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「虐殺器官」伊藤計劃

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
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9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。米軍大尉クラヴィス・シェパードは、その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう…彼の目的とはいったいなにか?大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは? Amazon:「BOOK」データベースより)

彼の名前を目にしたのはいつだろう。おそらく「ダヴィンチ」だったかな。
若くして亡くなった事も知っていた。

でも興味が沸かなかったのは「日本人のSFなんて…」という気持ちがあったから。
小松左京は好きだけど、最近の人はね…って勝手に思ってたのだ。

そんな私がこの本を手の取ったのは、偶然入った本屋で黒い表紙を見て一目惚れ。
500円分の図書カードを持っていたので機会があったら何か買いたいと思ってたんだけど、これだ!とレジへ。



うまく感想がまとめられないので、感じた事を綴っていく。

主人公が日本人じゃないのもあると思うんだけど、翻訳モノっぽいなと思った。
グロい表現が苦手なんだけど、語り口がクールで淡々としているので、残虐なシーンが飛び込んでくるのも嫌悪感を感じずサラリと読めてしまった。
面白くて夢中になって読んだ!わけではないけれど、ページをめるく手が止まらないのは久しぶりだった。

ラストはキレイにまとめ過ぎかなぁとも思ったが、みんな死んでしまうのは救いようがなく陰鬱だ。
それなのに不快感がなく、腹の底にズシンっと収まって鎮座してしまった。逃れられない。

読み終わって他の作品も読んでみたい!と思ったけど、刊行されているものが非常に少なくて残念。
あとがきのカレーライスの話しには泣けた…。

ありきたりの言葉だが、彼の早すぎる死は非常に残念だ。

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