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「ヒロシマ・ナガサキ 二重被爆」山口 彊

ヒロシマ・ナガサキ 二重被爆 (朝日文庫)
山口 彊
4022616334二重被爆の方がいる。と知ったのは「世界一運が悪い男」とイギリスの番組で山口さんが笑いの種にされたとのニュースだった。その後、ドキュメンタリーで彼のインタビューを見た記憶がある。

そしてその方が書いた著書がある事を最近知って購入。既に亡くなられているが93歳までご存命だった。長生きされてはいるが、その人生が困難で苦しいものだった事は想像に難くない。

弁論大会に出たり短歌をやっていただけあって、文才もあったようだ。半分くらいまでは幼少の頃からの自伝のようなも。広島で被爆してからの描写が淡々としてはいるが、地獄絵図が目に浮かぶような恐ろしい風景が続く。書き出すのに苦痛が伴ったのではないだろうか。

そのような事態でまさか電車が走っているなんて。そして長崎まで向かった多くの人がいたなんて知らなかった。やっと長崎に戻り家族と再会して安堵したのもつかの間。またピカドン。

戦後は、英語の先生をやったり通訳をしたりした後に、三菱造船に復職し定年まで勤めている。息子さんが癌で亡くなったのをきっかけに、自分の体験を語ろうと思うようになったそうだ。

こんな恐ろしい戦争があったのに、核を保有する国があり争いも絶えない。

長崎には2度訪れたことがある。関東以外に住むなら長崎以外考えれないと思うくらい、気に入った。海や山があり自然が多い。路面電車、坂、教会、大好きなちゃんぽん。そして原爆の爪あとが残る場所も。爆心地跡に行っても緑豊かで、焼け野原だったなんて信じられなかった。

広島は行ったことがなかったが、今年の秋頃に旅行する予定。
一人ひとりの力は小さくでも語り継いでいくべきものだし、戦争は絶対ダメといい続けなくてはいけない。

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「PLUTO」浦沢直樹、 手塚治虫

PLUTO (1) (ビッグコミックス)
浦沢 直樹 手塚 治虫
4091874312引越ししてから開けてなかったダンボールを開封。読みたかった浦沢直樹の漫画を取り出した。

久しぶりに一気読み。1冊ごとに泣けてしまう…
特にこの1巻が大好き。ノース2号の話しはもう(涙)

SF好きの私だけれど、イメージする近未来ってSF映画のようなイメージじゃなくて、手塚治虫が描く世界。人やロボットの関係が優しくて、建物とかも少しレトロだったり。

そのイメージを原作に忠実に、でも浦沢直樹の作品として描かれた「PLUTO」は本当に私の理想の未来。
大好きな作品。

争いの絶えない世界中の人達に読んで欲しいなぁ。

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「ブラインドサイト」ピーター ワッツ

ブラインドサイト〈上〉 (創元SF文庫)
ピーター ワッツ
4488746012本好きの友達に借りた。テッドチャンが解説をしているというのも驚いたが、批判めいているとか。
ネタバレ読まない程度にレビューもチェックしたが、賛否両論。大絶賛という訳でもない。

読み始めて思っていたよりも読みやすいと思った。キャラクターも多重人格や吸血鬼やら…最先端のハードSFかと思ったらファンタジー??

下巻の途中から意識の問題で混乱したが、物語としては十分楽しめた。

異性人とのファーストコンタクトという点で言うと、本当のファーストコンタクトってこれに近いものになるんじゃないか、って前から思っていたのでこれは興味深かった。だって、ハッピーなファーストコンタクトなんてそうそうないと思う。侵略する事しか定義されていない生物だったら交渉の余地なんかないだろうし、コンタクトする事に関心がない場合もあるだろうし。意思の疎通なんてそうそう取れるもんじゃないと思う。

テッドチャンは大好きだけれど、解説はどうなのかな…。翻訳のせいかずいぶん冷たい印象も受けるけれど、難しくて正解なんて分からないし、だから議論が起きるんだろう。

新しい形のSFなのかな。面白かった!最高!ではなかったけど、色々考えさせられたし、これはこれで面白い試みだと思う。

吸血鬼のイメージがなぜか、吸血鬼ハンター“D”の天野喜孝さんのイラストが頭から離れなくて。

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