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「キャッチ=22」ジョーゼフ・ヘラー

キャッチ=22〈上・下〉 (1977年) (ハヤカワ文庫―NV)
ジョーゼフ・ヘラー 飛田 茂雄
B000J8U3RS読み終わるのに3か月もかかってしまった。
上巻の1/3ほどで読むのを諦めてそうになる読み難さは苦行のようだった。途中で読むのを諦めたくないという意地と、レビューを見ると高評価なのでなんとか読み進める。読みにくいのは時間軸が入れ替わっているためだと知るが、知ったところで読みやすくなる訳でもなく。

ヨッサリアンや他の人物たちのキャラが分かるようになり、上巻の後半になってようやく面白みが出てきた。

ヨッサリアンだけでなく、みんな狂ってる。メイジャーが部屋にいる時は誰も入ってはいけなくて、不在時は部屋に入っても良いという。永遠に彼に会えない。 マイローの食糧調達の話しも面白い。分列行進とか飛行回数とか戦争中には仕方がないことも滑稽に見えてしまう。

下巻に入ったら上巻の苦痛が嘘のように面白さが増してきた。
だんだんとシリアスな内容になってきて、どんどん人が死んでいく。スノードンが死んでいくところ、ヨッサリアンの「よしよし」には胸が苦しく悲しくなった。「よしよし」引きずりそうだ…

戦争って不条理なもの。兵士たちは使い捨て。上官は兵士を使って功績をあげ勲章や階級をあげたい。クソみたいな上官ばかり。

ラストにまさかの感動をしてしまった。狂ってると思っていたヨッサリアンは正気で優しく勇気のある人物だった。

人に勧めづらいが、でも本読みが好きな人には勧めたくなる作品。
こんなに素晴らしい作品を残したジョーゼフ・ヘラーは、いくつも作品を残していない。非常に残念だ。

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