「ピアニシモ」辻 仁成

ピアニシモ (集英社文庫)
辻 仁成
4087498115「ピアニシモ・ピアニシモ」を読み終わり、ヒカルとトオルは「ピアニシモ」にも出ていた…というのを知り、内容覚えてなかったので12年ぶりに読み返した。

初めて読んだ時の事はとても良く覚えている。
エコーズはわりと好きだったんだけど、辻さんが作家デビューしたこの作品は同じクラスの友達に借りた。
今はほとんどしなくなったけど、トイレで新聞や本を読むのが好きで(^^ゞ トイレで一気に読んだんだ。
ページをめくる手が止まらなかった。なのに12年後の今は内容全然覚えてなかったっていう…。

読み始めて、断片的にあっ…って覚えてるシーンもあった。乳母車が坂道落ちてくとことか、待ち合わせしてたのに相手が来なかったとか。

「ピアニシモ・ピアニシモ」の感想に
>全体を”灰色”が覆っているかのような、ぼんやりとした陰鬱さが最後まで続いていた。
と書いたが、「ピアニシモ」は灰色どころか半径10mを超えたところは闇に包まれているかのような薄暗さ。
学校でのイジメ、家庭での居場所のなさ、愛されたいのに誰かを求めたいのに、でも受け入れられない孤独。

自分の心が落ち着いている時って、こういう作品は響いてこない、共感しきれない事がある。
でもなんだろう…。自分の暗い過去が重なって思い出され、ぐーんと沈み込んでしまった。
苦しい。

若い頃は沈んだ場所から浮き上がる方法を知らなかった。
なんとなく浮き上がってきた瞬間に海面に顔を出し、すばやく酸素を取り込み、また沈む。



「ピアニシモ」を読み終えレポを書く間の数日間に、人生を見直さなくてはいけないショックな出来事があった。
また沈みそうになる。でも今は自らの手足で水をかき、浮き上がる事が出来る。
だから大丈夫。きっと。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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