「特攻 最後の証言」

特攻 最後の証言
『特攻・最後の証言』制作委員会
4757213034「戦争廃墟」の写真集(感想はこちら)を買ったのがきっかけで、ここ本に辿り着いた。「戦争廃墟」はその名の通り、戦争の跡地の写真を集めたものなんだけど、収録されていた元特攻隊員のインタビューの方に激しい衝撃を受けた。

これを読むまで、特攻兵器ってゼロ戦くらいしか知らなかったし、無理やり特攻兵にさせられて、若い命を散らして可哀想…というイメージくらいしかなかった。
人間魚雷「回天」や、潜水具を身につけ、棒の先につけた機雷で敵艦船を突くという「伏龍」、「震洋」、「マルレ」といった兵器があったなんて知らなかったし、こんなもので戦っていたのか・・・と驚くような兵器。今ではありえない兵器だ。訓練だけでも亡くなった方が多くいるそうだが、装備を見ているだけでも無茶だと思ってしまう。

生き残った人たちの証言なので、リアリティもあるし、熱い想いも感じる。今まで見聞きしたどんな戦争映画よりも小説よりも、自分の中に深く刺さる重みがあり、”特攻”について今まで知りえた知識も一気に上書きされてしまった。

なんせ年月が経っている事なので、それぞれの方の中でも、美化されてる部分や所属していた部隊や環境などにもよって、感じ方や捉え方も違うと思う。それでも、そこにいた人たちにしか知りえない体験や想いを知ることは大変貴重であり、この本に出会えて良かったと心から思う。

自ら特攻志願した人もいるだろうし、成り行きで行く羽目になった人や意に反して命を捧げることになった人もいるだろう。
勝つための戦争ではなく、国を日本の文化を人々を守るために戦った、そのためだったら自分の命は惜しくないと語る言葉に、頭が下がる。本当に多くの犠牲の上に、今の我々の平和な日本があるのだと強く感じる。現在も紛争の絶えない国・地域があることを思うと、平和が当り前のことではないのだ。

多くの人に勧めたい。

何度でも読み返したい。

テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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