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「ヴォネガット、大いに語る」カート・ヴォネガット

ヴォネガット、大いに語る (ハヤカワ文庫SF)
和田 誠
415011689Xヴォネガットのインタビューや講演録、エッセーを収録した一冊。
しかし私が生まれる前後の70年代のものなので、時代を感じる部分もある。
でも、彼の言葉の端々から愛情や哀しみを感じれるのが嬉しいし、根本的な部分は変わってないのだろうと思う。


「ビアフラ共和国」について語られたものが1番印象に残った。
知らないだけでこのような国や地域が今もあるのだろう。
淡々とした文面やおどけた言葉が彼の胸のうちを隠しているように思えるが、この表現方法が私の胸を締め付ける。


もう一つ印象に残ったのがこちら。

ぼくらはやる
ぐずぐずやる、ぐずぐずやる、ぐずぐずやる
やるべきことを
やりきれない、やりきれない、やりきれない
・・・
・・・
・・・

彼が書いたという詩の一部分。
言葉のリズムや表面上は可愛いらしくユーモアに満ちているように見えるが、深いところにチクリとした痛みが走る。


彼がいなくなってしまった事は悲しいが、彼の残した言葉を読む事でさらに悲しみが増すようだ。

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