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「SFマガジン700【海外篇】」

SFマガジン700【海外篇】 (ハヤカワ文庫SF)
アーサー・C・クラーク ロバート・シェクリイ ジョージ・R・R・マーティン ラリイ・ニーヴン ブルース・スターリング ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア イアン・マクドナルド グレッグ・イーガン アーシュラ・K・ル・グィン コニー・ウィリス パオロ・バチガルピ テッド・チャン 山岸真
4150119600個人短篇集未収録の作品を集めたSFマガジン700号記念アンソロジー。未収録なら読んだ事ない作品ばかりだし、たまにアンソロジー読むと面白い作家がいたりして刺激がある。さらに購入に背中を押したのはテッド・チャン。なかなか新作が読めないし、文庫にならないからね・・・。

「遭難者」 アーサー・C・クラーク
太陽から地球に遭難?してしまった生物の話し。その生物の独り言的な語りなんだけど、これ、初出1947年だそうで、やっぱクラークは凄いな!って初っ端から感激。


「危険の報酬」 ロバート・シェクリイ
テレビ番組の企画で命を狙われる代わりに生き延びたら多額の賞金がもらえるという。内容が近い番組が本当にありそう。挑戦者を視聴者が助けてあげたり、逆に貶めたり。これも古い。SFマガジンに掲載されたのが1960年。今だからふーんって読んじゃうけど、当時読んでたら大興奮だろうなぁ。


「夜明けとともに霧は沈み」 ジョージ・R・R・マーティン
霧の深い星に霧魑魅がいるという噂。人を殺す事もあるという噂。
そこに訪れる探検チーム。霧魑魅に魅了されているこの星のホテルのオーナーは、霧魑魅の正体を明らかにして欲しくない。明らかになったら商売あがったりというのもあるだろうし、夢がなくなっちゃう。なんでも解明してしまったらつまらないよね。タイトルが素敵。


「ホール・マン」 ラリイ・ニーヴン
探検隊が発見した装置。その中にはブラックホールがあるという。イメージしずらいんだけど…隊員と船長が不仲でわざと船長をその装置で殺しちゃったという?。いまいち良く分からなかった。


「江戸の花」 ブルース・スターリング
ブルース・スターリングって名前は良く知ってるけど、ちゃんと読んだ事ないかも。と思ってググったら「蝉の女王」読んでた。これは異質でインパクトあって面白かった。ギブスンと共著した「ディファレンス・エンジン」も面白かったなー。
この作品は日本人が書いたのかと思うくらい日本なんだけど、もっとこのシリーズ読みたいな~って思うくらい良かった!江戸時代後?みたいなんだけど、武士が刀の使い道なくなっちゃってたり、新橋-銀座あたりの雰囲気とか唸る。火事が頻繁に起きて新たに街を作り直すの?絵師とか魔物とか世界観がたまらない。映像化したら良さそう。
ブルース・スターリングの他の作品も読みたいと初めて思った。


「いっしょに生きよう」 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
読んでない作品だけかと思ったら、これ知ってる。どこで読んだんだろう。ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアと言えば「たったひとつの冴えたやりかた」。10代の頃に読んだんだっけかなぁ。
ある惑星。植物に寄生している生命体はテレパシーとか動物を操る力を持ってる。調査に訪れた人間との遭遇。寄生していくシーンは気持ち悪いけど、どちらにもいい話し。なんだろうな。読感が清々しくてほんわかする。女性が書いてるからかなぁ。


「耳を澄まして」 イアン・マクドナルド
ちょっと分かりにくくて面白みが感じられなかった。人がどんどん死んでしまうんだけど、ウイルス的な病気かと思いきや実験?進化するために耐えられなかったものが死んでしまう。って事なのかな。修道士のもとに連れてこられた少年は進化に成功する。だから?と…


「対称(シンメトリー)」 グレッグ・イーガン
イーガンは面白いけど難しいなぁ。宇宙空間の施設で事故が起きて行方不明者が。救助に向かう人たちが見つけたものは四次元空間?四次元ってふにゃふにゃ形が定まらなくて上下とか時間の感覚が違うみたいな認識しかないから、難しい。


「孤独」 アーシュラ・K・ル・グィン
このアンソロジーの中で一番面白かった。アーシュラ・K・ル・グィンってゲド戦記しか知らなくて、SFとはあまり関係ないのかと思ってた。しかも今ググったら女性!
女性学者がある星で娘と息子とともに暮らし、その星の文化や人々の暮らしぶりを生活しながら調査するという話し。異星人の生活習慣なんて理解しがたいに決まってるけど、幼い娘は馴染んでしまい、帰る頃には留まりたいと。世界観も素晴らしいし、心理状態とかラストのまとめ方も唸った。ゲド戦記も読んでみようかなぁ。


「ポータルズ・ノンストップ」 コニー・ウィリス
これもどこかで読んでるんだけど、再読しても面白い。コニー・ウィリスは長編をいつか読んでみたいと思ってるんだけど。
主人公が就職の為にある街を訪れる。時間を持て余していたところに観光バスツアーの一行と出会い、乗せてもらう。
ポータルズという何もない町を訪れて、退屈していたら、そこに不思議な観光ツアーが訪れる。実在するSF作家、ジャック・ウィリアムスンをめぐる旅らしい。このツアーは未来から来た人たちのようだ。前半ではグズグズ悩んでいた主人公がラストで清々しい表情(してるように読み取れた)になっているのが気持ちいい。


「小さき供物」 パオロ・バチガルピ
汚染のはびこる未来。出産した子供が母親の毒物を吸収して死んで産まれてくる。何でこんな作品書いてるんだろう。啓発のためなのか。


「息吹」 テッド・チャン
テッド・チャン、いい!これはSFマガジン買って読んだ。
ロボット?たちの世界。不死なんだけど毎日肺のタンクを交換するとか、自分の脳を頭を開けて調べるとか!もしかしていつか死ぬのかも?と気付くんだけど、記録を残しておこうと。淡々と書かれているんだけど、沁みてくる。

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