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「ノモンハンの夏」半藤 一利

ノモンハンの夏 (文春文庫)
半藤 一利
B009DECUYS太平洋戦争の前に、ソ連との国境で起きた紛争。ただの小競り合いで1冊の本が書けるほどなのか…と読む前には思ったが、悲劇としか言いようがなく虚しく怒りを覚える争いだ。

「日本軍の下士官兵は頑強で勇敢であり、青年将校は狂信的な頑強さで戦うが、高級将校は無能である」ソ連の司令官であるジューコフがこう言ったそうだが、まさにその通り。そしてその為に多くの命が失われた。

半藤氏の感情を抑えつつも文面から滲み出る怒りに共感した。まともな考えを持つ陸軍の幹部が多くいたら、避けられたのではと思える事件だ。勝てる見込みのない事が明らかなのに、戦争したがるのは何故だろう。愚かで幼稚だ。

辻政信という人物について、戦時中はもちろん戦後の言動にも怒りを覚えるが、実際はどうだったんだろう。戦犯に指名されても逃亡し、国会議員にもなっている。人を(悪い意味で)惹きつける何かがあったのだろうか。

これを読む前に広田弘毅氏についての本を読んだが、その時にも感じたのは、今では考えられないような感覚の軍隊の体質と一部の戦争したがる連中によって、避ける事も可能だったかもしれない戦争が起きてしまったと言っても大げさではないのでは。

読後はグッタリ。
太平洋戦争だけじゃなく、この事件についてももっと多くの人に知ってもらいたい。

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