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「スキャナー・ダークリー」フィリップ・K・ディック

スキャナー・ダークリー
フィリップ・K. ディック Philip K. Dick 浅倉 久志
4150115389旧訳の「暗闇スキャナー」を読んだのが`99なので、6年ぶりの再読。
当時の印象としては、あまりいいものではなく、ドラックを扱っている事もあって、あまり好きではない作品だった。

今回、映画化されると知った時も、正直「何でこの作品が?」と。
浅倉氏の新訳と言う事もあるし、映画を見る前にもう一度読んでおこうと思って、読み始めた。

麻薬のおとり捜査員であったはずのフレッドが、麻薬中毒者アークターとの同一人物であるにもかかわらず、自分で自分を監視するようになり、自分を認識できなくなって、壊れてゆく。

いつの時代も、弱いものが利用され、ボロボロにされ、一部の奴らが汚い金を得てほくそ笑んでいるのだろう。

とにかく悲しい。
ディックが薬に溺れた事もだし、こう言う事がなければ、多くの作品は生まれなかったのかもと思うと複雑だ。
また、今も多くの人々が苦しみの中に自ら飛び込んでいるかと思うと、やりきれない。

今まで読んだディックの作品の中で、読み終わった後に、こんなに悲しく、空虚感が込み上げてくるものはない。


この作品がどのように映像化されるのだろうか。 
不安と期待。 

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