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「タイタンのゲーム・プレーヤー」フィリップ・K・ディック

タイタンのゲーム・プレーヤー
フィリップ・K. ディック 大森 望
448869604Xまたまたディック。ディックを再読し始めたら、止まらなくなってきた。

星間戦争に敗れた人類は、ヴァグと呼ばれるタイタン生物に支配されて生活している。人口が少なくさらに、出産できにくくなってしまった世界で、ヴァグのもたらした「ゲーム」で土地を賭けてをプレイしたり、出産の可能性を広げるため、男女のペアを頻繁に入れ替えて試す・・・ということも行われている。
ある日、対戦相手のプレイヤーが殺された事件を発端に、世界が揺らぎ始める・・・。

展開や立場が目まぐるしく変わり、謎解きのサスペンス要素と、足下が崩れてゆくディックワールドが折り重なって、私自身も眩暈を覚えた。スピード感とグルグル廻りながら浮遊する感じが心地よい。
結婚相手がコロコロ変わる中で、ピーターに思いを寄せるフレアの素直な感情や、人間味あふれる「ラシュモア効果」(車や機械が人間のようにしゃべる)など、何気ないやりとりに心を揺さぶられる。
「しゃべる車」で思い出すのが『去年を待ちながら』のラストで、主人公と会話するタクシー。このシーンは大好き。 

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