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「ハーモニー」伊藤 計劃

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)
伊藤 計劃
415031019X昨年「虐殺器官」を読んでから、伊藤氏の他の作品を読んでみたいとずっと思っていた。
「ハーモニー」が文庫化されたのをキッカケに購入。
「虐殺器官」を読んだのはわりと最近かと思ったら、一年近く前だったんだね。印象が強いので最近の事のように感じる。

「虐殺器官」は黒、「ハーモニー」は白の装丁。
「虐殺器官」は男性が主人公、「ハーモニー」は女性が主人公。

トァンの学生時代の話しには、思春期ってこういう時期あるよなぁ~と懐かしく思ったり、視点が女性的なので感情移入しやすかった。バリバリお仕事してて、でもちょっと悪くてカッコいいなという憧れみたいなものもあったし。

ラストをどう持ってくるのかと期待していたが、淡々と人類の未来が決められてしまったように感じた。でもそれがピリリと染みて後味が残った。そう。後味が残る小説っていいよね。

伊藤氏が病床でこれを執筆していたと知り、どんな思いで生と死を感じ、この作品を描いたのかと思うとまた違った読み方も出来るだろう。

緻密に描かれたプロットや世界観が抒情詩的で、静かに自分の目の前に広がっているかのように惹きこまれた。夢中で読みふけるというよりも、興奮を抑えながら静かにページをめくった。映像化されたら美しいだろうな。

伊藤氏の作品に出会えて良かった。

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