かれこれ20年くらい思い続けている。新装版も出たけど高くて手が出せない…上下巻だし、中古でも高い。

こういう本こそ、図書館で借りるのがいいんだろうけど、読み終えるのに何カ月かかるか分からない(笑)

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「ラピスラズリ」山尾 悠子

ラピスラズリ (ちくま文庫)
山尾 悠子
4480429018小松左京マガジンで間瀬純子さんの作品を読んで衝撃を受け、出版されている作品はないか調べていたところ、山尾 悠子さんに出会った。

短編集かと思ったら、連作。冒頭に出てくる3枚の銅版画をめぐる話しかと思いきや…
時代を超えた冬眠者の物語とでもいうのだろうか。そんな簡単な言葉では説明するのが申し訳ない気がしてしまう。

言葉の使い方の美しさ、西洋のお伽噺のような幻想的で魅惑的な情景。長い長い夢を見ているかのような感覚。最初は戸惑ったが、読み進むにつれてグングン読めてしまい、読み終わるのがもったいないと感じたほど、素敵な世界だった。もっと読みたい。

長い事、小説は書いてなかったそうで、出版数がとても少ない。残念だ。こんな風に美しい小説を書ける人は少ないのではないだろうか。

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「ミノタウロス」佐藤 亜紀

ミノタウロス (講談社文庫)
佐藤 亜紀
4062766515佐藤 亜紀にハマってる。
初めて読んだ「バルタザールの遍歴」は難解というかイメージしずらくて、何の話だか理解するのに時間がかかったが、それでも面白くて。慣れてくると読めるようになってくる。

ロシアとかオーストリアとか馴染みがないし、歴史も分からないし、登場人物の名前も難しいんだけど、今まで読んだ4冊の中では読みやすく感じた。悪行三昧の主人公の話なんだけど、強奪したり殺したり犯したりしても不思議と嫌な気分にならない。それは彼だけじゃなく周りの人物たちや地域の荒れ具合で麻痺してしまっていたからかな。

名前は覚えにくいけど、キャラがみんな濃い!存在感が薄かったお兄さんは戦争で顔に傷を受けて醜くなって何を考えてるのやら…だったけど、死ぬ前の行動の破天荒さが理解出来なくて読み返してしまった。仲間になったウルリヒやフェディコのダメっぷりイカレっぷりもぶっ飛んでてインパクトがあった。

国が変わる時の混乱はどこもこんな感じなのだろうか。
関心が薄かったロシアあたりの歴史も知りたくなった。
解説でタイトルの「ミノタウルス」の意味が分かって唸った。

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「夢果つる街」トレヴェニアン

夢果つる街 (角川文庫)
トレヴェニアン 北村 太郎
4042450024初めて読んだトレヴェニアンの「シブミ」が今まで読んだ事のない面白さで、別の作品も読みたいと思い手にした一冊。

主人公はザ・メインという街を守るラポワント警部補。不器用で古臭いタイプの警察官だ。殺人事件の犯人を探るのが軸になって話しは進んでいくが、ラポワントの淡々とした語りや、汚い街のどうしようもない人々の雰囲気に魅了されてしまう。

「シブミ」の時もそうだったけど、先が気になって気になって早く読みたくなってしまって、先のページをペラペラ捲って犯人を知ってしまった(笑)。苦いような切ないラストだけれど、それも流れの一つでしかなく、また淡々とザ・メインの日常が始まっていく。

ミステリーとかハードボイルドっていうよりは、もっと緩い感じ。犯人探しが目的ではないというか。登場人物も個性があって街の雰囲気や人々のイメージが沸きやすいので、とても読みやすく感じた。

暖炉の前のソファーに座ってお酒でも飲みながら、時にウトウトしながら本を読みたくなる(笑)

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