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「スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選」

スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
グレッグ・イーガン ジェフリー・A・ランディス メアリ・スーン・リー ロバート・J・ソウヤー キャスリン・アン・グーナン デイヴィッド・マルセク デイヴィッド・ブリン ブライアン・W・オールディス ロバート・チャールズ・ウィルスン マイクル・G・コーニイ イアン・マクドナルド チャールズ・ストロス 山岸真
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ポストヒューマンを題材にしたSFを集めたアンソロジー。12篇収録。

お目当ては初訳のイーガンの作品。これだけの為に購入したと言ってもいい。
が、全編楽しめた。読んだことのある作家もいるし、初めての作家もいたけど、普段偏った読書をしているので色々な作品が読めるのは新たな発見もあって面白い。


・死がふたりをわかつまで  ジェフリー・A・ランディス
すれ違ってるようで最後には結びつく。短いながらも深い一遍。

・技術の結晶  ロバート・チャールズ・ウィルスン
自分の体を高価なパーツに付け替えていくが、うきうきは最初だけ。虚しい。

・グリーンのクリーム   マイクル・G・コーニイ
いつの時代も旅は楽しいもの。そして五感で感じ、共有できる人がいるとなお楽しい。
時間を短縮する乗り物だけではなく、こんな風に未来の旅行は変わるのかもしれない。しかし切ないなぁ。

・キャサリン・ホイール(タルシスの聖女)   イアン・マクドナルド
ファンタジーっぽい。機関車が疾走する美しい”絵”が目に浮かぶような作品。

・ローグ・ファーム   チャールズ・ストロス
ちょっと気持ち悪い。昔のSFみたい。

・引き潮   メアリ・スーン・リー
本を読んでいて涙腺が緩むことが時折あるが、これはもうどうしようもなく悲しい気持ちになった。電車じゃなかったら泣いてたかも。
誰がいいとか悪いとか決められない。わが子を愛するが故に悲しい決断をしなくてはならない。もうSFってジャンルで括られいては勿体ないほどの作品と思う。
アメリカとイギリスの対比も面白い。入国審査官の対応に泣けた。

・脱ぎ捨てられた男   ロバート・J・ソウヤー
自分をコピーしたら、そのコピーの意識はどうなるんだろう。
ディックの自分は何者か?とはちょっと違うけど、自分は自分なのにコピーって!という感覚は恐ろしい。オチがいまいち。

・ひまわり   キャスリン・アン・グーナン
なんとなくヤクやってるようなイメージの話しで、まぁ近いモノはあるのかもしれないけれど、ちょっと嫌悪感。

・スティーヴ・フィーヴァー   グレッグ・イーガン
やっぱりイーガン最高。
少年が家族のもとを離れてアトランタに向かう計画をする。毎晩そのルートや計画を夢で復唱していく。が、それは操られていただけ。
脱出に失敗するも祖母とともに 出発する事に…。
続きがあったらいいな、と思った。しばらくイーガン読んでないので手にしようかしら。

・ウエディング・アルバム   デイヴィッド・マルセク
最初はベタな結婚とか恋愛関係の話しかと思ったら、次第に話しが大きく展開。
自分のコピーが写真の数だけあるみたいなのって、「脱ぎ捨てられた男」もそうだけどコピーの人格とか意識を考えると、なんだか悲しい気持ちになってしまった。

・有意水準の石    デイヴィッド・ブリン
自分が神のような存在になり世界を作っている。試練を与えたりご褒美あげたり。小松左京の小説でも似たようなものがあったな。実は…っていうオチも一緒。

・見せかけの生命    ブライアン・W・オールディス
ブライアン・W・オールディスといえば「地球の長い午後」。20年くらい前に読んだ時はつまらなく感じたんだけど、今読んだら違った受け止め方するだろうか。
銀河系博物館っていう舞台は面白いと思ったけど、噛み合わない愛のささやきは退屈に感じた。

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