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「塵よりよみがえり」レイ・ブラッドベリ

塵よりよみがえり
レイ・ブラッドベリ 中村 融
430946257Xブラッドベリは、「華氏451度」読んだのが、10年以上前だろうか。そのインパクトが強すぎで、その後に読んだファンタジーちっくな短編や「火星年代記」などにちょっぴり落胆してしまい、しばらく読んでなかった。
しかし、先日読んだ「何かが道をやってくる」に夢中になってしまい、またブラッドベリを手にするように。
映画の公開もあり、ちょっとしたプチマイブーム。

SFファンタジーとかファンタジーって聞くと、甘ったるくてメルヘンな子供だましのように感じてしまう事もあるけれど、ブラッドベリのそれは、どこか懐かしく、安らぎすら感じる部分と、ダークで見てはいけないものを覗き見るような好奇心や怖ろしさがある。

この物語は、小高い丘に建つ一軒の屋敷で繰り広げられる、魔力を持つ不思議な一族+一族と暮らす普通の人間の少年ティモシーたちの不思議な物語。
何千年も生きている(死んでいる)ミイラのおばあちゃんや、翼の生えた伯父、心をあらゆるものに飛ばす事のできる魔女のセシーなど、キャラも魅力的。
訳者の力もあるだろうが、ブラッドベリの文体や言葉使いが美しく、酔いしれそうだ。繰り返し同じ箇所を読み返すこともあったほどだ。ラストも悲観的でもなく、ベリーハッピーでもなく、この小説に相応しいラストで、これもまた心地良い読感を得られる。

そして、表紙はアダムスファミリーでお馴染みのチャールズ・アダムズ。この小説にピッタリの素晴らしい挿画だ!!

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