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「天使」佐藤 亜紀

天使 (文春文庫)
佐藤 亜紀
4167647036前回、この作品を読んだのは2年前(その時の感想)。佐藤亜紀さん2冊目だった。

最近、「雲雀」を読んで読み返したくなり再読。唸るってこういう事だ。最初に「天使」を読んだ時には気付かなかった事、「雲雀」を読んで知った人間関係などの繋がり、そういったものが一気に結びついて唸った。彼女の頭の中にある事の一部しか理解してないかもしれないけど、一気に視界が開けた感じ。

親子、義兄弟、恋人…そうか、そうか。
歴史の背景は難しいけど、最初よりは少し理解出来てきたので、それが人間関係とも結びついて来て、なるほど、なるほど。この伏線はここに繋がってたのか。無駄な描写が一つもないように思える。

表現の美しさもウットリする。性交シーンや戦闘シーン、人が死ぬ場面、夢を見ているかのような幻惑的なイメージ。
この人の素晴らしさが分かる人が身近にいないのが残念だ。

彼女の作品を何冊か読んできたけど、この「天使」と「雲雀」は一番。

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「雲雀」佐藤 亜紀

雲雀 (文春文庫)
佐藤 亜紀
4167647044「天使」の姉妹編との事。続編ではない。そして短編。「天使」の主人公だったジョルジュと彼に関わる人たちの物語。出生についても明らかになる。

慣れるまでの取っつき難さは相変わらずで、名前も覚えにくいんだけど、ノッてくると俄然面白くなる。登場人物のキャラクターもいい。敵も味方も。

いつも彼女の作品を読むと思うのは、歴史を知っていたらもっと理解出来るのだろうなぁと。それだけが残念。

「天使」を読んだのは2年まえだけど、読みたくてウズウズしてきたので、続けて読む事に。

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「闇の左手」アーシュラ・K・ル・グィン

闇の左手 (ハヤカワ文庫 SF (252))
アーシュラ・K・ル・グィン Ursula K. Le Guin
415010252X以前、「SFマガジン700【海外篇】」を読んだ時に掲載されていた彼女の「孤独」 がこのアンソロジーの中で一番面白く、他の作品も読んて見たいと思って購入。SFというよりもファンタジー色が強いかな。

異星人との遭遇はSF小説や映画の中では言葉や意思が通じてしまうものが多い。翻訳機使ったり。言葉だけじゃなくて文化や習慣だって絶対違うし、理解し難いものもあるはず。そういうものに対してファンタジックに描かれている。まぁ難しい事は無しだけど、友好関係は簡単には築けないよね、という話し。先祖が一緒だから見た目はほどんど変わらないし、戦争まで発展するような争いもなく、主に使徒のゲンリー・アイとエストラーベンが中心となって話しは進んでいく。

両性具有っていう設定もエロさはなく、面白い感覚。雪と氷の寒い白い世界もなんとなく切ない感じで、常夏よりは雰囲気出るよね。

慣れるまでは登場人物とか独特の単語とかあって読みにくかったけど、途中からグイグイ読めるようになって楽しく読めた。猛烈に面白くて痺れた!とは違うけど、楽しめた、が一番合う感想かな。でも別の作品もまた読んでみたいし、人には勧めやすい。

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