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「きょうも上天気 SF短編傑作選」

きょうも上天気 SF短編傑作選 (角川文庫)フィリップ・K・ディック カート・ヴォネガット・ジュニア 他 大森 望
4042982131翻訳家の浅倉久志さんを偲んで彼の翻訳した作品を集めた短編集。

翻訳者の事なんて彼に出会うまでは考慮した事がなかった。ディックやバラード、カート・ヴォネガットらの作品との出会いと浅倉さんの素晴らしい翻訳は無関係ではない。浅倉さんが翻訳している作品を見つけると、間違いなく安心して読めるし、絶対面白いと嬉しくなったものだ。

収録作品は既に何度も読んでいるものもあったが、全く初めてで知らない作家もいた。たまに知らない作家の作品読むのも面白いし、ハマればその作家の他の作品も読みたくなったりして いいよね。


「オメラスから歩み去る人々」(アーシュラ・K・ル・グィン)
ル・グィンの翻訳をしているのは知らなかった。ユートピアとも思える街が維持されている秘密。何となく後味が悪い。

「コーラルDの雲の彫刻師」(J・G・バラード)
何度も読んでるけど、やっぱりいい作品。雲に彫刻を施していくシーンを想像する。美しくて荒廃したイメージ。バラードらしい引っかかりや薄暗さがあるのもいい。

「ひる」(ロバート・シェクリイ)
昔のSFって感じ。宇宙からきた?生物が地球上のあらゆるものを吸収して巨大化していく話し。

「きょうも上天気」(ジェローム・ビクスビイ)
SFホラー?超能力を持った少年に気を使って生活している村の人々。ミステリーゾーンにありそうな話し。こんなビクビクした生活するなら死んだ方がマシと思うかもしれない。

「ロト」(ウォード・ムーア)
戦争が始まって車に荷物を詰め込んで逃げる家族。運転手のお父さんが一刻も早く安全な場所へとイライラしながら運転してる気持ちが良く分かる。協力的でない他の家族に確かにイラつく。ラストはいい事ではないんだけど、ちょっと爽快。まぁどこに逃げても一緒なんだろうけどね。

「時は金」(マック・レナルズ)
タイムマシンを使って過去に預けた金でお金持ち。そしてそのお金でタイムマシンを稼働させる電力を手に入れるという。単純な話しだけど、タイムパラドックスとかタイムマシンものは結構好き。

「空飛ぶヴォルプラ」(ワイマン・グイン)
自分が育てた生物が有能になっちゃって、隠しきれず…最後のオチが好き。

「明日も明日もその明日も」(カート・ヴォネガット・ジュニア)
ヴォネガットしばらく読んでないな。
不老薬のおかけでみんな長生き。人口過密となりぎゅーぎゅーの住宅で大家族が暮らす。最年長のおじいちゃんが権力を振るっているので、早く死んでほしいと思ってるが… ヴォネガットらしいユーモア。ラストは何だかホッコリ。

「時間飛行士へのささやかな贈物」(フィリップ・K・ディック)
何度も読んでいる作品。同じ時間を繰り返しその輪から抜け出せないって、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」みたい。でもこっちの方が救いようがなく重い。

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