BookBook Blog

0

「市に虎声あらん」フィリップ・K・ディック

市に虎声あらん
フィリップ・K・ディック 阿部 重夫
4582835287ディックのSFではない、普通小説。初期の作品。

しかし、ファンならニヤニヤしてしまうようなテイスト満載。さすがディック。

いい奥さんと可愛い赤ちゃんがいるのに、家庭でイライラ。仕事も不満タラタラ。宗教にハマりそうになり、関係者と接触するも自分から突き放す。発作のような暴力、逃避。後半はこちらが心配になるような破壊衝動で病院送り。酷いダメ男。奥さんが気の毒過ぎる。

ディックとはいえ、普通小説はなぁ~と思いながら読み始めた。今まで読んだSFじゃない小説はイマイチだったので。しかし夢中になって読んでしまった。当時、出版社に相手にされず、ずっと日の目を見なかったなんて信じられない。訳者の解説にもあったけど、差別用語が多かったりするからなのかな。タイトルの意味も、読み終わるとなんとなく分かる。

しばらく続けてディックを読んでいたけれど、やっぱり最高だな。これからも繰り返し読み続けるだろう。

【スポンサードリンク】

該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://bookbookman.blog20.fc2.com/tb.php/347-f83c4b91