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「広田弘毅 「悲劇の宰相」の実像」服部龍二

広田弘毅 「悲劇の宰相」の実像 (中公新書)
服部龍二
B00LMB2NZQ戦争関連の書物を読んでいく中で、人物に興味を持ち、レビューの評価が良かったので購入。A級戦犯とされ、東京裁判で文官で唯一極刑を言い渡された広田弘毅の実像に迫った一冊。堅苦しく読みにくいかと思ったら、予想外に読みやすかった。


彼について書かれた「落日燃ゆ」は未読。私の中では戦争についての責任を負い、抗弁せず静かに裁判を受け入れていた。家族を大事にしていた、というイメージだった。極刑になるほどの何をしたのか、どんな政治家だったのか良く知らなかったので、非常に勉強になった。

読んでみての感想は、首相や外務大臣を勤めたものの、強い意志を感じず周りに流されて何をしたいのか分からない印象。軍部を抑える事も出来ず、南京虐殺事件など見て見ぬふりのような扱い。それなのに何故、首相に推薦されたり政治家として周りのプッシュがあったのか不思議。他に適任者がいかなったにしても。人柄が良くても政治家に向いていなかったのかな。

ただ、ここに書かれた事がすべて事実だったにしても、作者の主観も含まれているだろうし、鵜呑みにせず他の本なども読んでみたい。

それにしても、この時代に政治家だった人達は気の毒にも思う。大きな渦に呑まれて抗えず、諦めや感覚が麻痺してしまうのは仕方がないように感じる。軍部の身勝手さにはウンザリするし、力を持ってしまったら戦争したがるに決まってる。大陸の中国やソ連と戦って簡単に勝てると楽観視していたんてなぁ。


家族との最後の面会や絞首刑のシーンはあっさりと書かれていたが、他でも読んで知っていても読むのがしんどかった。切ない。


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