「戦争廃墟」石本 馨

戦争廃墟
石本 馨
481302047X「廃墟」写真が好きで、いつか写真集が欲しい…と思っていた。
ある本屋へ立ち寄った時に、廃墟、建築写真集などを集めたコーナーがあり、釘付けに。一冊だけ買おうと決めて手にしたのがこの本。

太平洋戦争にも関心があり、映画やドキュメンタリーやドラマなどではなく、歴史の真実、体験された方の証言などを知りたいと思っていて、目に留まったものがあった時には読んだりしている。

戦争跡地のカラー写真や説明が非常に豊富なのが決め手になったんだけど、読んでいて驚かされのは、中ほどのモノクロページ。知らずに買ったんだけど、1番衝撃を受けた。「人間魚雷 回天」「水上特攻 震洋」「人間機雷 伏龍」「人間爆弾 桜花」などの特攻兵器についての写真、イラスト、そして訓練をして生き延びた方の証言が収められている。

兵器の名前からして漫画ようだが、兵器のイラストや写真を見ると仰天するような作りだ。特攻兵器と言えばゼロ戦くらいしか知らなかったので、こんなお粗末なものに乗り込んで戦おうとしていたのか(戦っていたのか)と思うと言葉がない。
また証言している方が、自分1人の命で多くの日本人の命が救われるならば惜しくはないという気持ちだった という言葉を目にして、今の私たちの命があるのは、日本に平和があるのは、戦争で犠牲になった多くの人たちの命、想いの上にあるのだと痛感させられ、頭を下げたい気持ちになった。
ある方は、もしまた日本で戦争があって行くか?と聞かれたら、この歳で足手まといになるかもしれないけれど、志願したいと言っている。
今の日本で、国のため、日本の同胞のために自分の命は惜しくないと思える人たちがどれくらいいるのだろうか。自分勝手な言い分で人を殺めたり、凶行に及ぶ者のニュースや、自ら命を落とす若者のニュースが絶えないが、命の尊さについて改めて考えて欲しい。


あとがきに、収録しきれなかった特攻の話しをまとめた証言集があるというので、さっそくamazonで注文した。


私がなぜ廃墟が好きなのかというと、かつての活気があった時代を夢想し、建物の形状や色合いを想像し、そこにいた人々の息遣いなどを感じ取りたいと思うからだ。
今まで旅行したことのある場所(長崎、小笠原)も載っていたので、また行くことがあった時には、是非体感したい。

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