「オラクル・ナイト」ポール オースター

オラクル・ナイト (新潮文庫)
ポール オースター Paul Auster
4102451161久しぶりに読むオースターだったので非常にワクワクしていた。
ところがそのワクワクを見事に裏切られた(いい意味で…)

物語の中に物語、さらに物語の入れ子に混乱。
自分が今どこにいるのか不安になる。

最後に絡まった糸がほどけて晒されたが
現実にこういう悲劇はあるかもしれないが
あまりにも辛すぎる、悲し過ぎる。
ここまでしなくて良いんじゃないか?と。


オースターの「ノート」、今回は青いノート。
書いたことが現実になる?
まるで恐ろしい魔法アイテムのようだった。


重苦しい気持ちになってしまった。
このあとグロい映画見たりで、しばらく気が滅入って沈んでしまった。
若い頃はここから鬱状態みたいになってた。
沈んだまま浮き上がれない。

今は発散できる方法も知ってるし、そこまで影響を受けずにかわせる大人になってしまったなぁ。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

「高い城の男」フィリップ・K.ディック

高い城の男 (1984年) (ハヤカワ文庫―SF)
フィリップ・K.ディック 浅倉 久志
B000J745ICamazonプライムで「高い城の男」を見て、原作を読みなおしたくなった。新装版も出てるけど、やっぱり早川SFのこの表紙。

ディック原作の映像化はクソみたいな作品もあるので、あまり期待せずに見始めたんだけど、世界観や登場人物の設定などが素晴らしく、夢中になってシーズン1、2と見てしまった。日本人役が日本人ではないアジア人で日本語がたどたどしいのは残念だった。原作を大事にしながらひねりあげている脚本やお金かけてるセットは素晴らしいかった。

で、原作が気になる。
どの辺が原作通りなのか、ラストはどうだったっけ?と思い出しながら読んでたんだけど、どうも映像化されたキャラの顔がちらついてしまう。

原作のイメージとして ずっと記憶に残ってたのがチルダンや田上氏の苦悩で、映像でもそれは上手く出ていたと思う。読み返してみてそのあたりも記憶の通り。後半のジュリアナとジョーのやり取りはディックらしい狂気。ホテルのシーンは最高。ジュリアナの破天荒さは苦しくなるが痛快でもある。原作のジュリアナの方が好きだな。

シーズン3は来年公開されるそうだ。
他の原作も映像化されるといいなぁ。

テーマ : SF小説
ジャンル : 本・雑誌

「「昭和天皇実録」の謎を解く」半藤一利 御厨貴 磯田道史 保阪正康

「昭和天皇実録」の謎を解く (文春新書)
半藤 一利 御厨 貴 磯田 道史 保阪 正康
4166610090「昭和天皇実録」について、識者4人が読み解き語り合う。

「昭和天皇実録」は宮内庁が24年間かけて昭和天皇の生涯をまとめた公刊本。
昭和天皇の幼少時から激動の太平洋戦争時の苦悩まで非常に分かりやすい解説だ。実録にはあえて掲載していないこともあるようだ。いいイメージを残そうとしているのだろうか?

昭和天皇に戦争責任はあるのか?ないのか?軍部の暴走を止められなかった弱さ、操り人形のようにされてしまったなど回避できなかったことの責任はあるだろうと個人的には思う。

ただ、人間味溢れるお言葉や、国民を想う気持ちが深くあったことは一人の人間なんだなぁと安心した。

これも一方の意見だけではなく、色々な思想を持っている人たちの感想も聞いてみたと思った。

テーマ : 歴史関係書籍覚書
ジャンル : 本・雑誌

Coyote No.21 特集:柴田元幸が歩く、オースターの街

Coyote No.21 特集:柴田元幸が歩く、オースターの街
新井敏記
488418208110年前に購入したんだけど、サイズが大きいので家で時間がある時にしか読めず。
開いたり閉まったりしてるうちに年月だけが経ってしまった。

お目当ては柴田さん翻訳の「ガラスの街」。そしてオースターと柴田さんの対談。
ディックの翻訳は浅倉さんみたいに、オースターは柴田さんだよね。

執筆はしてるのに翻訳→文庫化が遅くて、なかなか読めないのが残念だ。

Coyoteは写真も綺麗だし、エッセイとか知らない人の作品を読むのも楽しい。もう少し値段が安かったら全部買えるのに。

テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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mari

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    P・K・ディック、J・G・バラード、ウィリアム・ギブソン、小松左京、ポール・オースター、F・カフカ、安部公房 etc…
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    ひろき真冬、小畑健、ゆでたまご、浦沢直樹、松本零士、手塚治虫、山根和俊、etc…

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