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2007/02/18 / 12:30
最後の物たちの国で
ポール・オースター 柴田 元幸 Paul Auster
未来でも過去でもなく(少なくともオースター本人は未来でないと言っている)、どことも知れぬ街へ、行方不明の兄を探して辿り着いたアンナ。
その街での暮らしぶりを手紙形式で綴ってゆく。
崩壊し、死が充満している場所。生きてゆく為にはゴミ漁りをしたり、強奪したり、自分の資産を売ってお金にするしかない。しかも、物資も食料も不足している酷い有様だ。
しかし、そんな中で絶望しつつも、生き生きとしているアンナがいるお陰で、陰鬱さが薄れているように感じた。
この小説はオースターっぽくない、と言う声も聞くが、私は実にオースターらしいと思う。現実味があるにも関わらず、寓話的な不思議な雰囲気に包まれており、情景がリアルに目に浮かぶのに、とても遠いモヤっとした場所で起きている物語に思える。
今まで文庫化されたオースター作品はほとんど読んだけれど、私にとって現代の作家でどの作品もハズレのない作家はオースター以外にいない。
「ハマボウフウの花や風」椎名誠 / HOME / 「ひとりっ子」グレッグ イーガン
コメント
『Re Comments : 』 ウォルトさん
「鍵のかかった部屋」は、ラストの混沌の下に・・・とかがいい
「幽霊たち」は、ホイットマンの脳みその話とか、ソローのウォールデンを読むところ、過去を逃れての映画の場面とか、ロビンソンのところ
「Moon Palace」は、腹が減ってるところで、卵を落とすところ、
ポカホンタスのところ、ジンマーは、はげたところ印象に残ってる。
まー、すべてを失わなければ、いけないとかなんとかいうあとがきとかもいい
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