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「悪夢機械」フィリップ・K. ディック

悪夢機械 (新潮文庫)
フィリップ・K. ディック 浅倉 久志
410225501Xまたまたディックの短編。全編、浅倉さんの訳。
これも何年振りだろうか。

「訪問者」
核戦争でボロボロの地球。人間が住むには放射能が高すぎて、突然変異した生き物が沢山。もう自分たちの地球ではなくなってしまった…というのが切ない。


「調整班」
何度か読んでるけど、好きな作品。私たちが知らないところで調整が行われている。担当者の手違いで見てはいけないものを見てしまった主人公。黙っていれば助けてくれると言われたのに~奥さんにはみんな弱い(笑)
「調整」をもっと膨らませて長編にしても面白そう。って書いたら、あ、「アジャストメント」ってタイトルで映画化されてたんだっけ。まだ見てない。そうだ。原作といってもちょっとアイディアを使ってるだけって聞いて見に行かなかった気がする。


「スパイはだれだ」
最近、「変数人間」に収録されているのを読んだので流し読み。やっぱり誰がホントでだらが嘘なのか良く分からない。


「超能力世界」
これも「変数人間」に収録されているのを読んだんだけど、好きな作品なので再読。「かげぼうし」の正体が分かって、ティムの能力が分かった時のシーンが好き。ハッピーエンドもいい。


「新世代」
子供が生まれても触れる事すら出来ず、すべてロボットに育児を任せ、適正に合わせて教育をしていく。親の影響を与えてはダメだと。やっと子供に会えたと思ったらはしゃぎ過ぎてる親と冷静な息子の距離感が切ない。そういう育て方もあるかもしれないけど、感情とか人間味のないつまらない大人になりそう。


「輪廻の車」
東洋系の宗教が幅をきかせている世界。白人の立場が弱い。輪廻で次は虫になってしまうと本気で信じていて、近いうちに死んでしまう予定だが、贖罪が間に合わないと。
結局は洗脳されてしまったのかな?でも、希望を持っている方が幸せなのかもしれない。
 

「少数報告」
「マイノリティ・リポート」の原作。ディック原作の映画は気に入らない作品が多いが、これは映画館で見たが未来の映像も美しく、スリリングでリスペクトも感じられて良かった。でもやっぱり原作がいい。

自分が犯罪を犯すと知ってしまったら犯さないようにしようと思って、未来が変わってしまうし…頭が混乱しそう。


「くずれてしまえ」
「アジャストメント」に収録されているのを読んだが、もう読んだのは3年前か! ビルトングが何でもコピーしてくれるのに頼りきりで、ビルトングが弱ってコピーが出来なくなってしまい…自分たちで物づくりをしようと誓う明るいラストが気持ちいい。
 

「出口はどこかへの入口」
ロボットから食事を購入したら、懸賞にあたって大学に行くとか冒頭からぶっ飛んでる(笑) 入学して極秘情報を目にしてしまい…意図が分からないがこれもまたディックなら許せてしまうという…
 

「凍った旅」
冷凍睡眠で旅行中、半覚醒してしまった乗客を長旅に耐えられるように頑張る宇宙船。ぐるぐるエンドレスの悪夢になるかと思ったが、やっと目的地に到着。まだ夢の中にいると感じている主人公の前に現れたのは…ラストはハッピーエンドなのかな。

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