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「ゼンデギ」グレッグ・イーガン

ゼンデギ (ハヤカワ文庫SF)
グレッグ イーガン 山岸 真
B010COOELY待望のイーガン。前評判で非常に読みやすいとの声多数。途中で難しくなるかなぁ…とも思ったけど、最後まで読み飛ばしたり挫折もなく読めた。ある意味イーガンらしくないが、中短編で感じた読みやすさと人間の感情が伝わってくる温かみ、親しみやすさがあり、好き。

妻を事故で失い、病気で先の長くない主人公のマーティン。息子の為に自分の人格をヴァーチャルに残して見守りたいとするも、課題を残したまま亡くなってしまい…。結局どうなったのが全く分からないが、続きがあるのだろうか。こういうラストは嫌いじゃないけど、もう少し欲しかったなぁ。

マーティンのいい父親っぷりや苦悩の描き方が良かったし、息子も可愛い。マーティンの周りの人たちもいい人。ヴァーチャルな技術も想像の範囲を超える難しいものではなかったし、近い将来、可能になるのでは、と感じさせた。

でもやっぱり夢は見たいけど、自分をダウンロードして永遠に生きる(生かされる、何度も再起動される)事は、本当に自分の体験なのか、魂は?なんて問題はあるのだろうな。「ディアスポラ」みたいに果てしない進化と旅までは行かなくても、生きてる間には間に合わないものは色々見てみたいなぁ。

追記
あとがきに、読み終わったら最初に戻って第一章を読み返すといい、とあったので、少し読み返してみた。マーティンって最初はこんなだったな~って遠い昔のように思い出す。また数年後にでも再読してみたいな。

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